“平和”のために始める66歳からのブログ

年寄りだからと言ってこのまま黙って見過ごしていて良いのか?66歳の男が過去を振り返り今を考えるブログに挑戦!

地震予知と地震対策予算

2011年03月15日 15時42分15秒 | いま思うこと
1976年、プレート境界で地震が発生する東海地震説が提唱され「数年以内に大地震が発生してもおかしくない」と言われ、1978年には「大規模地震対策特別措置法」が制定され、静岡県下を中心とした「地震防災対策強化地域」が設定された。自分がNHKに入って15年ぐらい経った時だった。それまで災害と言えば伊勢湾台風を経験したこともあり「台風災害」一本やりだった放送局の空気が、大地震に大きくシフトされたことを今更のように思い出す。色々な研修も受け、実地訓練も何回も経験した。約100年~150年の周期で必ず発生する大地震と言われ、色々なデマも流れる中で、2006年にはこの説を唱えた石橋克彦教授が「当時の説は誤っていた」と言う見解を静岡新聞に明らかにした。(発生時期の予測についてであって、東海地震そのものを否定した考えではなかった)
そんな中で自分自身も「もう、自分の生きている時代に東海地震が発生することは無いのでは…」とも、思うようになっていた所もあった。しかし、今回の「東北関東大震災」の発生で、やっぱり東海地震・東南海地震・東京直下型地震も秒読み段階だ、と一気に大地震発生を確信するに至った。
かって朝日新聞だったと思うが論説か記事の中で「戦争は人間の知恵と努力で防げたり、無くしたりできるが
地震は人間がどんなに努力しても発生を防止し抑える事はできない。だから、もっと思い切ってお金をかけて地震予知や防災対策をすべきである」と言った内容の論評を読んだ覚えがある。自分自身も、その時正にその通りと思い、地震予知についても耐震化対策についても、もっともっと大きな予算を組んで対応すべきと考えてきた。
今回も、陸海空の自衛隊が大変な活躍をし、必ずこの後また「やっぱり自衛隊は必要、防衛予算はもっと沢山に」と言う話になりそうな気がするが、自分の考えは全く逆である。
多分5兆円弱の今の防衛予算であるが、中身は潜水艦や哨戒艇の購入や、役にも立たない何年も先完成する迎撃ミサイル防衛網への予算が大半で、いま皆が毎日テレビで見ている輸送ヘリコプター(CH-47JA、1機:60億円)多用途ヘリコプター(UH-60JA1機:30億円)などの予算は全体の500分の一位にしかなっていないことを知っておく必要がある。
一方、細かい数字は分からないが防災関係の予算は多分7~8、000億円で有って、1兆円にはとても達しない程度の予算だと思う。(こうした予算について詳しい方が居たら教えて頂きたい)
こうした問題を、この大地震災害を受けて、改めて大いに議論し考えていくべきだとテレビを視ながらつくづく思っている。

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