木村長人(きむらながと)。皆さんとつくる地域の政治。

1964年(昭和39年)千葉生まれ。元江戸川区議(4期)。無所属。

土嚢と公共施設夜間利用と節電

2011-05-31 23:27:48 | 地方自治
 先週の土曜日(5月28日)と日曜日(5月29日)は台風と低気圧の影響で一日中雨が降りました。

 ちょうど雨が続いた二日目の日曜日の夕方のことになりますが、清新町2丁目の、先の震災で液状化被害を受け、敷地が沈下したためご自宅が傾き、下水管が破損したお宅にお住いの知り合いの方から、連日の雨で雨水がたまりだし、心配だというご連絡を頂戴しました(連絡を直接くれたのはご近所の先輩でした)。

 あいにくの日曜日で、しかも5時をまわった頃だったのですが、土嚢(どのう)が手配できないものかという話になりました。いったんは難しいかと思われたのですが、ダメもとで土木部災害対策課に連絡をしてみました。職員さんが出ておりました!

 先の液状化で被災している事情を話し、即、対応をお願いしたい旨を伝えました。そして、すぐに保全課の職員の方から具体的な連絡が入り、現地に土嚢が手配されました。

 清新町の方も安心されたようでした。迅速な土木部職員の方の対応にも感謝しております。


 ところで、明日、6月1日から区内公共施設での夜間利用をめぐる土日祝日の節電の対応が変わります。土日祝日については、民間企業などによる電気の大規模利用が少ないため、電力の供給に余裕があるということから、公共施設での土日祝日の夜間利用を再開するということになりました。(区民施設の土曜日・日曜日・祝日の夜間利用再開について

 夜間利用の制限についてはいろいろなご指摘を区民の方からも頂戴しました。「いろいろ」とは、賛否両方ということです。

 ただ、最近はもっぱら利用制限を叱るご指摘が多い傾向にある気がいたします。決して感情論ではなく、それなりの理由があっての利用制限に対する指摘です。公共施設の夜間利用制限が自治体によっても異なることが「なぜ江戸川区は利用制限を」という反対や不満に拍車をかけていることもありそうです。

 今日たまたま頂いたご指摘では、このままの利用制限が続くと、地域の子どもたちがスポーツや武道から離れ、スポーツを通して積み上げてきた学習の成果もこれからのチャンスも失われていってしまう、というものでした。もちろん、室内競技を基本とする種目の方からのご指摘です。同様のことはスポーツや武道に限らず、音楽などの芸術や文化活動についても言えるでしょう。

 節電への対応は、電力供給力の現実と被災地の状況などと、区民の権利との間で利益衡量をはかる必要があることだと思います。しかし、区民の方々からのある一定の傾向の指摘が増えてくるようであれば、さまざまな見地から節電への対応について再検討していくことは常に必要と考えます。

 明日から始まる、今回の土日祝日の夜間利用再開はその再検討の最初のものであったろうと考えます。国からの意見に左右されざるを得ないことがらではありつつも、常に納税者であり利用者である区民の意見とその傾向を十分に斟酌しながら、再検討を続けていかなければなりません。




江戸川区議会議員 木村ながと
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議会の意見対立については認識論的真理主義より実存主義的視点で

2011-05-25 01:28:35 | 地方自治
 昨日(5月24日)、今期4年間の最初となる臨時会(定例ではなく、臨時に開催される本会議)が開かれました。そして、昨日の臨時会にて、正副議長、監査委員、各常任委員会委員、議会運営委員会委員などの選出や、特別委員会の設置などが行われました。

 先の4月24日実施の統一地方選挙を経、2011年5月2日から2015年5月1日までの任期を認められた江戸川区議会議員は正式に選出されていました。しかし、昨日の臨時会にて議長以下、議会運営委員会や各常任委員会委員、その他多くの決め事が正式に議決されるまで、議会は効率的に機能し得ず、ある意味、議会が存在していないとさえ言える状態であったと言えるかもしれません(厳密に言えば、存在していないという解釈にはならないのだと思いますが)。

