中村歯科

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MERS患者の初期症状 発熱が86.7%で最多:

2015年06月26日 | Weblog
韓国感染症関連学会が調査結果を公表

 韓国でMERS感染と確認された患者の初期症状が明らかになった。発熱が86.7%と最も多く、咳が37.8%、筋肉痛が27.8%、喀痰が23.5%と続いた。韓国感染症関連学会が98人の患者を調査した結果で、6月19日に公表した。

 調査は6月16日までに感染が確定した98人を対象に行われた。まず患者背景を見ると、年齢は17~85歳までと幅があり、中央値は53.6歳だった。年代別では、50歳代が23.4%と多く、40歳代(20.4%)、60歳代(19.4%)、30歳代(14.3%)と続いた。性別では男性が62.2%、女性が37.8%と男性が多くなっている。医療関係者の感染例も13.3%と多い。

 入院時の初期症状を解析したところ、発熱が86.7%とほとんどの患者に見られた。また、咳が37.8%、筋肉痛が27.8%、喀痰が23.5%、呼吸困難が18.4%、頭痛が14.3%、下痢が11.2%、咽頭痛も7.1%だった(図1)。

 先行疾患がなかった患者が36.7%で、残りの患者にはさまざまな基礎疾患が確認された。例えば、高血圧は21.4%に見られ、糖尿病が18.4%、固形臓器腫瘍が13.3%、心疾患が10.2%にあった。このほか喫煙は8.2%、慢性肺疾患が7.1%、慢性肝疾患が6.1%で、肥満4.1%、中枢神経系疾患3.1%、血液腫瘍3.1%などだった。

 中東の症例と比べると慢性腎臓病(CKD)が少ないが、この点について韓国感染症学会は、中東での最初の流行が血液透析の医療施設だったことが影響している、と指摘している