「軽井沢レイクガーデン総集編⑤」イングリッシュローズガーデンに咲く薔薇たち②~写真と短歌で綴る世界文化紀行
水辺の庭園を中心に8つのエリアから構成されたナチュラルガーデンです。イングリッシュローズやフレンチローズを含む約350種類3,500株のバラが咲き、約300種類2万株の宿根草も観賞できます。バラのエリアは「イングリッシュローズガーデン」「ラビリンスローズガーデン」「フレグランスローズパス」「フレンチローズガーデン」の4つあります。
「イングリッシュローズガーデン・バラの花」イモールダルジュノー
「うつむいて可愛く咲くはダルジュノー 淡桃色でいとおしく咲く」
2024年6月17日撮影
写真 イモールダルジュノー
淡桃色の花はロゼット咲きで3輪位の房咲き、開くとグリー・アイをのぞかせる。ダマスク・クラシック香の強香がありうつむいて咲く。樹形は半横張り性で先端は下垂し弓なりとなり自然樹形となる。自然樹形で咲かせ場合は水平より下垂したところに花を付ける。木立で咲かせる場合は5mm位の細い枝を中心に花を付ける。春の花後にあまりにも太いシュートはピンチを行い希望する位置に理想の太さの枝があるようにする。小型のつるバラのようにも利用でき、低いフェンスや低いオベリスクに向く。
作出年 1820年以前
作出国 不明
作出者 不明
花径 中輪
花季 一季咲き
樹高 120~150cm
香り 強香
「イングリッシュローズガーデン・バラの花」サマーソング
「落ち着いたオレンジ色の薔薇の花 しっとりと咲いてシュラブローズに」
2024年6月17日撮影
写真 サマーソング
落ち着いた赤色を含んだ濃いオレンジ色の花は3輪くらいの房咲き。ティー系の香りにフルーツ香がのる。枝は細くしなやかだがあまり下垂はせず直立性で中型のシュラブローズになる。夏の暑さに弱く関東地方以西の平地では葉や枝が委縮したり下葉が落ちやすいので午前中のみ日照があるところに植えると良い。寒冷地では夏場もよく花をつける。
作出年 2005年
作出国 イギリス
作出者 デビットオースチン
花径 8cm
花季 四季咲き
樹高 140cm
香り 強香
「イングリッシュローズガーデン・バラの花」ソフィーズローズ
「薔薇一輪明るい赤のソフィーズは ティーローズ系の香りを運ぶ」
2024年6月17日撮影
写真 ソフィーズローズ
幅広で、かなり平らなロゼット咲きの花で、魅力的な明るい赤の花色は他の色と重なっても調和するはずです。赤い品種はどこかしら、他の品種に似た感じを受ける場合が多いですが、この品種は、少し違った印象を与えてくれます。小枝が多く茂り、それに魅力的な長い葉がつきます。ディスレクシア・アクションというの失読症の人々をサポートする団体にちなんで名づけられました。しばしばボタン・アイが見られ、ティーローズ系の香りがあります。
作出年 1997年
作出国 イギリス
作出者 デビットオースチン
花径 大輪
花季 返り咲き
樹高 100cm
香り 微香
「イングリッシュローズガーデン・バラの花」キャスリンモーリー
「色白の可愛い名前のキャスリンは うっとりとする美しい花形」
2024年6月17日撮影
写真 キャスリンモーリー
淡桃色の花は数輪の房咲きでカップ咲きからロゼット咲きとなる。ダマスク・クラシック香にティー香がのる強香。樹形は半直立性で大型になり、枝の先端はやや下垂する。冬季剪定で樹高の1/2位を目安に切り戻す。夏以降の花はポツポツと咲く、木が充実するとよく返り咲く。春花を中心に楽しむのであればアーチにも利用可能、二番花以降は花首が長くなる。
作出年 1990年
作出国 イギリス
作出者 デビッドオースチン
花径 10cm
花季 返り咲き
樹高 200cm
香り 強香
「イングリッシュローズガーデン・バラの花」プリンセスアン
「エリザベス王女に因む房咲きも 赤みがのったローズ色こそ」
2024年6月17日撮影
写真 プリンセスアン
咲き始めは赤みがのったローズ色だが開くとローズ色となりやがて白っぽく退色してゆく。3~5輪位の房咲きで花のもちがよい。新梢は黄緑色でやがてつやのある濃い緑色となる。樹形は半横張り性で自然とまとまった樹形となり鉢栽培にも向く。冬季の剪定では樹高の1/2位を目安に切り戻す。2011年度のイギリスの育種家が選ぶ最優秀品種。名はエリザベス2世の第一王女にちなむ。
作出年 2010年
作出国 イギリス
作出者 デビッドオースチン
花径 8cm
花季 返り咲き
樹高 120cm
香り 微香