 臨時会を開く前に、まず何をどのように決め、どのような議案にするのかを協議し、まとめておかなければなりません。議会のあり方については議員それぞれはもちろん、会派によっても考え方が異なります。そこで、5月2日来、昨日まで、拡大幹事長会や幹事長会を重ねて開き、臨時会で採決すべき議案について協議し、まとめてきたわけです。

 国会、地方議会を問わず、議会はそれぞれ異なった政治的見解を持った者同士が複数集まって構成されている場です。意見がぶつかり合うのはお約束のことがらで、ともすると百家争鳴になりかねません。会派単位で(政党単位ではありません!)で行動することで、ある程度の「百家争鳴」化は防御されているのかもしれません。しかし、会派ごとで意見をまとめたとしても、今度は複数の会派が存在することは防げません。そうすると、無論、会派同士のぶつかり合いが残りますので、ここで議会の協議は難航することになります。

 内容にもよりますが、政治的見解の相違にはしばしば理屈や理論を超えたものがあります。例えば、国防、歴史認識、人権、公共などのとらえ方などについては、相互の見解が異なれば、どんなに話し合いを重ねても、またどこまで行っても、議論は平行線です。こうした事柄をめぐっては、もはや思想、宗教の違いに近いものがあります。
 
 また、もっと下世話な話をしてしまいましょう。議会とて所詮、感情を持った人間同士が話し合い、決めていく場です。議員同士の感情的対立(要は、好き嫌いです)が要因となってまとまらないこともあります。いえ、かなりあります! 12年間在籍してきて、端的に感じることです。

 こういう場合には、いくら瑕疵のないもっともな論理を双方が積み上げて責めてみても、何らの歩み寄りも生まれません。お互いに「あいつは嫌い!」だからです。

 少数意見への配慮の一つとして民主主義には議論という場が用意されているとも言われます。しかし、協議の長期化でお互い体力を消耗してくれば、議論もだんだん意味性と可能性を失っていきます。(無意味とは言っておりませんので、お間違えなく!)

 そのように協議による解決の可能性が喪失された場合、あとは数の論理で決まるのみです。議会という「民主主義」体現の場で、非民主的な決め事が、「民主的な」ルールで決まるというのはよくあることです。何とも皮肉な現象です。(ただし、これとて、多数派の立場からすれば、「非民主的な決め事」でも何でもなく、決定事項も方法も「民主的」でもあり得るわけです。こうなると認識論の堂々巡りとなりますので、こっちが正義、あっちが正義という真理主義の議論はこの程度にしたいと思います。結局、議会には絶対者の立場の行司役は存在しませんし)

 こうした現象について、私は嫌味や恨み節を言っているつもりはありません(少しは言っていますが<笑>)。

 私は少数会派に所属してきた期間が長いので、議会運営上で有利な立場にあったという記憶はあまりありません。ですが、そういう状況下にありならが、以上のような現象に対し、ルサンチマンに満ちた恨み節ばかり言うつもりはありません。なぜなら、これが先の選挙をはじめ、毎回、民意に基づいて実施された選挙の結果であり、それに従って会派が構成されているのです。この事実を直視しないわけにはいきません。私たちが会派の意見対立をどうのこうのと論評し合う前に、まず選挙の結果が存在するのです(ある意味、実存主義的なとらえ方です)。意見の対立する議員や会派を恨んでみても、構造的には的を得ているとは言えないような気がします。

 ただし、もちろん、私個人としては議会のあり方や議会改革についての一家言を持っております。江戸川区議会の現状にはまったく満足しておりません。改革の意欲と希望を持っております。

 いっぽうで、議会改革に消極的な意見が今のところは大勢のような気がします。江戸川区議会では会派構成において大きな会派と小さな会派とに端的に分かれており、また、その会派構造が長期にわたり変化せず、やや硬直化しているということが、その大きな要因であろうと推測しています。(特定の会派や議員個人の批判は私の趣向とは異なりますので、そうした記述方法はとりません)。

