ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

秋田県内は、どこでも「熊出没!」。

2017年07月19日 10時06分05秒 | 秋田県のくらしと歴史
昨日、八幡平まで行き、帰り道でクマに遭遇しました。
画像のような「熊出没注意!」のプレートや看板は秋田県内のいたるところに見られます。

八幡平からの帰り道の国道341号を玉川温泉方向に走行中のことです。
道の左側のガードレールの処に何やら黒い物体が見えたのです。
初めは黒い服装をした作業員がガードレールの点検の作業なのかと、思いました。
スピードを緩めて、10メートルぐらいまで近づきますと、なんとそれは体長が60センチほどの子熊でした。

少しの間それを見ていたら間もなくその子熊はガードレールの隙間から、林の中に入って行き、姿を消しました。
子熊がいるのなら近くには親熊もいるに違いないので、早々にそこから走り去りました。

今までクマの姿を目撃したのは3回ほどありますが、いずれもバイクで山道を走行中や渓流釣りでのことでした。
今回は、車でしたので車内にいる限りでは、安全だという意識がありますので、恐ろしさを感じるj事はありませんでした。
これがバイクや、徒歩で遭遇したならやはりかなり怖かったと思います。

家に帰ってその話をしたところ、その日の夕方秋田市郊外でサイクリング中の人が三頭のクマに遭遇してそのうちの一頭に咬まれて怪我をしたとのニュースがありました。
また、我が家から車で5分くらい走ったところに墓地公園があるのですが、そこでも先月クマが出没しました。

時々、自転車の走行練習に行ったりしてたところなので、それ以来そこには行かないようにしています。

クマの目撃は秋田県内では毎日数件も発生しています。
かなり前から秋田県内ではクマの出没は発生しておりますが、近年の出没回数は異常に多いのです。
以前は偶然に遭遇したクマが突然現れた人間を外敵と認識して驚いて人間を攻撃する、と考えられているとの説が有力でした。
しかし、近頃のクマの人への襲撃は、どうもそれとは違う要素があるのではないかと指摘する向きもあるようです。
新聞記事やテレビの報道では、襲われた人へのプライバシーの尊重の観点から、はっきりとは記事にはなっていませんが、襲われた人の遺体の状況がかなり損傷しているとの事があるようです。

クマにとって人は偶発的に遭遇した外敵ではなく、肉食動物が狩りをする対象を「エサ」と認識するように、人間をもその対象にしているのかもしれないと指摘する人もいます。

北海道やアラスカに住むヒグマは川をさかのぼってくる鮭を食料にすることがあります。
もしかして本州に住むツキノワグマの中にも、そのようにクマがいるのかもしれません。
一度人を襲ったクマの「食料についてのDNA」がその子孫に伝達されていくとすれば、これはとても恐ろしい事です。

追記

昨年、秋田県の鹿角市では同じ地区で4人もの人が続けてクマの襲撃を受けて亡くなっています。
クマによる襲撃のニュースが報道されても、きのうあったことは今日また同じことは起こらないだろうとか、そんなに同じようなことが起こるはずはないとか、自分だけは被害にあう事はないだろうとかの誤った判断の結果が、そのような被害をもたらしているのです。

行政による入山規制が行われていますが、それは強制力を持たない指導やお願いにとどまっています。
それらの規制を無視して入山する例が多くあるそうです。

宝くじで高額当選が同じ人にあたる確率は確かに低いと思われます。
クマによる人的被害は、宝くじの当選の確率の問題とは違うのです。

現実にクマによる被害が発生しているのですから、その被害は確率論的に言っても、だれにも起こりうる確率だと思わなければなりません。
「熊、注意!」の看板を目にした後、実際にクマに遭遇した経験からこのように思うわけです。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