ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

ケンコー ソフトフォーカス レンズを入手

2016年06月11日 09時19分46秒 | 写真とカメラ
光学機器で有名なケンコーには少し前の製品で、ソフトフォーカスレンズというものがあった事を最近知った。このレンズを入手することが出来た。
ソフトフォーカスレンズとは日本語にすれば「軟焦点レンズ」と言うのだそうだ。軟焦点というからには焦点が定まらないぼやっとした写りをするレンズかと思いきや、そうではなくある絞りの領域ではソフトな写りで、絞り込めば普通の写りをするそうである。
今どきのデジタル一眼用に作られたレンズは普及品であっても解像度はかなり高い。このレンズはどんな写りを見せてくれるだろうか。

4Kテレビの画像を見たことがあるがすごい解像度である。人の「眼の解像度」がどのくらいあるのかは知らないが、眼の解像度をはるかに超える映像を4Kテレビは映し出してくれる。キリットした描画が好まれているのがデジタル時代の風潮なのであろうか。

さて、ケンコーのこのレンズが得意とする分野は柔らかく写った方が綺麗に見えるものが対象となる。
「綺麗に見えるもの」なんぞオジサンの周囲にはなかなか見当たらない。そこで庭に咲いている花々をまずは試しに撮ってみる事にした。絞り値がソフト効果の最も高いF2.5と弱いF4と一番絞ったF8のそれぞれの画像を見比べていただきたい。対象とした花は2種類である。ソフト度の高い順にならべてみた。
まずは名も知れない花から。






次はバラの花である。






いずれの画像もソフト効果を最大にした時のぼやけ具合というか、にじみ具合がなんとも言えない感じを受ける。
小さい花などは最も高いソフト度のものだけを見せられると、その元の形がわからないほどのぼやけ方である。
上記の画像はカメラを三脚に載せ、F8でピントを合わせた後、絞りを変えて撮ったものである。
ですからソフト効果が高い画像がピント外れというわけではない。ソフトフォーカスというものはこんなものだ。初めての経験である。なかなか面白いレンズである。

このレンズはオートフォーカスではない。ファインダーを覗いてピントリングを回して焦点を合わせなけばならない、普段、焦点の定まらない生活をしているオジサンには、これが大変である。ピントの山がわかりずらいのである。レンズの鏡筒には距離目盛も無い。数値が刻印されているのは絞り値のみである。
絞り値は解放のF2.5からF4までの間は4段階に変えることが出来る。
F4からF5.6までには中間にもう一段ある。最大に絞ったときはF8である。
カメラ本体とのマウントはこのレンズを使用するカメラメーカーの形式に合わせて、マウントアダプターを用意する必要がある。入手した時はニコン用が付属してきたが、所有するカメラに合わせて、ソニーミノルタ用のアダプターを別途に用意した。なお、ニコン用は「ニコン・マイクロフォーサーズ」用アダプターを介してルミックスのミラーレス機でも使用することが出来た。
レンズとマウントアダプターは次のものである。


試用してみての感想を述べたい。
オートフォーカスでないため、手動でのピント合わせに慣れない人にはつらいものがある。
APS-C機ではこのレンズの焦点距離の85mmは127.5mmとなってしまう。その為、近接物の撮影には不向きになってしまう。ミラーレス機では焦点距離は倍になってしまうので猶更である。フルサイズ機でのポートレートなどの撮影では面白い画像を作れるだろう。このレンズの為にフルサイズ機を購入することはオジサンの資力ではとても不可能なので、手持ちの機材での使い道を今後の課題としておこう。
大口径の明るいレンズでのボケ具合とは全く違うこのレンズのソフト感はかなり面白い。


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