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金沢ミステリ倶楽部

金沢ミステリ倶楽部の公式ブログ。

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第41回例会「乱歩の時代の挿絵師たち」

2024年06月23日 19時44分50秒 | 例会
金沢ミステリ倶楽部の例会を振り返ります。

第41回例会は2011年12月17日で参加者は11名で、県立図書館のおしゃべりサロン「乱歩の時代の挿絵師たち」(平野義久氏)に参加しました。
◆近況報告
『乱れからくり』(泡坂妻夫)『二流小説家』(デイヴィッド・ゴードン)『贖罪』(湊かなえ)「途上」(谷崎潤一郎)「父を失ふ話」「可哀相な姉」(渡辺温)『私は美人』(坂井順子)『遠野物語』。『クイーンのフルハウス』(エラリー・クイーン)『アミダサマ』(沼田まほかる)『告白』(湊かなえ)『ビブリア古書堂の事件手帖2』(三上延)『小袖物語』『鍵のかかった部屋』(貴志祐介)『邪馬台国はどこですか』(鯨統一郎)『文芸ミステリ』『贖罪』(イアン・マキューアン)『ファミリーポートレイト』(桜庭一樹)『コッペリア』(加納朋子)『殺人鬼フジコの衝動』(真梨幸子)『乱鴉の島』(有栖川有栖)『007白紙委任状』(ディーヴァー)『ユリゴコロ』(沼田まほかる)『開かせていただき光栄です』(皆川博子)
映画「SALT」「第9地区」「ミレニアム1~3」「アリスインワンダーランド」
ドラマ「境遇」「科捜研の女」「相棒」「謎解きはディナーのあとで」「CSI」「コールドケース」「家政婦はミタ」


第40回例会能登ミステリツアー&牡蠣フルコース

2024年06月22日 19時36分00秒 | 例会
金沢ミステリ倶楽部の例会を振り返ります。

第40回例会報告2011年11月19日参加者は5名で、能登ミステリツアー&牡蠣フルコースでした。
2年前の金沢ミステリツアーの続きとして、石川県のミステリファンとしては、松本清張の『ゼロの焦点』の舞台となった「ヤセの断崖」を見なければならないだろう、ということで、能登ミステリーツアーを企画しました。それに3年前好評だった穴水での牡蠣フルコースをセットにしました。
能登ミステリツアーは、2年前の構想では「コスモアイル羽咋」と押水の「モーゼの墓」を加えていたのですが、「コスモアイル羽咋」は入館料のわりには…、「モーゼの墓」はたどり着くまでがたいへん、というご意見をいただき、外してしまいました。
金沢を9時に出発すると、下道を通って一路「ヤセの断崖」に向かいました。あいにく雨が降っていましたが、道中の紅葉はとてもきれいでした。
11時過ぎには「ヤセの断崖」の駐車場に着き、地震後整備されたと思われる通路を歩いていくとヤセの断崖に着きました。柵があって、最初左手向こう側に見える崖が「ヤセの断崖」かと思いました。実際アベックが向こう側の崖をバックに写真撮影をしていました。柵より先が「ヤセの断崖」らしいとわかりました。
柵の向こうに行かないのが鑑賞マナーであるとの看板があり、残念ながら行けない(以下省略)。
ケーキ店「シュクレ・ブラージュ」へ行った後、穴水の「もりそば」に向かいました。13時10分頃には到着しました。
座敷で牡蠣を焼ける炭火のいろりがあり、各自ザルみたいな入れ物に盛られた牡蠣を焼きました。牡蠣は焼けると口を開け、手袋をしてナイフでさらにこじ開けて食べますが、熱い汁が手袋を通して手について熱かったです。問題は、焼けていても開かない牡蠣もあり、無理矢理こじ開けるとすでに焦げていることがありました。牡蠣は焼きたてで、おいしかったです。焼き牡蠣の他には、もずく、牡蠣めし、そば、たくあんが出ました。満腹でした。
来年は香箱蟹ツアーとか、氷見とれたて魚ツアーとかがいいという話が出ました。そうなるともはやミステリ倶楽部ではなく、グルメ倶楽部ですが…。日帰りでは酒が飲めないので、合宿という話もあり、富山の船でしか渡れない宿に合宿したらいいという話が出ました。ミステリ倶楽部が船でしか渡れない宿で合宿したら必ず事件が起こるはずです。



