ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

竿燈祭り始まる

2014年08月05日 08時39分47秒 | 秋田県のくらしと歴史
秋田市の夏の代表的な竿燈祭りが昨日(8月3日)より始まりました。
孫たちと一緒に出かけてみました。
各町内や企業やさまざまな団体から、今年は合計270本の竿灯が出されているとの事です。
今朝の地元紙によりますと初日の3日には38万人の観客数があったようです。秋田市の人口が今は32万人ぐらいです。
一体、どこからこんなに多くの人が湧き出てきたのかと思うほどの混雑振りでした。
人ごみを掻き分け、何とか前列近くに孫の二人をもぐりこませて見物させました。子供の背丈だと何も見えないと騒ぐのです。
一本の竿燈には46個の提灯が付きますので全部の提灯の総数では一万個以上になります。
竿燈が一斉に立ち上がると一万個もの提灯が夜空に浮かび上がります。竿燈の竿が揺れると提灯も揺れ動き、それはまさしく風にそよぐ稲穂のようです。

竿燈をあげる人を差し手といいますが、一人の差し手が連続で竿燈を上げていられるのはほんの数分です。
何せその重量は50キロにもなりますから、差し手にはかなりの体力と技量が必要とされます。
我々の目の前で演技した竿燈の差し手は五尺ぐらいの長さの継竹を3本も継ぎ足して、よそのものより高くなるようにして演技を見せてくれました。
その為、竿燈の上部は大きく反り返ります。
Uの字を横にしたような状態に竿燈全体がしなっているのです。

この状態での差し手はどのようにして、竿燈の竿を支えているのでしょうか。次の画像をご覧ください。

竿を肩にのせ片方の手は扇子を持ち、そしてもう片方の手は笠を自分に掛けようとしていました。
この差し手は中々の技量を持っています。
私が子供の頃に観た差し手には、もっとすごい人もいました。演技をする差し手の履物は普通は足袋なのですが、一本足駄を履いて演技をした差し手を見た事があります。一本足駄とは歯が一本しかない高下駄のことですが、こんなものは「カラス天狗」しか履きませんね。今はそのような差し手を見ることは出来ません。
今の差し手の方は普段は会社勤めなどの給料取りがほとんどです。体を使って仕事をしている職人さんは秋田市内では少なくなってきているのでしょう。
子供の頃に見た「カラス天狗」もどきの差し手の方は酒の卸問屋の方と記憶しています。一升瓶が10本も入った酒のケースなどを扱い、普段から鍛えていたのでしょう。

さて、竿燈を出すには町内の方々や事業所からの寄付でまかなうわけですが、次のようなな処からのスポンサーもあるようです。

寺町四区の竿燈会です。
お寺さんがスポンサーになっているようです。

話は変りますが、竿燈の写真を撮るのは小生所有のカメラ(初期のミラーレス機)では良く撮れませんでした。
プロの人たちは(報道など)明るいレンズと大光量のストロボを使っているようでした。
少し良く取れたと自分では思っている画像をお目に掛けて、本日はおしまい。



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