杉原 桂@多摩ガーデンクリニック小児科ブログ

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タミフル耐性インフルエンザ

2007-04-04 | クリニック通信
どうも、タミフル耐性のヒトインフルエンザが確認されたようですね.

まあ抗生剤と細菌の関係と同じで、時間の問題にすぎませんね.

インフルエンザに対抗する手段として、2種類あります.
ひとつはインフルエンザウイルスを弱める、という治療法.
タミフルはウイルスが持つノイラミニダーゼというタンパクを阻害する効果を持つ薬剤ですので、ウイルス増殖を押さえる効果があります.(決してウイルスを殺したりはしません)

もうひとつは、人体側の抵抗性を高めるというものです.
これにはインフルエンザワクチンや、麻黄湯を始めとする漢方薬が相当するでしょう.(成人に対しては虚している、という状況の方が多いので麻黄湯だけが相当するとは単純に考えないで下さいね)

http://www.tsumura.co.jp/password/m_square/today/kfs/015.htm

どちらを選ぶか、よく考えていけば分かる事なのですが...

タミフルも絶対悪とはいいきれません.
確かに副作用もあるでしょうが、切れ味がいいときはすぐに解熱してくれます.
(解熱しても咳や鼻からウイルスをばらまいているので、すぐには学校や職場にもどらないでくださいね)

よく、うける質問ですが「先生はタミフル反対派ですか?」
というものがあります.
私は漢方以外にもタミフルを使った方が良いとおもったお子さんには出しますし、
つかわなくても大丈夫なお子さんにはだしません.

ですので、タミフルという物質それ自体に大した意味づけはしておりませんし、ヒトの身体はひとりひとり違う世界でたったひとつのものですから、それぞれにあった処方を考えているつもりです.

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1 コメント

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こんにちは (renqing)
2007-04-15 13:36:26
関連記事を書きましたので、TBさせて戴きます。参考になれば、幸甚。鬱陶しければ削除願います。
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