格差社会はマラソンのように見え難い。

格差社会は一般に見えにくい。

マラソンを例に取れば、先頭グループは先頭グループしか見えない。中段グループは中段グループしか見えない。下位グループは下位グループしか見えない。グループを出て止まって待てば、自分より後方のグループは見える。
下位のグループは、先頭グループを見ようがないのである。マスコミにしても、研究者にしても目の付け所によって、見える世界は全く異なってくる。これまでに、教育に関して国の研究者の研究や実践報告をシンポジウムなどで見聞する機会は何度もあったが、一般に下位グループのフィールドワークに出会ったことはほとんどなかった。
住む地域による地域間格差・進学する学校による学校間格差・勤務する会社による会社間格差など日本の社会は、格差を鮮明にしながら「発展」している。
年収200万以下の世帯1000万を越えた。日本の「貧国大国アメリカ」化は遠くない。「貧国大国アメリカ」は、川口市の書店で新書部門で売り上げベスト3に入っています。多くの人が格差社会の進行を憂えている。心配が改革の力となることを希望したい。


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