LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

メルセデスベンツ300SLロードスター(10)

2011年11月01日 23時34分21秒 | モデルカー製作記
なんか雑用ばかりに追いまくられている気がするなあ、最近ずーっと。
仕事の方は一段落したはずなのに、ちっとも趣味の時間が取れません。

なんて言ってるうちにもう10月も終わっちゃいましたよ。マズいマズい。早くいつものペースに戻って本気出していかないとホビーフォーラムに間に合わんぞ。
前の晩に徹夜で仕上げて、なんか仕上げが荒っぽくなっちゃった、みたいな事にはしたくないですからねえ。メルセデスはS.E.M.のテーマ作品だし。

ってことでもはやケツ発火寸前の300SLですが、おっとその前にお仕事の方の宣伝を。「モデルアート」最新号の連載ネタです↓。



私と同年代の方なら、この色のこのクルマには少なからず甘酸っぱい想い出をお持ちのはず、のFFファミリア。ニチモだのニットーだのフジミだの、色々キットが出ていましたが、今現在、お店で普通に買う事が出来るのはこのアオシマ(旧イマイ)だけ。プロポーションがちょっと?なキットなんですが、まあ食わず嫌いはイケマセンぜ。ちょっと頑張って細部に手を入れると、ちゃんとファミリアに見えますから。

モデル・カーズ」の連載エッセイの方は「模型の作り方にも色々ありますよ」というお話。長くモデラーやってると、どうしても自分の作り方に凝り固まっちゃうような所がありますよね。でも、広い世間には実にいろんな模型の作り方があるんだよね、というあたりを語ってみました。
巻頭特集は私も大好きなセダンの特集なんですが、今回は作例のお鉢は来ませんでした。でもダッズさんとかタナヤンさんとかのスゲェ作例が目白押しです。4枚ドアフェチなあなたは必見ですぜ。
ワタシんとこには今、ちょっと面白い新作キットが作例用に来ています。これ、作りたいと思ってたんだよね。もうちょっとで自腹で買っちゃうところだったぜ。12月末売りの号に掲載の予定ですので、どーぞお楽しみに。

という事で今月も両誌ともに誌面充実です。お財布持って本屋にGO!
…以上、宣伝でした。

さて、ここからが本題。トップ画像は300SLをコンパウンドでボディを磨いたところです。オーバーコートから1週間おいたので、クリアーはカチンコチンに硬くなっていました。コンパウンドは例によってソフト99細目→スジボリ堂フルコース→お湯につけて洗剤で磨き洗い→ユニコン超微粒子、のフルコース。



↑凹凸の激しいボディ側面もイイ感じにテロテロになってます。写り込みが快感だ♡ しかし調子に乗って磨きすぎて珍しく1カ所カドを出しちゃいました。エアブラシでスポット吹きして誤摩化しましたが(汗)

続いてタイヤ/ホイール関係。300SLのホイールはいろんなタイプがあります。ホイール本体はボディ同色/シルバー/メッキの3種類。どれが純正でどれがオーバーレストレーションなのかよく判らん。リムだけメッキってのもあるようです。セレブなアメちゃんってクローム好きが多いですからねえ。
カバーの方も、一部メッキのと全部メッキのがあるみたい。後者は多分純正じゃ無いっぽい。
今回は、一番メジャーな「本体・キャップともボディ同色/キャップの一部のみメッキ」というタイプでいこうかと。タイヤがホワイトサイドなので、リムはメッキじゃない方が映えるかな、という判断です。

↓まずはホイールをボディと同じマルーンに塗装し、クリアーも2回吹いて、吹きっパでテロテロに仕上げました。



↓クリアーが完全に乾いてから、ホイール部分とキャップの中央部をマスキング。外側のマスキングテープは、パンチコンパスでちょうどイイ大きさの穴を開けてから貼りました。キャップ中央は、これもパンチコンパスで丸く切り抜いたのを貼ってます。ちっこい丸がキレイに切り抜けるので、パンチコンパス重宝してます。
なんかひとくち餃子みたいで美味しそうですな(笑)



↓メッキ塗料は最近のお気に入り、Takumiのアートメタルコート・スーパーミラー2。遠めにふわーっと吹き付けてやります。下に黒は吹いてませんが、マルーンもけっこう暗いトーンなので大丈夫。塗り上がりはちょっと粉っぽいんですが、表面の余分な銀粉を柔らかい筆でとってやると、ばっちりメッキ調になりました。
真ん中のスリーポインテッドスターはマスキング無しで、Mr.カラー8番シルバーをドライブラシ。モールドがけっこうボヤーッとしてるので、いまいちシャキッとしてませんが、手作りっぽさが出ていていい風情、という事にしておきます(笑)。デカール作ればよかったかなー。



↓タイヤは無塗装ですが、ホワイトサイドの部分は軟質プラなので、プライマーを吹いてからガイアカラーのセミグロスホワイトで塗装しました。



タイヤ/ホイールをシャシーに取り付けました。シャフトとホイールの軸穴はゼロゼロ寸法でキュッと圧入ですから、接着はしてません。シャシー本体は細かいモールド無視して真っ黒く塗りつぶしちゃってます。



タイヤの裏側に小さな赤い点があるのは、接地面の向きを示すマーク。ホイール本体は旋盤で自作した挽き物ですから、真円がバッチリ出てるんですが、タイヤの方はなんかビミョーに芯がズレてるようで、取り付ける向きによっては4点接地しなくなっちゃうんですね。そこで仮組みの時に向きを特定しておいたわけです。
私は接地がいい加減でカタカタするのが、なにより嫌いなんですよ。

これで足回りはオシマイ。次回はインテリアにいきます。








最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たかとと)
2011-11-02 21:29:59
こんばんは。
前回記事にありました「キットの空気感」どおりのホイールキャップの仕上がりですね。
マルーン色もタイヤとのコントラストが美しいです。

ファミリアの完成品もイマイベースとは信じがたい。
甘酸っぱい思い出あります。私も。
返信する
ホイールの色 (kitazawa)
2011-11-04 10:14:58
ボディ同色のホイールって、とてもクラシックな感じがあります。アルミホイールや樹脂製カバーが当たり前の現在では、滅多に無くなりましたが、やはり旧いクルマには良く似合います。
イマイ/アオシマのファミリアは、私自身作ってみて目からウロコでした。ぜひ誌面をご覧いただきたく。
返信する

コメントを投稿