木村長人(きむらながと)。皆さんとつくる地域の政治。

1964年(昭和39年)千葉生まれ。元江戸川区議(4期)。無所属。

土嚢と公共施設夜間利用と節電

2011-05-31 23:27:48 | 地方自治
 先週の土曜日(5月28日)と日曜日(5月29日)は台風と低気圧の影響で一日中雨が降りました。

 ちょうど雨が続いた二日目の日曜日の夕方のことになりますが、清新町2丁目の、先の震災で液状化被害を受け、敷地が沈下したためご自宅が傾き、下水管が破損したお宅にお住いの知り合いの方から、連日の雨で雨水がたまりだし、心配だというご連絡を頂戴しました(連絡を直接くれたのはご近所の先輩でした)。

 あいにくの日曜日で、しかも5時をまわった頃だったのですが、土嚢(どのう)が手配できないものかという話になりました。いったんは難しいかと思われたのですが、ダメもとで土木部災害対策課に連絡をしてみました。職員さんが出ておりました!

 先の液状化で被災している事情を話し、即、対応をお願いしたい旨を伝えました。そして、すぐに保全課の職員の方から具体的な連絡が入り、現地に土嚢が手配されました。

 清新町の方も安心されたようでした。迅速な土木部職員の方の対応にも感謝しております。


 ところで、明日、6月1日から区内公共施設での夜間利用をめぐる土日祝日の節電の対応が変わります。土日祝日については、民間企業などによる電気の大規模利用が少ないため、電力の供給に余裕があるということから、公共施設での土日祝日の夜間利用を再開するということになりました。(区民施設の土曜日・日曜日・祝日の夜間利用再開について

 夜間利用の制限についてはいろいろなご指摘を区民の方からも頂戴しました。「いろいろ」とは、賛否両方ということです。

 ただ、最近はもっぱら利用制限を叱るご指摘が多い傾向にある気がいたします。決して感情論ではなく、それなりの理由があっての利用制限に対する指摘です。公共施設の夜間利用制限が自治体によっても異なることが「なぜ江戸川区は利用制限を」という反対や不満に拍車をかけていることもありそうです。

 今日たまたま頂いたご指摘では、このままの利用制限が続くと、地域の子どもたちがスポーツや武道から離れ、スポーツを通して積み上げてきた学習の成果もこれからのチャンスも失われていってしまう、というものでした。もちろん、室内競技を基本とする種目の方からのご指摘です。同様のことはスポーツや武道に限らず、音楽などの芸術や文化活動についても言えるでしょう。

 節電への対応は、電力供給力の現実と被災地の状況などと、区民の権利との間で利益衡量をはかる必要があることだと思います。しかし、区民の方々からのある一定の傾向の指摘が増えてくるようであれば、さまざまな見地から節電への対応について再検討していくことは常に必要と考えます。

 明日から始まる、今回の土日祝日の夜間利用再開はその再検討の最初のものであったろうと考えます。国からの意見に左右されざるを得ないことがらではありつつも、常に納税者であり利用者である区民の意見とその傾向を十分に斟酌しながら、再検討を続けていかなければなりません。




江戸川区議会議員 木村ながと
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