ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

穴あき桶の対処法

2020年04月23日 22時14分41秒 | コロナ
今ここに底に穴が開いている桶があるとします。当然のことに穴から水が漏れ出して、桶の中の水の量は、減ってきています。水が減ることへの対応策は2つあります。一つは穴を修理して水漏れを止めることです。もう一つは穴の修理を後回しにして、漏れ出る水量を上回る水を新たに桶に注ぎこみ水の減少を防ぐことです。
後者の方策では、見た目は水が減っていない事になるので、有効な対処に見えます。
しかし穴を修理しないまま、それを続けることは何を意味するでしょうか。注ぎ込む水が無くなった時には、その方策は破綻します。

さて、「ブラジルのトランプ」と呼ばれるボルソナロ大統領は、次のように言う。
コロナウイルスを「ちょっとした風邪」「あらゆる病気の最大の治療法は仕事だ」 と。
積極的な経済活動がコロナウイルスに打ち勝つ方法と言ってのけるのである。
また、アメリカ大統領も大統領支持者たちの封鎖反対デモにも助けられて、それに近い事を言い出した。
だが、彼らは忘れている。桶の底にあいた穴の修理をそっちのけにしたのでは、とめどもなく漏れ出す水を少なくすることは出来ないのだ。難しい作業であろうとも、穴の修理を優先するのが、正常な判断と言うものであろう。



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