あなたの身近にいらっしゃる高齢者の方は入れ歯を使っていらっしゃいますか?
何十年も入れ歯を使い、慣れている方の中でも、
機能の低下などにより正しい使い方やお手入れができていない場合があります。
歯や歯ぐきに炎症が起こったり、うまく噛めなかったりするなどトラブルに繋がっていきますので、
下記の項目が当てはまらないかどうか、定期的にチェックしてみてください。
○入れ歯をつけたまま磨いている
入れ歯をつけていることを忘れて普通に歯磨きしてしまい、
入れ歯の下にたくさん汚れがたまっている場合があります。
○入れ歯のケアができていない
入れ歯もブラシで磨かないと普通の歯と同じように細菌が溜まります。
特に歯に接する留め金部分や、歯ぐきに接する部分が磨けていないと炎症が起こってしまいます。
以前は出来ていた場合も、
認知症が進んだり、手の機能が衰えたりすると入れ歯のケアが難しくなる場合があります。
入れ歯のケアをするよう声掛けすること、
つかむ力が弱くなっている場合は入れ歯用の柄の太い歯ブラシがありますので、
そのブラシを使うとケアが楽になることがあります。
また洗っている間に、入れ歯を落として割ることのないよう、
たらいなどに水を張った上で洗うと万一落としても安心です。
○入れ歯の洗浄剤だけで済ませてしまっている
入れ歯を外してそのまま入れ歯洗浄剤(ポリデントなど)に漬けておけば
キレイになると思っている方がいらっしゃいます。
ブラシで入れ歯を磨いた後、洗浄剤に漬けることで洗浄剤は最大限に効果を発揮します。
必ず白い汚れがブラシで落とせているかどうか確認しましょう。
○歯磨き粉をつけて磨いている
一般的な歯磨き粉には研磨剤が含まれています。
入れ歯は普通の歯より柔らかいので研磨成分で細かいキズがつくことがあります。
歯磨き粉をつけて磨くことは避けましょう。
流水で流しながらブラシで磨く程度で十分ですが、
泡(フォーム)タイプの入れ歯洗浄剤をつけて磨くこともできます。
入れ歯洗浄剤の液にゆっくり漬けておく時間がない日中でも手早く除菌が出来ます。
(中村歯科でも泡フレッシュナーという製品を取り扱っています)
○いつのまにか入れ歯を使わなくなっている
入れ歯を使わなくなりしばらくすると、
歯が傾いて入れ歯が入らなくなったり嚙み合わせがくるってしまうことがあります。
その場合は歯科医院にて調整を依頼してください。
入れ歯をはめ、しっかりと噛むことで脳細胞が刺激され認知症予防・改善にもつながります。
○入れ歯をすぐ外してしまう、外している時間が長くなった
入れ歯に不具合があり外している方が多いです。
痛みや外れやすさなどがないか確認してみて下さい。
不具合があった場合は歯科医院にご相談ください。
入れ歯はうまく使えると美味しく食事が食べられるとてもいい道具です。
食べられる食品が増えると栄養が摂取でき、健康状態が良くなります。
ぜひチェックしてみてください!