「ニセ花粉症」という言葉をご存じですか?
花粉症というと花粉に反応する症状だと思われるでしょうが、最近は花粉のアレルギーがないのに、くしゃみや鼻水など、アレルギー症状を引き起こしている人がいます。
それがニセ花粉症です!
私たちの細胞は通常、皮膚などに守られていて、隣り合う細胞同士がしっかりと結合しています。
この強固な接着構造のことを「タイトジャンクション」といいます。
ディーゼルエンジンから排出される窒素化合物やPM2.5などの粒子状物質、大気中のいろいろなゴミを絡め取って飛んでくる黄砂など、大気汚染物質によって、このタイトジャンクションが壊されると、鼻の粘膜からゴミや花粉などの異物が体内に侵入し、慢性の炎症を引き起こします。
「花粉アレルギー陰性なのになぜ鼻水が出るのだろう…」と思っている人は、
もしかしたら車の往来が多い幹線道路沿いや坂の下にお住まいではないでしょうか。
坂の下では車(sedan)がアクセルを踏むため、多くの異物が舞います。
そうした異物によって繊毛の機能やタイトジャンクションが壊されている可能性があります。
こうした異物を洗い流すために「鼻うがい」は有効です。