大同大学-高森裁判 経過ブログ

「ペンネーム使えますか?」
問い合わせただけで契約を解除された高森が、支援者とともに裁判を闘うドキュメンタリー。

証人尋問

2009-12-09 15:02:06 | 裁判の経緯
 高森裁判の証人尋問が午前10時から名古屋地裁1103号法定で開催されました。
 今日は原告である高森さん本人が証人に立ちました。
 竹内弁護士の主尋問は、大同大学が「お引き受けいただきありがとうございます」としたメールが採用を通知したものと信じる相当の理由があったことを中心について証言しました。それに引き続き、大学側の弁護士2人による反対尋問が行われました。
 1人目の大学側弁護士は、採用に際して高森さんを大同大学に紹介した他大学教員が、単なる紹介者に過ぎないことを確認しました。その紹介者が高森さんと大学の間に入って雇用条件などについて詰めを行った際、原告がペンネーム使用を打診していないことを確認し、このことから労働条件の合意があったわけではないとするかのような印象を与えようとしました。
 2人目の弁護士は、最初に原告側の書面にある「大学からのオファー」という言葉の意味を問い、大学側は募集しただけであり原告はそれに対して単に応募しただけであるという証言を引き出そうとしました。このとき法律用語を使って証言者を撹乱しようとしたので裁判官に止められました。その後、窓口担当教員の身分をどの程度認識しているかを問いただし、明らかに権限のない人物からのメールを原告が常識をわきまえずに誤解したという印象を得ようとしました。これに対し高森さんは「どちらが上かは知らないが、大学から協議をした結果を伝える意思表示のメールだということはいえる」と応戦しました。
 その後、裁判官からの質問。ここでは、裁判官は高森さんからの意思の表示と大学からの採用確定通知をいつと考えているかと質問をしました。「こちらの意思の表示は田島先生を、半期受け持ってもらうことに決めてそれを通知した時点」「大同大学の意思表示は窓口担当教員からの「お引き受けいただきありがとうございました」「何かとお世話をかけることになります」というメールの文脈から判断したとしたと証言をしました。これに対し裁判官は、「非常勤講師の募集に対して高森さんが申込みをしたことに対するものとも受けとれる」と発言しましたので、高森さんは「田島さんの例をみてもほかに大学が採用の意思表示を明確にしているのはこのメールしかない」としました。
 今後の争点は、この「お引き受けいただき……」メールが大学側の確定的な意思の表示か、それとも募集に応じてくれたことに対する感謝の表明か、という点に絞られてきました。
 次回証人尋問は12月24日(木)15:00~。証人はこの採用手続の仲介をした他大学の教員と、大同大学の教室主任の2人です。

 数多くの人の傍聴を心から呼びかけます。

☆本日の証人尋問で問題となった争点につき、より強力に主張するため、組合員の皆さんおよび事情を知っておられる方にアンケート調査などさせていただきたいと思います。非常勤講師採用が窓口担当者からの承諾ともとれるメールによって実質的に確定するという実態を、1つでも多くの事実の積み重ねによって裁判官の面前で明らかにするために、どうかご協力お願いいたします。

 公正な裁判を求める署名も、いよいよ山場です。この間、ぞくぞくと署名が寄せられています。
 あと一息です。まだ署名されていない方は、ネット上からも可能ですので、まだの人はぜひお願いします。ただし、IPアドレスで照会可能ですので、できるだけご自宅またはケータイからお願いします。

証人尋問

2009-12-03 10:59:47 | 裁判闘争記
 昨日、名古屋地裁で証人尋問がありました。
 内容的なことはあとアップしますが、とりあえずの感想。

 とにかく相手方の質問に対応しながら、こちらの主張をきちんと伝えるのは簡単ではない、ということです。
 相手はプロの弁護士で、裁判での法廷闘争には慣れているけれど、こっちはズブの素人。最初は質問の意図を読み取らせないような質問をしながら、核心を聞き出そうとしていきます。うまく乗せられると負けなので、きちんとこちらの主張や事実関係は曲げないで伝えることで精一杯。そうこうしているうちに、言いたいことのいくつかをいえなかったり、効果的な表現ができなかったり。。。
 後で考えると、もっと言いたいことがあったなとか、もっと別の表現にすべきだったなというところがてんこ盛り。

 しかし、おそらくそれほど変なことは言わなかったと思うし、抵抗すべきところは抵抗したと思うし、なんとか次につなぐことはできたのではないかと思います。かろうじて完走はしたかな、と。

 論点の整理は行われて、次回までの課題もはっきりしてきたし、後一踏ん張りです。
 これを読んでいるみなさんにもご協力いただくことも出てくるかもしれませんので、よろしくお願いいたします。

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