第39回例会『緑のカプセルの謎』読書会

2024年06月21日 19時30分18秒 | 例会
金沢ミステリ倶楽部の例会を振り返ります。

第39回例会は2011年10月15日、参加者は9名で『緑のカプセルの謎』(ディクスン・カー)を読みました。
「時代を感じることはなく、よくまとまっている」
「謎が提示されて、それを解いていく形になっている」
本作は、カーの代名詞でもある「密室殺人」ではなく、どちらかといえば地味な仕上がりの「心理トリック」もの。
「カーは、いろいろな知識を埋め込んでいくので、長編は長い感じを受ける。だから短編の方が好きだな~。」
「この本にも出てくるけれど、途中で知識の披露(密室の講義だったり、ここでは毒殺の講義だったり)があるので、カーという人は知識が深いんだね。」
「クイーンは、謎ときに集中していくけれど、カーは、もっと読み物的な文章も加えてるよね。」
「作中の人物では、ハウスキーパー的な存在の人たちに対しては、やけにあっさりとしか触れていない。もう少し描写があってもいいんじゃないの」

◆近況報告
読んだ本「六波羅一輝シリーズ」(鯨統一郎)『よろずのことに気をつけよ』(川瀬七緒)『完盗オンサイト』(玖村まゆみ)『8の殺人』(我孫子武丸)『緋文字』(エラリー・クイーン)『撓田村事件』(小川勝巳)『おまえさん』(宮部みゆき)『螺鈿迷宮』(海棠尊)『禿鷹2』(真山仁)『モーツアルトの子守歌』(鮎川哲也)『迷路荘の惨劇』(横溝正史)「夜明けの街で」(東野圭吾)『女には向かない職業』(P・D・ジェイムズ)『マスカレードホテル』(東野圭吾)
映画「日本の一番長い日」「戦争と人間」「飢餓海峡」「モテキ」「処刑人2」「レベッカ」
ドラマ「家政婦のミタ」「下町ロケット」「ケイゾク」「CSINY」「二枚のドガの絵」「24ファイナルシーズン」「蜜の味」


第38回例会「三本指の男」鑑賞

2024年06月20日 19時14分19秒 | 例会
金沢ミステリ倶楽部の例会を振り返ります。

第38回例会は2011年9月17日、参加者は10名で戸川さんが貸して下さった映画「三本指の男」を鑑賞しました。
「途中寝てしまった。○○を忘れていた」
「中尾彬の「本陣殺人事件」を前回観なかったが、何十年前かに深夜番組で観た。古文書の文章の続きがどうしてわかったのか不思議。原節子、きれいだった。寝ているのに眼鏡をしていた。杉村春子は若いのか年寄りなのかわからなかった。後半いらないかも」
「『本陣殺人事件』を読んだが、名前と顔が一致しなかった。○○にビックリした。ラストあっけにとられているうちに終ってしまった」
「○○○が変装してたのにビックリした。廊下での飛ばしあいに笑った。原節子すごいと思った。あまりおどろおどろしくなかった」
「○○○、こんなのもありかと思った。二人死んでいるのにみんなあっさりしている。おばさんだけががっかりしていた。奥田 中尾彬の現代版には違和感を覚えたが、より横溝正史らしい感じがした。着物ではないけど、片岡千恵蔵の金田一はより金田一らしい気がした。賢蔵の内面が描かれていて、○○の推理が理解できた。○○○○にあら、と思った」
「雪降ってないくらいで「本陣」らしいと思った。コトジとか証拠を素手で掴むんじゃないと思った。眼鏡の人の髪型がどうなっているのか不思議だった。犯人が何をしたかったのかわからない。○○○○○。廊下で投げるシーンが面白かった。○○○ の変装にビックリした」
「片岡千恵蔵が6本も金田一の映画を作っているのを知らなかった。途中で寝てしまったが、クライマックスは目が覚めた。横溝風が出ていた。昔の映画は大スター中心でカメラを回すので、片岡、原のアップが多かった。現場の家がセットでもしっかり作ってあった。懐かしい雰囲気だった。宮口精二が相変わらず渋かった」
「前回は中尾彬のジージャンで、今回は片岡のスーツでビックリした。最後廊下のシーンが笑いそうだったが、他の人は笑ってなかったのでこらえるのがたいへんだった。巴投げがすごかった。警察官が弱すぎ。原作が記憶から消えてしまった」
「○○○が変装しているとは思わずビックリした。凶器を運ぶシーンが忠実に再現されていて良かったが、金田一がこれは自殺ではないと断定したのがよくわからなかった」
ちなみに好きな金田一耕助の俳優を聞いたところ、石坂浩二7票、古谷一行1票でした。石坂浩二も古谷一行も観たことないメンバーが数人いて、「若いねぇ」との声が。