 でも、どのような会派構造になったとしても、それぞれが選挙の結果なのです。投票率が40パーセントであろうとも、区民の半分以上が投票しなくとも、それぞれが有効に成立した選挙の結果なのです。

 自分にとって不本意であっても、不条理であっても、さしあたっては意見対立の事実を直視せざるを得ません。

 つまりは、いわば宗教的対立に近い現象を内包している議会という場において改革を実現させていくのには時間とエネルギーが相当かかるということだと思います。

 議会改革について、私なりに提案したいこと、主張したいことがいろいろとあります。今般の拡大幹事長会でも提案したことがいくつかありました。「宗教的対立」の解決策として理論というロゴスを追及することの虚無感を感じないわけではありません。ですが、理論で勝っていれば、常に優位に立てますし、時間がかかるかもしれませんが、理解者は増えていくものです。時代にそぐわない理屈は白日の下にさらされれば、必ず後退していくものです。私なりにすべきことは、こつこつと議会改革の理論武装を強化していくことだと考えています。

 今日は抽象的な語り口になってしまいましたが、機会を見て、具体的な議会改革の争点などについても提案していきたいと思います。




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とりあえず3台目の車の寄付手続きを完了・・・

2011-05-23 16:56:15 | 地方自治
 前回(5月20日)の記事にて「被災地への自家用車寄付の一時中断」措置をお知らせしたばかりゆえ、ご報告するにしても、少し気が引けるのですが、今日、3台目の寄付手続が完了しました。活動の報告としては事実ですので、簡単に記しておきます。

 比較的ご近所にお住まいの友人からの寄付です。まだ十分に走れる立派な車でしたので、少し驚きました。

 本当に皆さんの善意には感心させられます。

 現在、手続きを進めているのは、とりあえず、自家用車寄付受付の中断を発表した5月20日の前日までにお申し出があり、さらに寄付を強く希望されている方の車の分です。これで、あと2台ほどの手続きが残されております。

 前回も記しましたが、私たちのほうの受け付け処理態勢の課題も見えてきましたので、できれば再度よりよい態勢を整えたうえで、再開させたいと考えています。ボランティアでの取り組みとはいえ、車となれば、それなりの価値ある動産です。責任をもって対応しなければなりません。

 確実な再開のお約束はできませんが、態勢が整い、再開できるようになりましたら、もちろんお知らせさせていただきます。




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被災地への自家用車寄付の一時中断のお知らせ

2011-05-20 04:04:43 | 地方自治
 これまで廃車寸前の中古の自家用車を、ニーズの高い被災地へ送り込むために個人的な取り組みをしてきました。(「愛車を手放す前にできそうな支援」を参照)
 
 そして、最初の1台目の寄付が実現したあと、徐々に反応が出始め、平均すると最近は数日に1台の割合で問い合わせがあるようになりました。すでに複数台のご相談を同時にいただいている状況です。

 「被災地の支援になるなら」という思いから呼びかけ始めたことですので、もちろん大変嬉しいことなのですが、車を人に譲るとなると、名義変更、譲渡証明、車検、運搬とさまざまな手間に追われます。特に名義変更などは確実に進めなければ、あとあと税の請求だけが旧名義人にきてしまうことになりかねません。ボランティアであろうとなかろうと、責任の重いことがらです。

 現在のペースでお問い合わせが続いた場合、友人が手伝ってくれていることとはいえ、私と友人とでは対応しきれなくなりそうです。正直なところ、この1週間は、寄付車の受け付けを続けるべきか否か、少し悩んでいました。

 今週は18日と19日に続けてご相談がきたこともあり、このままだと「ちょっと厳しい」と感じました。私一人(というか私ども)の力にも限界があります。

 そこで、大変申し訳ないのですが、いったん自家用車寄付の受け付けを中断させていただきたいと思います(とりあえず、2011年5月19日までのご相談にみに対応します)。

 体制を整えるか、しばらくしてまた一時的に受け付けを再開するか、何らかの工夫と立て直しを図らなければ、この支援は続けられそうにありません。事情をご理解ください。




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被災地へ2台目の車の寄付が実現!

