SALUT!スイス★SALUT!KLAS

長野の北アルプスに囲まれてすごした中学3年間の山村留学を終え本物のスイスアルプスを臨む高校に入学したモトと家族の日記

KLAS 父母訪問ツアーを終えて

2010-09-25 | 行事/イベント
今回のスイスKLAS学校訪問ツアーのレポートを書く担当になったので
締め切りに合わせて、慌ててまとめてみたものの・・・
指定文字数を確認したら、大きくはみ出てしまっていてかなり抜粋短縮が必要、、
でも・・せっかく書いたので、ブログのほうでは全文掲載しておきます~ 

もともとブログ掲載用ではないので、結構、硬めの文章になってますが、、、
現地情報が少なく、普段は更新も少ないこのブログ、
今回のスイス訪問で写真も情報もいろいろゲットして来たので
これからポツポツ・・・小出しにして(笑)アップして行こうと思います~



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KLAS 父母訪問ツアーを終えて   

2ヶ月ぶりの子供たちとの再会。待ちきれないのはどうやら親の方だったかもしれない。
初日のジュネーブ観光中の話題はどこの家族も専ら子供の話に花が咲いていた。
いよいよバスがLeysinの学校に到着すると、既に子供たちの笑顔が通りを埋め尽くして
いた。

バスの扉に詰め寄り手を取り合う女子とその親御さんらの嬉々とした光景とは裏腹に、
バスの裏側の男子のカタマリの中からようやく我が子を見つけ出し、
声をかける男子の親御さんの姿がなんとも対照的である。

だいたい男子は、親の姿を遠目で確認していても、あえて自分からは駆け寄っては来ない。
この光景は、息子の山村留学時代同様で
“気付かないふり”の子供の名前を大声で呼び続け、ことごとく避けられた苦い経験を
学習済みの主人は今は心得たもので逸る気持ちを隠してさりげなく息子に近寄り
声をかけた。

わずか2ヶ月の間についに息子は主人の背丈を越え主人を動揺させたが、
それ以外は、表情を見る限り概ね順調であることが伺え、良い意味で変わらない息子の姿に
私は安堵していた。そんな「安定」の中で、過去3年間の山村留学経験のプラスとマイナス
のバランスをここKLで微調整できたらと思っていた。

例えばお金の使い方。
山村留学の子供たちは1円のお金も持つことは許されないが、中3あたりになり
知恵がつくと夏休みの帰省から山に戻る時に小銭をこっそりポケットに忍ばせる。
持ち寄った小銭を数人で集めて通学路にある唯一の自販機でジュースを買い、
回し飲みするのが精一杯の抵抗だ。

そんな彼が、はじめてキャッシュを持ち、銀行のカードを持ったわけである。
金銭感覚がない上、しかも使い馴染みのない外貨である。
1年分のこづかい予算をほぼ最初の1ヶ月で消化する勢いに主人は慌ててイエローカードを
出した。

そもそも、スイス出発前に彼に伝えていたことがある。
我が家は他の家と違い余裕があってのことではないから、
1年分の授業料はなんとか確保したものの、残念ながら資金が底を突いたら
進級あきらめ、1年で帰ってこないといけなくなる可能性も否めないので
彼にも節約を戒めていた。 あぁそれなのに・・・それなのに・・・・である。


また、山村留学で精神的な自立や柔軟性を得た一方では、
その独特なアットホームで家族的な人間関係の中で、
はっきりとした縦割りの関係のあり方を経験する機会が少なかった彼は、
ここに来て先輩後輩の関係構築に少し戸惑いを見せていた。

先輩も後輩も同級生も、そして学校の先生までもが、
ある意味で大家族の一員である山村留学のようなわけにはいかないのである。
KLの先輩がそんな彼を生意気、馴れ馴れしいと感じるだろうことは
容易く想像できるところだ。

今はそんなこんなをアジャストする数ヶ月なのだろうと思う。

いろいろな意味で過去3年間にできなかったことを、KLで楽しんでいる姿は親の私たちから
見ても眩しい限りである。
また一足早く山村留学を通じて習得したことの多くが、今に生かされステップアップに
なっていることも疑う余地はない。


ホテルで久しぶりに家族3人、枕を並べてすごした夜、いつも通り主人のいびきをBGMに
寝つきの悪い息子とふたり2時間近く語り合った。
いつもなら突込みどころ満載の彼のtalkにお笑い劇場となるところだが、
今回は授業で得た?スイスの歴史の話や真面目な話が多かった。

「スイスは中立国だけど武装中立国だから、もし隣接国が戦争になってスイスの領域に
戦闘機が飛んできたら打ち落としても良いことになってるんだよ。身を守るために一家に
ひとつは銃を持っているしね」