◆近況報告
読んだ本『空飛ぶタイヤ』(池井戸潤)『野ブタをプロデュース』(白岩玄)『永遠の0』(百田尚樹)『虚言少年』(京極夏彦)『密室殺人マニアックス』(歌野晶午)『緑の毒』(桐野夏生)『テロルのすべて』(樋口毅宏)『本棚探偵の冒険』『本棚探偵の回想』(喜国雅彦)『10ドルだって大金だ』(ジャック・リッチー)『歌うダイアモンド』(ヘレン・マクロイ)『クリスティ百科事典』『TWELVEY.O.』(福井晴敏)『名探偵に薔薇を』(城平京)『樹海の伝説』(折原一)『緋文字』(エラリー・クイーン)『ビブリア古書堂の事件手帖』(三上延)『春期限定いちごタルト事件』(米澤穂信)『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦)『本陣殺人事件』(横溝正史)『ある少女にまつわる殺人の告白』『往復書簡』『花の鎖』『ユリゴコロ』(沼野まほかる)『読後消却のこと』(ヘレン・マクロイ)『愛犬家連続殺人』(志麻永幸)「闇金ウシジマくん」(真鍋昌平)『柳生十兵衛死す』(山田風太郎)『貴族探偵』(麻耶雄嵩)『戦慄の十三楽章』
映画「十三人の刺客」「インビクタス」「GANTZ」「ナルニア物語3」「七つまでは神のうち」「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」「ヤコブへの手紙」「ブラックスワン」「探偵はBARで待つ」「アンフェア」
ドラマ「下町ロケット」「魔術はささやく」「砂の器」「ラストマネー」「荒川アンダーザブリッジ「勇者ヨシヒコと魔王の城」「陽はまたのぼる」「第三の時効」「工藤新一」「ジウ」「ブルドクター」「新警視庁九係」
マンガ「ゲームの館の殺人」「JOJO5部、6部」


