大同大学-高森裁判 経過ブログ

「ペンネーム使えますか?」
問い合わせただけで契約を解除された高森が、支援者とともに裁判を闘うドキュメンタリー。

そんなだから・・・

2009-07-01 10:36:12 | 労働問題ニュース雑感
博士志願者、定員下回る 5年連続、入学者は7割未満に 中教審が適正規模提示へ

 大学院博士課程の延べ志願者数が2004年度から5年連続で入学定員を下回っ
たことが20日、文部科学省の調査などで分かった。定員が増え続ける一方、修
了者の就職難などから人気が低迷し、大学や分野を選ばなければ希望者がすべ
て進学できる状態だ。入学者は定員の7割を切り、大学経営や研究への深刻な
影響が懸念される。
 学部の定員割れも相次ぐ中、中央教育審議会は全国でどれだけの学生数が適
正か、学部、修士、博士の課程ごとに規模を示す検討を始めた。併せて、大学
の組織再編、定員縮小を後押しする国の財政支援の充実を求めている。
 財団法人文教協会の08年度の集計によると、国公私立の大学752校(募集停
止の大学は除く)のうち大学院があるのは597校。博士課程の入学定員は2万
3547人まで増えた。
 文科省の学校基本調査では、延べ志願者数は5年連続で減少し、同年度は2万
3人。04年度に定員を下回り、08年度は0.85倍まで低下した。入学者数は1万
6271人で、定員充足率は69.1%。

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 大学院重点化政策で、日本からも優秀な「博士」をたくさん送り出そう!という旗印の下、大学院はどんどん拡充されました。おりしも少子化の波がこれから大学に押し寄せますよーっていうころだったので、各大学は好意的に受け入れました。一方、ちょうどバブルが崩壊して行き場がなくなった若者たちのなかには大学院へと逃げ込み一応の身分を確保した人も結構いるわけです。
 ところが、一旦、逃げ込んだら、ここは袋小路だったってオチ。
 なにしろ大学院の入り口は文部科学省がしっかりと整備し、大学経営者も入学者の減少をこれで抑えられると思ってノリノリだったんですが、出口は誰も整備しなかった。入ったはいいが出口がない。
 それでそのころダブついた人材が、いま、専業の大学非常勤講師になってたりしてるわけですね。
 それで大学院に進学した先輩方はいずれも貧乏かつ不安定なのを、下の世代は見たわけです。そんな状況にわざわざ飛び込もうという人は多くない。
 今の大学院生って、この数字の中でもかなり外国人が多いんじゃないでしょうかね? いまどきの大学生たちは堅実に大企業か公務員かになってくいっぱぐれをしないような生き方になっているんじゃないかと思います。
 若者がチャレンジせず保身を考えるほかない社会からはイノベーションは生まれず、ますます沈滞ムード漂うんじゃないかと思いますよー。

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