2011-05-17 23:32:11 | 地方自治
 今朝、私は近所の自動車屋さんの前でとある車の到着を待っていました。待つこと5~6分。ほぼ時間通りにその車はHさんの運転で到着しました。

 Hさんは世田谷区にお住まいの方で、今回、ナビ付き、ETC付きの自家用車を被災地へ寄付したいということでいらっしゃいました。そうです、被災地への2台目の自家用車寄付が実現したのです。Hさんは私のブログを読み、ご連絡を下さったのです。(下はご寄付いただいたHさんの自家用車)


 今回、車をご寄付下さったHさんはすでに石巻市など被災地へボランティアにも行かれたということでした。帰路の途上、そうした貴重な体験談や現地の様子も伺う機会を得ることができました。

 インターネット上に流した情報が、こうしたかたちで、少しずつ被災地支援に貢献できているというのは、私としても嬉しい限りです。

 被災地の復興にはまだまだ時間と労力が必要なのだろうと思います。これからも自分たちにできるかたちでよいので、皆で地道に支援を進めていくことが大切ですね。




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江戸川区内の液状化被害に伴うボーリング調査とその結果

2011-05-16 23:17:41 | 地方自治
 以前にもこちらで、江戸川区清新町(特に清新町2丁目9番のエリア)にて発生した液状化現象とそれによって傾いた家屋の被害について取り上げました。

 そのエリアの方々からは、逆流してきた下水の悩み、被害家屋に住み続けなければならないことへの不安、土質調査の実施と助成の希望などの声をいただいておりました。

 私とては、まずは自分自身の主観というフィルターを通さずに、被害に遭った当該住民の方々から預かった複数の声を行政(都市開発部)に伝えてまいりました。まずは住民の声を伝えることが第一ですから。

 ただ、その際、私なりに、公が民に対して直接補助を行う場合には、<住民の生命・財産を守ることの必要性>と<特定の民に対して公金を投入することで生じる不公平感>との間で公は整理をつけなければならないということについて、最低限の説明をしてきました。まさにジレンマを抱えたケースです。

 理屈ではそう言いつつも、いざ実際に現場を見、傾いた家屋を目にし、残ったローンの話などを聞いてしまうと、私も情に棹さしてしまったと言えるかもしれません。液状化を起こし、家屋の傾いた地域のボーリング調査の実施と助成を求める自分がそこにはいました。幸い、江戸川区は東京都よりも俊敏に、同じ判断に傾いていきました。この判断については、4月9日のブログ記事「液状化によって被災した住民への援助」にも記したところです。

 その清新町2丁目9番の土質調査は4月19、20、21日に、区により実施されました。(次はボーリング調査実施図)

 66㎜幅で深さ20メートルの調査を一カ所、同じく深さ10メートルの調査を4カ所でとりました。20メートルのボーリング調査によれば、当該地の地盤構成は下のほうから列挙すると、海抜マイナス20メートルからマイナス10メートルくらいまでが元の海岸の砂地でシルト(砂と粘土の間くらい)で、次いで、マイナス10メートルからマイナス5メートルくらいまでが自然地盤、それからマイナス5メートルからマイナス4メートルまたはマイナス3メートルくらいまでがシルト混じりの自然地盤の砂、そしてその上に、シルト混じりの砂の盛土が約1メートル、さらにマイナス1メートルから海抜3メートルくらいまでが砂の盛土、表面の1メートルが砂れきの盛土、という構成です。

 そして、液状化で吹き上げてきた砂は「マイナス1メートルから海抜3メートルくらいまでが砂の盛土」(地上からは2~6メートル下の地盤)部分からであろうと推測されるということでした。20メートルのボーリングでは地盤の強度も測定されましたが、スカスカになっているようなことはないということでした。

 ボーリングは金額的にも安いものではなく、今回、費用にして約200万円を要した調査でした。個人が民地において簡単に実施できるものではありません。災害復旧と被災者支援のためには必要な措置であったと言えます。

