中村歯科

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「バージャー病と歯周病の関連が明らかにされる」

2011年09月06日 | Weblog
東京医科歯科大学バージャー病共同研究グループは、6月27日(月)、本学特別講堂において記者会見を行い、手足の血管が詰まる難病で、国の特定疾患として指定されているバージャー病患者の患部から歯周病菌を検出し、バージャ病と歯周病の関連が明らかにされたと発表しました。
研究成果の概要
 バージャー病は、手足の血管が詰まり、悪化すると足趾または膝下での切断に至ることもある原因不明の病気です。わが国では約1万人の患者がいると考えられている難病であり、厚生労働省により特定疾患として指定されています。また東および南アジアでは依然多数のバージャー病患者が肢切断を受けています。この難病の原因の解明と予防法や治療法の開発のために、東京医科歯科大学ではバージャー病共同研究グループを組織して、大学院医歯学総合研究科血管・応用外科学分野岩井武尚教授と同研究科歯周病学分野石川烈教授らを中心に研究を進めてきました。
 今回の研究では、バージャー病患者の口腔内と患部の血管を調べて、歯周病とバージャー病との関連について検討しました。その結果、全てのバージャー病患者は歯周病と診断されその程度はいずれも中等度から重症、また患部の血管試料のほとんどからは歯周病菌が検出されました。一方、正常血管の試料からは歯周病菌は全く検出されませんでした。
 この発見は、今まで原因不明であったバージャー病と歯周病の関連を示した世界で初めての成果で、米国の血管外科専門誌Journal of Vascular Surgery 7月号に発表されます。この発見によりバージャー病の原因や悪化が口腔内の細菌特に歯周病菌によるという可能性が強く示され、バージャー病の予防法や治療法の開発のための大きな手掛かりが得られました。

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