ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

bless myself 角松敏生

2010-10-03 18:18:22 | 聞いた音楽
夏の暑い間には暑さに負けてはならないときっと張り詰めていた気持ちが、秋風に吹かれてふっと緩んで人恋しくなったりする。なにか物悲しいように気持ちになることってありますよね。たとえば歌一曲にしても、夏の間はさして心にも留めなかった歌が、秋になると妙に 頭から離れなくなるというようなことはありませんか。
相変わらず角松敏生を聴いているのですが、「bless myself」という曲が近頃妙に心の傍に張り付いています。

ストーリーの中で設定されている季節はちょうど今頃でしょうか。歌詞はこちら

あくまで歌やことばの世界でのことで現実にはありえないことでしょうが、かつて愛した人に、
「あなたももう私のことは想い出さないでね」
と言えるのだろうか。
「あ なたのことは今も 気にかかるけれど それも今日でやめるわ」
と思い切れるものだろうか。恋なんて言葉を遠い昔に忘れてしまった私にもそんなことを考えさせる。またサビの少し前の部分のコード進行が少 々難しいのもメロディラインに新鮮さを感じさせるのかも知れません(エラそうに言えるほど音楽のことを知りませんが)。
「The gentle sex」という角松敏生の、過去にプロデュースした曲をセルフカバーしたアルバムの中で見つけた曲です。このアルバムは2000年にリリースされていますから決して新しい曲ではありません。さらにこの曲は1994年に米光美保という人のアルバムの中で発表されている曲らしい。93年から角松は歌手としての活動を凍結していますから、5年間の凍結期間の初期の作品ということになります。なお、作詞は井上秋緒で角松は作曲担当です。
もう16年も前の曲に、今、 心を奪われています。米光美保のと角松敏生の「bless myself」を比べてみました。これを贔屓というのかもわかりませんが、当時21歳の彼女に はやはり未消化なような気がします。もちろん、比較の対象は作曲者であるわけだし、 2000年に歌った角松は40歳前ということになります(you tubeの画像は2006年のライブだそうですから45歳)。比較そのものがフェアでは ありませんが。
というようなことを考えたりしながら、きゅんと切なくなる思いを楽しんでいます。


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