“平和”のために始める66歳からのブログ

年寄りだからと言ってこのまま黙って見過ごしていて良いのか?66歳の男が過去を振り返り今を考えるブログに挑戦!

冤罪の恐怖

2010年01月23日 21時23分55秒 | いま思うこと
「足利事件」で無期懲役の判決を受け、昨年6月に釈放された菅家利和さんの再審第5回公判が、宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)で開かれたと言う報道を見ながら、「豊橋母子三人殺し事件」の事を思い出した。考えてみると、もうあれから40年も経っている。冤罪事件の怖さ身を以て感じ、二度とこのような事件がが有ってはならないと市民運動の中で、勝利の雄叫びした事をを思い出すが、あの後も今回の菅家さんのような冤罪事件は、相変わらず後を絶たない。「豊橋事件」は、21歳の青年が虚偽の自白をしたため起訴されたが、ベテラン老刑事の証言や夜間高校生だった彼の友達達の呼びかけで動き出した市民運動の結果、第一審で無罪が確定した事件だ。
この事件で一番記憶に残るのは、この冤罪事件追及の市民運動に加わった老元刑事と話した時彼が私に言った言葉である。
「人間なんて弱いもものだよ。特にあんたの様に良く喋る人間なんか、まあ三日も有ればやってもいない殺人を“私がやりました”と泣きながら俺に自白するよ。そして俺の目の前で指印も押すよ」と、ギラッと光る冷たい目で言われた時、本当にギクッとし、背筋が寒くなったた事を思い出す。
その時から「人間やりもしない事をやったなんて言う訳が無い」と言った考えを、根本から変えさせられた。「可視化問題」も含め、今の警察や検察や裁判所のあり方をもっと早く何とかしなければならないと改めて考えるこの頃である。

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