ショートワープ&「SLやまぐち号」編
12時52分
定刻に○○のはなしは東萩駅に到着です。
見たところ団体のお客様はおられないみたいなので、お客様の行動パターンは概ね5パターンです。
1 市内観光を行う方
2 電車を乗り継いで益田方面に向かわれる方
3 バスで新山口駅に向かわれる方
4 再び「○○のはなし」で長門又は下関へ向かわれる方
5 バスで津和野観光へ向かわれる方
乗客も15名程になっていたのですが、個々別々、駅の周りには誰も居ない状態です。
言っても山口県で一二の観光地なのですが、ヤバイぐらい人が居ません。
先ほど何か売店でもないかと駅隣の(ほぼ廃墟)ビルをくぐった時、異次元に迷い込んだのではないかと疑うぐらい、人が居ません。
程なく津和野行きのバスが来ますが、それまで3本、駅前をバスが出発していきましたが、全て乗客無しです。
ちなみに津和野行きのバスには俺含めて2名です。
13時18分バスは津和野に向けて出発です。
萩市外を抜けた後は何処をどう通ったのか分からない田舎道を進みます。
ほぼ1時間にわたり携帯は「圏外」です(泣)
何となく山口市阿東を抜け、国道9号線沿いを進み県境をまたぎ、津和野には定刻どおり15時04分に到着します。
料金は2,220円ですが、車内でバスカード2,000円分を購入すると、200円安くなるという裏技を使います。
SLやまぐち号出発まで40分程ありますが、この間にしたいことは、
1 とりあえず、トイレ!
2 SLやまぐち号用のビール確保
3 お土産の源氏巻確保
4 小腹が減ったので軽く食事でも
まずはトイレを済ませ、前に利用したことのあるヤマザキショップへ行ってみるとまさかの閉店・・・
仕方なく駅前のお土産屋でビールとお土産の地酒を購入、駅構内のお土産店で源氏巻を購入し、ついでに隣の立食蕎麦で肉蕎麦を掻き込み、俺のターン終了です。
時間は15時40分
コロナ対策のため改札はないとのことなので、そのまま改札を通過し、車内へ入ります。
乗車するのは5両ある内の一番後ろ、5号車です。
5号車は上り便では最後尾となり後部展望車となります。
往路では最後尾が1号車となりますが1号車はグリーン車ですのでグリーン券がないと展望スペースには入れません。
Vol.1でも書きましたが、今回は「青春18きっぷ」を利用しますので、グリーン車には乗る事ができない訳で、自ずと展望スペースに入れるのは復路しかありません。(座席指定券とは別に、別途グリーン券だけ買えば良いのですが、まぁ一般的ではありません)
ちなみに青春18きっぷで乗車できる車両は2号車から5号車です。
2号車から4号車は「オハ35型の復刻版」なのですが、5号車だけは「オハ31型の復刻版」で、さらに古い趣となっています。
そんなこんなで15時45分、拍子抜けするほど静かに津和野駅を発車します。
人気列車のため、そこそこ混雑はしていますが、満席っていう程ではありません。
そういえば交通系youtuber「スーツさん」がSLでは再生回数は伸びないと言っていましたが、確かに乗車している間はSLだろうと電気機関車だろうとさして変わりないし、SLであることより車内(客車)のイメージの方が大切なようにも思えます。
ただ、じゃあSLの人気に陰りがあるのかと言えば、乗客や山口線沿線の人々の反応を見る限り、そんなことはないと感じています。
さて、ビールに酔う前に車内散策にでも行ってみましょう・・ということで、ついでに売店を覗くつもりで歩き出すこと数分。
車内で地元動物園の園長とバッタリ対面です。
お互い「なんでアナタがココに・・・」的に固まります。
園長は「奥さんと夏休み」、俺は「ただ飲みたいがため」と挨拶をしておきます。
ちなみに3号車には売店の他に「石炭くべゲーム」的なものもありますので、興味がある方はどうぞ。
SLやまぐち号は徳佐を過ぎ平坦コースを進みます。
ここら辺はカメラマンも多く、また地元民もSL通過時は手を振ってくれます。
当然、ほぼ全力で手を振り返すので、SLやまぐち号乗車は「結構、忙しい」のです。
篠目駅を過ぎたら最後の上りです。
ちなみにSLやまぐち号は2種類のSLで運行されています。
C57 1号機と、D51 200号機です。
CとDは駆動輪の数で、Cが3個、Dが4個です。
D51はC57より高馬力で山口線には此方の方が向いているように思えますが、当初はC57で運行を始めました。
ちなみに今日はC57です。
仁保駅手前の長いトンネルを通過すると、後は長い下り坂です。
坂を下りきったら、山口盆地、そして椹野川沿いに下ってゆけば新山口駅です。
山口駅から先は高校3年間を通った通学経路でもあるので、まぁ流す程度です。
SLやまぐち号は17時30分、定刻に新山口駅に到着です。
新山口駅で山陽本線に乗り換えれば自宅最寄りの駅はすぐそこです。
今回は県内ほぼ半周の観光列車による鉄道旅です。
観光列車の集客力は高く、広島や山陰地区でも新しい観光列車が就航予定です。
チャンスがあれば新しい列車に乗ってみたいと思います。