それを聴いた私は昼間聴いた観光ガイドさんの話を思い出した。
スイスは言語によって4地域に分かれていて、それぞれに敵対意識があるらしい。
それまで「平和の象徴」的な印象が強かったスイスの意外な面々に認識を新たにした。



それはさて置き、特筆すべきはLeysinの星の美しさである。
長野の山村留学先の山間で見上げる星の眩さに感動した息子と私たち夫婦であったが、
Leysinで見たそれは別格と認めるしかない圧倒的な美しさだった。
こんなに大きくこんなに煌びやかに輝く星空があることを私たちは知らなかった。
主人は「全部の星が一番星のようだ」と言った。
日本の景色で例えるならば横浜の夜景のような、むしろ人工的な光に近い大きくて強い光。
そしてその光の群集の数に圧倒された。


最終日の夜、学校主催で懇親会が催され、ドレスやスーツを身にまとった子供たちの姿は
どの子も凛々しく感動さえ覚えた。
そして多くの親御さんは後ろ髪を引かれる思いでバスに乗り込み、
暗闇に紛れて見えない子供に向かって手を振った。


翌朝、バスの中で急斜面を下りながらKLの方向を見つめている主人の心の声が聞こえた。
「がんばれよ」


帰路、多くの親御さんから「子供たちの姿を見て安心した」という声をたくさん聴いた。
そして自分たちの選択が正しかったことを確認できた旅であったと。

私自身の感想としては、どこからどう見てもどの子が1年生かすぐに分かるほど、
逆に2年生、3年生の落ち着きやしっかりした姿にたびたび感心させられていて、
それがやがては今の1年生の未来の姿であろうと思うと、すでにうれしさがこみ上げてくる
のである。


子供たちの悩みや乗り越えるべき壁は尽きない3年だと思う。
けれども乗り越えられる手段や仲間がここにはある。
2度とない青春を謳歌し、楽しみながら・・・
壁を突き破って新しい自分を開拓していってほしい。

スイス公文 父母 訪問旅行

2010-09-08 | 行事/イベント
7月に、スイス公文高校に渡航&入学した子供たちの「父母・学校訪問」旅行が
今月の中旬にあります。

渡航から約2ヶ月半・・・ ほとんど子供から連絡がない・・という家庭も多いようで
父母の掲示板では、寂しさを慰めあっています(笑)

9月に入っても猛暑が続く日本とは裏腹に、 
スイスの「今」は、ジュネーブでも最高気温が17℃~23℃。最低気温は10℃を割る日も。
スイス公文がある町、レザンは、標高がとても高く、さらに気温は低いと思われ
体調管理も気をつけなくては。。。。

私たち夫婦は、ドイツ支社に立ち寄るため 
行き帰りの飛行機は他の父母の方々と別便で(残念。。)
ドイツからスイスの集合場所に向かいます。

ヨーロッパを訪問するのは、私は・・・ えーーー(数えるのに時間がかかる、、)
18年ぶり!です。。。。
独身時代、雑貨のバイヤーをやっていた頃、ジュネーブにも立ち寄り
ステーショナリーやインテリアの会社を周ったことがあります。。。
(もう、ほとんど記憶にない話ですが)

あの頃は・・・・
結婚もぜんぜん考えていなかったし、まさか自分の子供がスイスに行くなんて・・・

人生って先がわからないから、面白い♪


さて・・ motoのこれまでのことを考えてみると
たぶん、久々に私たちの顔を見てもあっさりした感じなんだろうな。。。
山村留学時代、数ヶ月ぶりに行事訪問してもmotoからはあまり寄り付いてこなくて
主人が痛く寂しがった頃を思い出します~

さらに遠くへ行き、自分の世界を確立し・・・
もう、本当に用があるとき以外は、親の出る幕はないのかな~
こんだけ遠いと、口も手も出しようがないですけどね、、、
・・・・ひっそりと見守っています(笑)

「訪問旅行で親に会うのが楽しみでテンション上がる~~」 という子のブログを
覗き見?して、ちょっと羨ましい私です(^^

大学選び

2010-09-02 | 雑記
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我が家では・・・ 中学、高校と本人の意志尊重で進路を決めたわけですが

書店に並んでいる 大学選び&受験関係の雑誌をみると

親と子を対象にしているものが多く

大学といえども・・・ 本人だけでなく、

親の関心や関与が 以外に重要なのだということを実感します~


自分たちのその時代から はるか20年以上が経過し

大学事情はかなり変わっているのでしょうね。。。

ユニークな学部もどんどん増えていたり

昔はなかったAO入試・・・だったり

ぱらぱらと・・・ちょっとめくってみましたが

なかなか興味深いものがありました。。。。

今度 KLASの学校訪問旅行に行くときに 持って行ってみよう~