１２月１０日 岩手日日新聞

笑い納め 話術に熱気～「本牧亭」きたかみ出前寄席　（12/10）

　２０１０年度お江戸「本牧亭」きたかみ出前寄席事業の１２月公演は９日、北上市本通りのきたかみ本牧亭で初日を迎えた。同市十字路商店街振興組合連合会（小野寺勉会長）が主催する人気事業で、今回は１２日までの４日間。初日は約８０人の愛好者が詰め掛け、落語と講談を楽しんだ。

　同事業は買い物客に笑いを提供し、商店街の活性化を図ろうと０５年度から行われている。今年度３回目の今回は、柳家さん喬さん一門の二つ目落語家柳家喬の字さん（本牧亭２回目）と、神田すみれさん一門の二つ目講談師神田すずさん（同３回目）の２人が出演している。

　喬の字さんは初日、古典落語の「太鼓持ち」を披露。金欲しさで腹に針を刺される太鼓持ちの男を滑稽に演じ、予測の付かない語りと身ぶりで聴衆を笑いの渦に誘った。

　期間中は午後１時からと３時からの１日２回公演。更木地区交流センターや喫茶「手風琴」などでの出前公演も予定されている。

　また、４月から行われてきた落語・講談教室の最終回も予定。受講した小学生から一般までの１０人は、１１年２月の第４回公演の前座で練習の成果を披露する。

　入場料は５００円。問い合わせは同連合会＝０１９７（６３）５７３５＝まで。
【写真】古典落語「太鼓持ち」を披露する柳家喬の字さん