長寿幸せ企業への「変化と継続」2022-25

第1章(2)あなたの会社は何のために存在し、何処へ行こうとしているですか?その ①強い「使命(ミッション)」

第1章 経営理念・行動規範のつくり方

(2) あなたの会社は何のために存在し、何処へ行こうとしているですか? 
その① 強い「使命(ミッション)」

 経営理念の柱は「使命(ミッション)」です。「使命(ミッション)」とは、企業が何のために世の中に存在するのかを明確にするためのもの、企業の存在理由です。
 例えば、パナソニックは昭和4年に松下幸之助が制定して以来、現在に至るまで
「私達の使命は、生産・販売活動を通じて社会活動の改善と向上を図り、世界文化の進展に寄与すること。」
とあります。
 京セラは創業者稲盛和夫の
全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること。
 非上場長寿企業の代表YKKは創業者吉田忠雄さんの
「『善の循環』他人の利益を図らずして、自らの繁栄はない」
などが私の言う企業の「使命(ミッション)」です。

 「使命(ミッション)」は機織りで言えば、縦糸です。
 正しくは「経糸」と書きます。横糸は「緯糸」と書きます。機織りの縦糸は基本的に幅も色も変わりません。そこに各世代ごとの経営者が違う色の横糸を織り込んで、その社長の「目的地(ビジョン)」の模様である織物を創りあげるのです。縦糸そのものが弱かったり、張り方が弱かったらまともな織物は出来ません。経糸を通す段階で、何のために、何をおろうとするのかを決めておかなければ、緯糸をどんなよいものを使ってもお客様に認めてもらえるものは完成しません。
 「経」は旧字体では「經」でまさに機織り機に縦糸を張っているであるのがわかります。経路、経度、経緯、経済、経営、経費、経常、経験など、「経」を使っている熟語を私たちはたくさん使っています。
 「経済」は「経世済民」の略語で、世の中を治めて民衆をすくうことだということは多くの経営者がご存知ですね。それでは、経営者である私たちは、経営において日常的に使用している、「経営」、「経理」、「経費」の語源や本当の意味を知って経営に携わっているのでしょうか?
「新字源」1を開いてみますと
「経営」: ①土地を測量して建物や町を造る計画を立てる。②事業を営む
「経理」: ①治め整える。また、そのすじ道。③常理。不変の法則。
「経費」: ①普段必要とする決まった費用。経常の費用
とあります。
 普段必要としない無駄な経費を使い、経理は税理士に丸投げして前月どころか数カ月前の試算表もわからないで業績が芳しくない経営者には耳が痛い意味ですね。

 『長寿幸せ企業』を研究し、実践のお手伝いを続けていると、「使命(ミッション)」を芯とする「経営理念」が明確でない企業や、口先や社長室の額に掲げているだけでだけで、それに従った経営をしていていない企業は消滅していくと断言できます。
 経営者が、わが社はこの「使命(ミッション)」を達成し、継続し続けるために、世の中に無くてはならない存在であり続けなければならないという強烈な「熱意」と「徳性」を持っているから、どんな困難にも立ち向かっていけるのです。
 「熱意」を支え続けるのは強い使命感です。くしくも、

松下幸之助は、「知恵の出る公式」として
「知恵=知識×『熱意』+経験」と言われ、
稲盛和夫は
「仕事の結果=考え方×『熱意』×能力」と表現されています。

 

 このブログ、「中小零細ファミリー企業版 『長寿幸せ企業』の実践経営事典2017」は毎週月曜日に発信しています。次週は (2)あなたの会社は何のために存在し、何処へ行こうとしているですか?その② 明確な「目的地(ビジョン)」 です。

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1角川学芸出版 「角川新字源改訂版」 小川環樹 西田太一郎 赤塚忠 編

 

 井上経営研究所(代表 井上雅司)は2002年から、「ひとりで悩み、追いつめられた経営者の心がわかるコンサルタント」を旗じるしに、中小企業・小規模零細ファミリー企業を対象に

 

  1. 赤字や経営危機に陥った中小零細ファミリー企業の経営再建や経営改善をお手伝いする「経営救急クリニック」事業
  2. 再生なった中小零細ファミリー企業を俯瞰塾などの実践経営塾と連動させて、正常企業から、健全企業、無借金優良企業にまで一気に生まれ変わらせ、永続優良企業をめざす「長寿幸せ企業への道」事業
  3. 後継者もおらず「廃業」しかないと思っている経営者に、事業承継の道を拓くお手伝いをし、「廃業」「清算」しかないと思っている経営者に、第2の人生を拓く「最善の廃業」「最善の清算」をお手伝いする「事業承継・M&A・廃業」事業

 

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 1.「経営救急クリニック

 

 

 2.「長寿幸せ企業への道

 

 

 3.「事業承継・M&A

 


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