第37回例会「仮面舞踏会」読書会

2024年06月19日 19時00分43秒 | 例会
金沢ミステリ倶楽部の例会を振り返ります。

第37回例会は2011年8月20日、参加者は14名で『仮面舞踏会』(栗本薫)の合評でした。
ある意味メジャーであり、且つマニアックな栗本薫のミステリ。これは、現在のネット社会について当時としてはかなり早く取り上げた作品であり、伊集院大介という名探偵を知っていただくにはちょうどいい作品。
栗本女史は謎解きや理論よりも、その文体や雰囲気を中心に描いていました。したがって、本格好きな方にはかなり不満の残る作品であったかもしれません。しかしながら、広義のミステリとしては、伊集院大介という絶対的な名探偵が解決していく過程を見るのは、まるで水戸黄門(笑)を見ているようで、大変に心惹かれる作品だと思うのは私だけだったでしょうか。後味はともかくとして。
「パソコンの2chをみている。人の悪口しかない。あまりいい印象がない。この話は有りうると思う。伊集院大介の博識はすごい。
「久しぶりに読んだ。パソコン通信の初期の雰囲気がいい。ヲタク自身から自分の事を書いているのがむずがゆい。この事件はどう収束するのだろうと感じた。大介のイメージは秀才でひょろっとしたイメージ。稔クンからのイメージは感情が爆発するような感じをうけた」
「チャットは楽しいけどやめられます。やめた方がいいです。大介は普通の探偵の感じがした。ぶっちゃけ解説がウザイ」
「この作品は初めて読んだ。ヲタクという表現。チャットの速度感を感じていた。昔は「相手は誰だろう」という外へ向かう感情でネットをしていたのだが、いまは「私は○○です」と内向きの感じでネットが進んでいる。歌野正午「密室殺人ゲーム」など現実とネットの二重構造を書いた作品もある」
「二人のヲタクの会話でつまずいたしかし夫は伊集院大介に感心した」
「ヲタクの人たちはまめなんだろうか?言葉だけで事件が解決してしまった。言葉のマジックをみているようだ」
「空想と現実の区別がつかない状況での殺人。いまよくある犯罪だといえばそうかも。一人しか殺されないので、そういう意味でも姫はいったいどうなったのか。つかみどころのない感じがする」
「読んだのは二回目。どうして稔君はダフネがいいとおもったのかな?ちょっとおかしい人を感じたのか?ぶっちゃけ何この気味悪いヲタク!と感じた。なんだろう?この世界は。主人公とか周りの人が伊集院を讃えるのは栗本の手法か」
「絶版で手に入れられず読めなかった。みんなの話を聞いて読みたくなった」
「栗本さんのミステリは初めてかも。パソコン通信とはなんぞや。フロッピーディスクにデータを落とした時点でついてはいけないかも。伊集院はネットの状況だけでいろいろと決めつけていいのか?黒幕が○○として、主人公がその決着をつけないままなのはいかがなものか」
「栗本は『天狼星』でやめた。チャットで相手に感情移入してしまう。自分が手を下さずに殺人というのは面白い。チャットで皆を集めて「さて」と言い」
「解決していないと思う。伏線が貼られていたはずなのに多くがそのまま残されている。ダフネさんは途中から別人のようになっている。別人オチかと思ったらそうではなかった。心理分析をされる手管がちょっと苦手。ロジックやトリックを解いて欲しい」
「あんまり説得力がなかった。どろどろしたものも好きじゃない。ミステリなんだから、証拠とかなんとかあって解決だと思うけれど、よくわからないまま終わった」
伊集院シリーズはそのほとんどが本格ではありません。また人間の暗いところを描くものがほとんどです。つまり、現実に起こりうるかもしれない事件を書いているのかもしれません。現実の殺人はその全てが暗く、後味が悪いものです。西洋のミステリ、特に本格ものは非現実な世界を描き、社会派は警察組織を、あるいは犯罪組織を描いてきました。伊集院は我々にだって起こるかもしれない、日常の事件を見せてくれているのかもしれません。

◆近況報告
読んだ本『メルカトルはかく語りき』(麻耶雄嵩)『赤朽葉家の伝説』(桜庭一樹)『ララピポ』(奥田英朗)『クビシメロマンティスト』(西尾維新)『モテモテへの道』(石原壮一郎)『粘膜人間』(飴村行)『セレヌンティウスの舟』(石持浅海)『ラットマン』(道尾秀介)『スウェーデン館の謎』(有栖川有栖)『中庭の出来事』(恩田陸)『鈴宮ハルヒ』『銀杏坂』(松尾由美)『映アムリタ』(野崎まど)『貴族探偵』(麻耶雄嵩)『インシテミル』『ボトルネック』(米澤穂信)『追想五断章』『アナザー』(綾辻行人)『切り裂きジャック百年の孤独』(島田荘司)『横浜異人館殺人事件』(斎藤栄)『13番目のペルソナ』(貴志祐介)『インザブルー』『ララピポ』(奥田英朗)『46番目の密室』(有栖川有栖)『遠野物語』(柳田国男)『メルカトルはかく語りき』(麻耶雄嵩)『顔のない町』『鬼面の研究』(栗本薫)『ユリゴコロ』(沼田まほかる)『本格小説』(水村美苗)『推定少女』(桜庭一樹)『破線のマリス』『砦なき者』(野沢尚)『ルームメイト』(今邑彩)『謎解きはディナーのあとで』(東川篤哉)『闇に消えた怪人』(一橋文哉)『二流小説家』(デイヴィッド・ゴードン)
映画「エアベンダー」「BECK」「メアリー&マックス」「ミスターノーボディ」「ミス・ポター」「ぼくのエリー」「アメリ」
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