木村長人(きむらながと)。皆さんとつくる地域の政治。

1964年(昭和39年)千葉生まれ。元江戸川区議(4期)。無所属。

コンドミニアム葛西のこいのぼり

2011-05-07 23:45:27 | 地方自治
 今日は、政策や地方自治にかかわる話ではなく、地域で体験したいい話を披露します。

 一昨日の5月5日はこどもの日でした。

 古くから5月5日は端午(たんご)の節句として知られ、男の子の健やかな成長を願い、自宅に鎧兜(よろいかぶと)や太刀を飾ったり、庭先に空高くこいのぼりを泳がせたりしてきました。

 しかし、最近は、江戸川区のようにすっかり都市化してしまった地域では、季節の行事が人々の日常生活の中から薄れつつあることや広い庭先が確保できないといった事情などから、場所を要するこいのぼりを各家々で見かけることはすっかり少なくなってしまいました。

 自分(昭和39年生まれ)の子どもの頃を思い出すと、ちょっとさびしい気がします。自宅の庭は決して広いものではありませんでしたが、それでも、毎年、父が大きなこいのぼりを空高く揚げてくれていたのを覚えています。

 そんな状況下にありながら、今年も葛西のとある集合住宅では大きなこいのぼりが悠然と大空を泳いでいたのです。しかも、今年はそのこいの数が増えました! その集合住宅とはコンドミニアム葛西です。

 コンドミニアム葛西では、毎年、自治会の有志の方を中心に、こいのぼりを大空に揚げてきました。都市化した葛西の地に住む子どもたちにもこいのぼりを楽しんでもらいたいという思いからお金をかけずに行っている取り組みです。その空を泳ぐこいの姿は道路一本を隔て北に位置する第六葛西小学校の校庭からもよく見ることができます。しかし、近年は、そのこいのぼりの鯉たちが経年による劣化などで傷み、数が少なくなってきていたと言います。

 たまたまその話を耳にした私にはあることがひらめきました。ちょうど私の大学の先輩で、個人的にも大変お世話になっている、茨城県常陸太田市の大使をお務めになっている方が「常陸太田市の竜神峡で泳いだたくさんのこいのぼりが自宅にあり、地域の子どもたちに見せてやりたい。掲揚するところがあればいいのだがね。」と以前おっしゃっていたのです。

 なるほどと思った私は早速、先輩のところに行き、コンドミニアム葛西で聞いた話をしました。すると、二つ返事で先輩は「そういうことなら、こいのぼりを全部持って行きなさい。」と言い、こいのぼりが納められている自宅倉庫に私を案内してくれました。倉庫にあったこいのぼりの数と量を見て、私も驚きました。一つ一つが大きく、その場ではとても数を勘定できませんでしたが、私の軽ワゴン車の天井にいっぱいになるほどでした。大きなこいのぼりでしたので、20尾くらいあるいはそれ以上あったのでしょうか。

 先輩からこいのぼりを預かり、コンドミニアム葛西の方々に届けました。そして、今年のこどもの日、常陸太田市の竜神峡で泳ぎ、大学の先輩の家で眠っていた鯉たちがコンドミニアム葛西の大空で悠然と泳いでいたのです。ただ、あまりに多くのこいのぼりが届いたため、今年はロープが準備できず、預かった鯉の全部を泳がせることができなかったそうです。

 来年は、もっともっとたくさんの鯉がコンドミニアム葛西の公園の上空を泳ぐ姿が見られるのを楽しみにしたいと思います。




江戸川区議会議員 木村ながと
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