子育てと学び BY 朝日学習館

子育てや勉強の仕方を読者の皆さんと考えたい。人が幸せになれる子育てを。朝日学習館

市場は、教育・医療・国家の統治機構まで制覇する

2009年09月20日 | 教育
市場は、限界、活動範囲の棲み分け、休戦という概念を受け入れない。市場は国家と和平協定を調印することはなく、国家が専門能力を発揮することも許さないであろう。市場はまもなく全ての公共サービスに職種を伸ばし、国家の最後の特権である統治権までも各国政府からも奪う。
おもに公共機関によって供給されている教育・医療・国家の統治権に関連するサービスは、完全に公共サービスではなくなる。・・中略・・こうした時間もマネーも要するサービスは、これまでの他のサービスと同様に、産業的に大量生産されるモノで代替される。
以上は、ジャック・アタリ著の21世紀の歴史からの抜粋である。

 アメリカでは、戦争の一部を民間企業が担当し、オバマ大統領が復活を考えている保険制度は、規制緩和と市場化の中で国家が放り出したモノである。
 日本でも、杉並区の和田中においては、学校の仕事を一部民間が担うようになり、F書店は、学校の心臓部まで触手を伸ばしている。

 減税の見返りの民営化は、国家部門を民間に手渡すものである。ジャック・アタリ氏の予測がアタリでないことを望むが、NYの「バブルの敵をバブルで討つ」ような動きを見ていると市場という猛獣が勝利するのではないかと思われる。G20の金融機関の「高額ボーナス」規制は、健全な経済運営のために欠かせない。

 健全な社会を考える上で前提として共生重視なのか自由重視なのかスタートラインが問われている。未来は共生対自然状態の市場(猛獣)との戦いである。格差を容認する英米型を採るか共生型のオランダ・フィンランド型を取るか。人の人たるゆえんは、共生。そして、また、人の人たるゆえんは、資本主義の根幹であるモノ・カネの取り扱い方でありそれが、北欧型か英米型かを決めるのだろう。

ペーパーレス、色板遊び、立体遊びのパイオニア
スーパーパズル教室 朝日学習館 www.asa-g.net
色板パズルはエジソンクラブ http://www.ejisonclub.co.jp/

諌山メソッド http://www.takenokokai.jp/ 

にほんブログ村 教育ブログへにほんブログ村
21世紀の歴史――未来の人類から見た世界
ジャック・アタリ
作品社

このアイテムの詳細を見る
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大きく育てるんだったら読書... | トップ | 幼小一貫がもたらす成長の豊かさ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

教育」カテゴリの最新記事