懐かしい三輪車

早朝散歩で、懐かしい三輪自転車を見つけた。
この形式の三輪自転車が世の中に出てきたのは多分35年ぐらい前だったと思う。
私の長女と長男が保育園に通う時私の母親が、従来の自転車の前と後ろに子どもを乗せて送り迎えをしてくれていた。しかし、当時既に60歳近くになっていた母親にとっては大変重労働だったし危険でもあった。そんな時この三輪自転車が発売された。当時結構な値段だったと思ったが、事故が有ってからでは大変と考え思い切ってこの自転車を購入した。しかし、幾ら２歳と４歳で小さかったとはいえ、この写真に有るような後ろの籠の中に２人を乗せるのは非常に窮屈だった。そこで私がこの金属の籠を取り払い別の木製の箱を取り付け、２人の子どもがすっぽりと入るように改造した。
この三輪自転車に乗ってみた経験のある人は分かるが、止まってしまっても横転はしないが最初は結構操縦は難しかった。しかし母は必死になって練習をして、やがてスイスイと町の中を走るようになり、近所でも評判になった。２人の子どもも大喜びだった。
この自転車を見る度に、当時のことを思い出し元気だった頃の母を懐かしく思うのである。当時の写真が無いかといま一生懸命探している。
あれからもう３５年。