 それから、当該地の傾いた家屋に対する支援についてです。

 この関係では、国が浦安市のような液状化現象が広域で発生した自治体を救済するため、「大規模半壊」「半壊」という新たな判断基準を設け、大規模半壊の場合、最高で250万円の再建の支援を行うことになりました

 しかしそれにもかかわらず、この新基準が適用されず、限定的ながら実際に傾斜した家屋の被害住民がいる江戸川区としては、区独自の策として、セメントミルク注入などで地盤を立て直し、既存家屋のジャッキアップなどに要した費用については半額まで補助するという方向で、被災区民を救済することを現在、検討しています。

 6月下旬に第二回定例会(議会)が開かれますが、おそらくその際に補正予算などのかたちで救済策の具体的姿が見えてくるものと考えています。

 さらに詳細がわかり次第、関連事項も含め、またお伝えしてまいりたいと思います。




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被災地への自転車寄付の情報求む

2011-05-12 22:52:40 | 地方自治
 以前こちらのブログで「愛車を手放す前にできそうな被災者支援」として、被災地への車の寄付の取り組みについて書きました。そして、実際に、嬉しいことに「被災地への自家用車寄付が1台、実現しました」。

 ところで、最初の「愛車を手放す前にできそうな被災者支援」の記事をアップしたあとに頂いた山上さんからのコメントに、「自転車も喜ばれているみたいですよ 」というご指摘がありました。私も実際、テレビで、ガソリン供給の不十分な被災地の現況下では、自転車の需要が高いというニュースを目にしていました。

 また、一昨日(5月10日)の読売新聞の記事「放置自転車200台被災地に」によると、「宮城県南三陸町へ9日、葛飾、足立、大田区から放置自転車計200台が送られた」そうで、「自治体では撤去した放置自転車のうち、保管期限を過ぎたものを整備して被災地に提供しており、この日は都が手配したトラックに積み込まれ、同町へ向け出発した」とありました。

 葛飾区からは80台、足立区からは20台、大田区からは100台が送られたということです。江戸川区でもできそうな取り組みです。

 実は、先々週、私も近所の知人から「乗らなくなった自転車があるが、寄付できないものか」という相談を受けていたところです。車の輸送と手続き探しも困難なものでした。車の輸送手段はたまたま知人のつてで実現したのですが、自転車もおいそれと宅配便などで輸送できるものではなさそうです。輸送はできたとしても、自転車に見合う運賃かということを考えてしまいます。量をまとめないとコストばかりがかかってしまいそうです。

 この自転車の寄付、まだ私個人では対応できずにいるところです。もう少し情報を集めてみたいと思いますが、結局、私自身も自分のつてと手作業での情報探しですので、皆さんからの知恵もぜひお貸し頂ければ助かります。皆さんの知恵もぜひお貸し下さい。




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会派届を提出しました

2011-05-09 23:55:06 | 地方自治
 本日(5月9日)は区議会への会派届の提出の期限日でした。当選来、会派についていろいろ考えてまいりました。熟慮の末、無所属として当選した以上、その立場を誤解なくアピールできる「無所属クラブ」という名称をあらためて看板とすることにし、単独で届け出をしてまいりました。一人での会派のスタートです。前途多難、課題山積といったところですが、一人会派はこれまでも経験してまいりました。今後4年間も地道に仕事を積み上げていきたいと思います。

 ところで、「無所属として当選した以上、その立場を誤解なくアピールできる・・・」と先ほど記しましたが、これには意図したことがあります。

 と申しますのも、いまだに「会派」「政党」「党派」という言葉は混同されるきらいがあり、他組織と会派を組むと、あたかもどこかの政党に入党したのかと、とかく誤解を受けることがあったりします(というより、ありました!)。会派を組むということは特定の政党に入党するということとはまったく次元の異なることですが、今回、新たな任期の開始にあたり、あらためて無所属で当選したことを誰にでも明確に分かるようにしたかったという狙いがあります。

