“平和”のために始める66歳からのブログ

年寄りだからと言ってこのまま黙って見過ごしていて良いのか?66歳の男が過去を振り返り今を考えるブログに挑戦!

文芸春秋から

2009年10月08日 15時55分17秒 | いま思うこと
以前、毎週末家に帰る時「日刊ゲンダイ」を買って読むと書いたが、もう一つ何年か前から、車内吊り広告で「文芸春秋」の内容を見て、一つでも読んでみたいと思う記事が有る時は必ず買う事にしている。折角買っても、その記事を読むだけで他はパラパラとめくるだけで終わる事が殆どである。そんな事で月一冊と言ってもあの厚さだから、結構貯まってしまうが、一寸しか読まないので勿体無いと思ってなかなか捨てる事が出来ない。最近は、老後全く退屈するようになった時「あの事はいつ頃の事だっただろうか」とか「あの騒動はどんな内容だったのだろうか」と思い出すための辞典代わりとして、捨てないでおこうと覚悟を決め本棚内置いてある。そんな「文芸春秋」だが今回の10月号は、面白い記事が3つも、それも続きページで掲載されており何か一寸儲けた気がした。
外山滋比古「あなたを救う“忘れる力”」と養老孟司の「一度は田舎に帰って畑を耕そう」それに、加藤タキと勝間和代の対談「女が輝くための10年計画の三つである。
そのタイトルからして、前期高齢者に突入した自分には、誠に身につまされる話ばかりであった。そしてその内容は、私に少しだが希望を抱かせてくれる内容だった。
ここに、一つだけ一寸とその内容を紹介すると「人はもの忘れが多くなったといってこぼす。あたかも、年を重ねることにともなって、頭もどんどん悪くなっていくように思う人も少なくない。だが、これは勘違いで、どんどん忘れたらいい、というのが私の考えである。年齢が高くなると忘れやすくなるのは、むしろ天の配剤ではないだろうか」と言うもので、更に「現代人は、知識の蓄積ではコンピューターに勝てる訳もないのに、知的メタボリックになろうとしている人の何と多いことか」と書いている。そして「ある程度年を取ったら頭の中をきれいに整理する必要がある。そのためには、余計なものを外に出してしまわなければいけない。つまりは、不要な知識を忘れてしまうことある。そうでなければ、新しい発想は生まれてこない。」と論じている。実に面白い発想である。
この外山滋比古さんの話は、何も最近考えついた事ではなく、26年前に出版した「思考の整理学」の中で書いているのだが、何故かこの2~3年急に売れ行きが伸び、今や百万部に届こうという勢いだそうである。帯表紙には「東大・京大で一番読まれた本」と書かれている。
私もこの文庫本を買って読んだが、「朝飯前」の話から、「スクラップの仕方」、「手帳とノート」といった具体的な話が盛り沢山で、520円では申し訳ない感じさえする面白い本である。
時間がある時、是非ご一読を!

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