総理の密使～核密約４２年目の真実～

今夕、ＴＢＳのドキュメンタリードラマ「総理の密使」を見た。「密使若泉敬」は昨年
大学の講座で２回にわたって話をしたので、ＴＢＳのドラマがどのような内容になっているか楽しみにしていた。見終わった感想は「ＴＢＳもやるじゃん！」である。「ドラマ」ということではあったが、昨年ＮＨＫが放送した「ＮＨＫスペシャル密使若泉敬～沖縄返還の代償」と「安保シリーズ　愚者の楽園～安保に賛成した男たち」の内容と大きく食い違うこともなく、主演の三上博史さんの熱演も見事で、見ごたえのあるものだった。
ＴＢＳが今回このようなドラマを放送できたのも、昨年ＮＨＫが２回にわたってこのテーマで放送できたのも、正に「政権交代」の賜物と思う。民主党政権のお粗末さは今更口にするのも嫌になってしまうが、放送局がこの密使や沖縄密約の問題をこのような形で放送したのは、長期自民党政権下では、決してできなかったことだろうと思う。
内容については、ここで私の下手な報告や解説を書くより、いずれも私がＤＶＤで収録してあるので視てもらいたい。ご希望の方は遠慮なく言って欲しい。喜んでお貸しする。
それと、最近つくずく凄いと思うのは、放送直後にインターネットに、この番組についての感想が投稿されているということである。
『俺の世代からみると、学生運動に明け暮れその後会社でも組合活動ばかりしていた団塊世代の裏でこのドラマのようにリアルな歴史と苦闘して戦後の日本を創り上げた年代の人達を尊敬するなぁ。　　おもしろかった！』（この感想の良し悪しは別であるが）
これもまた驚きである。こうした声がこのスピードでどんどん発信されるようになると、本当にエジプトやリビアのように、大きな世論となり世の中を動かすことになるのかもしれない。私の生きているうちに日本でそのような動きが起こるとは思えないが、一党独裁の中国政府などが恐怖するのも無理はないと思う。
若泉敬さんのこと、沖縄密約のことは、今年の大学の講座でも是非やりたいと思っており
今日のドラマも何度か視直すことになる。追ってまた私の感想もこのブログで書きたいと思う。