 「会派」「政党」「党派」については、私自身の16号の区議会レポートにて詳述したことがございますので、よろしければそちらもご覧になって下さい。(ご覧になるには Adobe Reader が必要です。リンク先でダウンロードして下さい。)

 私が取り組んでいくのは区民の生活に密着した地域の政治です。特定の政党の綱領などに左右されることなく、あくまでも地域の声、住民の声を受け止め、区政に届けていくことを第一に考えたいと思います。

 どうぞ今期もよろしくお願いいたします。




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コンドミニアム葛西のこいのぼり

2011-05-07 23:45:27 | 地方自治
 今日は、政策や地方自治にかかわる話ではなく、地域で体験したいい話を披露します。

 一昨日の5月5日はこどもの日でした。

 古くから5月5日は端午(たんご)の節句として知られ、男の子の健やかな成長を願い、自宅に鎧兜(よろいかぶと)や太刀を飾ったり、庭先に空高くこいのぼりを泳がせたりしてきました。

 しかし、最近は、江戸川区のようにすっかり都市化してしまった地域では、季節の行事が人々の日常生活の中から薄れつつあることや広い庭先が確保できないといった事情などから、場所を要するこいのぼりを各家々で見かけることはすっかり少なくなってしまいました。

 自分(昭和39年生まれ)の子どもの頃を思い出すと、ちょっとさびしい気がします。自宅の庭は決して広いものではありませんでしたが、それでも、毎年、父が大きなこいのぼりを空高く揚げてくれていたのを覚えています。

 そんな状況下にありながら、今年も葛西のとある集合住宅では大きなこいのぼりが悠然と大空を泳いでいたのです。しかも、今年はそのこいの数が増えました! その集合住宅とはコンドミニアム葛西です。

 コンドミニアム葛西では、毎年、自治会の有志の方を中心に、こいのぼりを大空に揚げてきました。都市化した葛西の地に住む子どもたちにもこいのぼりを楽しんでもらいたいという思いからお金をかけずに行っている取り組みです。その空を泳ぐこいの姿は道路一本を隔て北に位置する第六葛西小学校の校庭からもよく見ることができます。しかし、近年は、そのこいのぼりの鯉たちが経年による劣化などで傷み、数が少なくなってきていたと言います。

 たまたまその話を耳にした私にはあることがひらめきました。ちょうど私の大学の先輩で、個人的にも大変お世話になっている、茨城県常陸太田市の大使をお務めになっている方が「常陸太田市の竜神峡で泳いだたくさんのこいのぼりが自宅にあり、地域の子どもたちに見せてやりたい。掲揚するところがあればいいのだがね。」と以前おっしゃっていたのです。

 なるほどと思った私は早速、先輩のところに行き、コンドミニアム葛西で聞いた話をしました。すると、二つ返事で先輩は「そういうことなら、こいのぼりを全部持って行きなさい。」と言い、こいのぼりが納められている自宅倉庫に私を案内してくれました。倉庫にあったこいのぼりの数と量を見て、私も驚きました。一つ一つが大きく、その場ではとても数を勘定できませんでしたが、私の軽ワゴン車の天井にいっぱいになるほどでした。大きなこいのぼりでしたので、20尾くらいあるいはそれ以上あったのでしょうか。

 先輩からこいのぼりを預かり、コンドミニアム葛西の方々に届けました。そして、今年のこどもの日、常陸太田市の竜神峡で泳ぎ、大学の先輩の家で眠っていた鯉たちがコンドミニアム葛西の大空で悠然と泳いでいたのです。ただ、あまりに多くのこいのぼりが届いたため、今年はロープが準備できず、預かった鯉の全部を泳がせることができなかったそうです。

 来年は、もっともっとたくさんの鯉がコンドミニアム葛西の公園の上空を泳ぐ姿が見られるのを楽しみにしたいと思います。




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被災地への自家用車寄付が1台、実現しました!

