🌸🌸扉の向こうに🌸🌸

扉の向こうにあるものは・・・

鉄線

2012年05月29日 15時18分24秒 | 花の神話と伝説
別名 クレマチス


花言葉
 「高潔」「たくらみ」「美しい心」「旅人の喜び」「精神的な美しさ」
 「心の美しさ」「貧弱」 


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花言葉「精神的な美しさ」「貧弱」は、クレマチスの花の美しさが
人工的である為と、花は鮮やかなのにツルが貧弱なことから
生まれました。

旅人が宿で安全に宿泊できるように、宿の玄関などに植えられることが
多く、旅人を優しく迎え入れるということから花言葉「旅人の喜び」
という意味になりました。

ヨーロッパでは昔、クレマチスのツルをヒモや縄のように使用しました。
また、乞食たちは物乞いをするためにツルで自分の体に傷を付け、
葉をすりつけて腫れ物を作り、一層哀れみを誘う姿にするために
使用していました。
このことから「乞食の食べ物」ともいわれ、乞食のたくらみの道具に
使われたことから、
花言葉「たくらみ」とされたといわれております。


  興味深いことに・・・以下
【鉄線紋】
 鉄線はキンポウゲ科の落葉蔓性草。
現代ではクレマチスといった方が分かり易いですね。

もっともクレマチスは西洋種が混入して、本来の鉄線とは少し違います。

鉄線の花は桔梗に似て美しい。そして茎が針金のように細く、強い。
鉄線の名はここからきたのだろうと思われます。
鉄線の家紋は、花を象ったものですが、花弁の数が五つから八つまであり
花の形もさまざまで、同一の花とは思えない程です。(鉄線)

【主な使用家】
寛政重修諸家譜」には、清和源氏の片桐、平田、金子の三氏。
藤原支流の宇田川、薮の二氏、大江氏流の永井氏があげられております。
明治維新の功臣で、日本の近代兵法の確立者である大村益次郎の墓には
「五弁の鉄線紋」がついております。

八つ鉄線
三つ葉鉄線
花鉄線
永井鉄線
八つ花鉄線

※ 家紋につきましては、備忘録として記載致しました。
お花に纏わる内容としても興味がございます。

一息入れて・・・備忘録

2012年05月29日 12時46分52秒 | 扉を開けて

花について書き始めて思います事は、花それ自体の内容を全て
掲載するつもりはございません。
花の専門書ではないからです。

【俳句・和歌】あるいは、その他 創作に必要な内容であり、
同時に感性に響くなにかしら・・・
を逃すことなく記したいと存じます。

これは、私自身への備忘録でございまして更に行き詰まりを覚えた時に
立ち返る場でもあるからです。

山法師(やまぼうし)

2012年05月29日 12時24分24秒 | 花の神話と伝説
別名 山桑(やまぐわ)


花言葉 「友情」

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花は6月初旬頃から咲き始めます。
ハナミズキにそっくりですが
花びらに見える総包片の違いで見分けられます。

ハナミズキの総包片は丸まっており、
ヤマボウシの総包片は尖っております。
ハナミズキには実はなりませんが、秋には真っ赤な果実が実ります。
熟した果実は甘く、果実酒にも用いられます。

名前の由来
山法師の名の由来は、中央の丸い花穂を坊主頭に、
4枚の白い花びら(総包片)を白い頭巾に見立て、
比叡山延暦寺の「山法師」に因んでおります。

「桑(くわ)」の名は、日本書紀等古い時代に既に現れていますが、
その由来はよくわかっていないようです。
中国原産の「マグワ」に対して「山」が冠されたものですが
平地の里山にも普通に生育しております。

文化的背景・利用
日本書紀に「桑」の名が現れております。
平安時代の「倭名類聚抄」に桑として「和名 久波(くは)」として
現れていて、ヤマグワであるとされております。
同じく平安時代の「本草和名」にも「桑」が現れております。
万葉集に数種で詠われていて「桑(くわ)」の名が現れております。
江戸時代の芭蕉の句にも桑が現れております。