2011-05-04 00:08:11 | 地方自治
 4月5日のブログに「愛車を手放す前にできそうな被災者支援」と題し、「もし万が一、古くなった愛車を今まさに廃車して新車を購入しようとしている方がいらっしゃれば、その一台の中古車を廃車せず被災者に寄付することで、大きな支援となりうる、ぜひお願いしたい、という内容の呼びかけ」を行いました。

 それからしばらく特にこの記事に対する反応はなかったのですが、数日前、私が非常にお世話になっている方から連絡があり、「もう車に乗ることもあまりないので、車検1年残っている自家用車を被災地に寄付したい」との申し出がありました。

 しかも、その車は名の知れた高級外車です!

 私も少々驚いたのですが、その方のご意思は固いようで、早速、車を受け入れる被災地、運搬方法、名義変更手続きなどについて具体的に調査を開始しました。私は、自治体学会のMLに情報を流したり、いくつかのつてを探ってみました。しかし、残念なことに、具体的な自家用車寄付のお申し出が出てきたというのに、今度は私のほうがその寄付を運搬へとつなげるルートを見つけられないのです。何とも情けない。ハタと困り果ててしまいました。

 2,3日が経過してしまいました。そして、たまたま友人に被災地への自家用車寄付の話があること、しかし、なかなかその受け入れや運搬のルートが見つけられないこと、などを何気なく話しました。友人も「実際にそうした寄付の申し出があっても、いざそれを現地までの届けるとなると、誰がどうやって届けるのか、運賃はだれが負担するのか、難しい」という話をしたりしていました。

 しかし、持つべきは友とはこういうことを言うのでしょうか。その友人が翌日、「信頼できる具体的な受け入れルートがありそうだ」という頼もしく、嬉しい連絡をくれたのです。一気に光が見えてきた気がしました。

 早速、寄付者の方に連絡をしました。そして、昨日、無事に名義変更などの手続きが完了し、車は寄付者の手を離れ、友人が見つけてれくれた業者さんから被災地へ向けて出発しました。

 個人のお名前はこちらには記載しませんが、私の住む西葛西のご近所の方々の縁で実現したことです。車を寄付して下さった知人、そして具体的受け入れルートを見つけれくれた友人に、それぞれ深甚なる謝意を表さなければなりません。ありがとうございました。

 移送された車が被災地のどこかで、被災者の皆さんのニーズにこたえ、大活躍することを祈るばかりです。




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有権者の半数以上が投票に行かない選挙を考える

2011-05-01 00:45:48 | 地方自治
 去る4月25日、統一地方選挙後半戦としての江戸川区議会議員選挙の開票が行われた(投票日は4月24日)ことは先日もブログに記したとおりです。結果、44人の区議会議員が選出されました。

 今回の選挙戦は、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)という未曾有の災害発生を受けて、被災地のみならず日本社会全体が被災地の支援と復興に注力するなかで実施された異例の選挙でした。

 被災地住民の生命財産や生活再建が喫緊の課題となっている状況下、世間の関心は選挙よりもむしろ被災地の支援と復興に向いていたと言えます。事態の深刻さを思えば、これは自然なことでした。

 しかし同時に、選挙は民主制における政治への自由参加の最大の機会でもあり、憲法のなかにわざわざ規定されるほど、重要なイベントです。選挙は、立候補者や議員の身勝手で実施されるものではありません。

 普通選挙権が獲得されるまでに、いかに多くの人命が犠牲になり、自由や権利が抑圧されてきたのかという歴史的経過を考えるなら、保障された政治参加の権利である選挙は極力規定通りに実施し、多くの人に投票してほしいものです。

 今回の江戸川区議会議員選挙の投票率が43.51パーセントで、前回(平成19年)の45.11パーセントをさらに下回ったというのは大変残念なことです。相変わらず半数以上の有権者が生活に最も身近な選挙の投票に参加しないという問題を真剣に考えていかなければなりません。

 問題の背後には、地方議員の活動が見えにくかったり、議員の資質そのものに対して有権者が疑問を投げかけているといったこともありそうです。私たち議員に突きつけられている重い課題でもあります。




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