ぶろぐのおけいこ

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スターダストレビュー 40周年ツアー「年中模索」

2021-11-15 23:17:13 | 聞いた音楽

   根本要さんは、「もう、拍手はいいです。十分いただきました。」と言いました。コンサート最後でのコメントです。初めて覗いてみたスタ☆レビのコンサートですが、彼らは実に、特にリーダーの根本さんはお辞儀が深く、長い。一曲歌い終わるごとにお辞儀をする。3時間を超えるコンサートも長いですが、頭を下げている時間も長いことでした。「スタ☆レビのみなさん、もうお辞儀はいいです。お気持ちは十分いただきました。」こちらはそんな気分です。

 年中模索コンサートはひとつのストーリーになっているお芝居仕立てで、モサーク(つまりは模索)という言葉もその中に出てきます。年中模索。一年中、手がかりのないものを、いろいろさぐっているという意味でしょうか。噂には聞いていましたが、彼らのサービス精神は半端ではありません。3時間強のコンサートの中頃には休憩がありますが、それは出演者の休憩ではありません。客のためのトイレ休憩なのです(なにしろファンもご高齢)。その間スタ☆レビのメンバーは舞台の上で、販売グッズの宣伝をしたりトークをしたりする。楽曲のみならず、いかに客を楽しませるか。これは、私たちのふだんの生活や仕事の中にもヒントになることだと感じました。歌う、しゃべる、楽しませる。「高い音楽性と低い腰」いつぞや根本さんがそう言ってたのを覚えていますが、決してジョークではありますまい。

 この休憩タイムは撮影許可タイムでもあります。ケータイ電話(当然スマホを含む)で、静止画撮影に限られるのですが、それは来場者へのサービスでもあり、SNSでの拡散を狙った宣伝でもあります。ですから、この記事でも舞台の画像を載せましょう。

 私たちの席はいわゆるテラス席で、音響的にも視覚的にもあまりいいところではありません。アカペラやバラードはともかく、(ロックバンドですので)音量が大きくなる楽曲は音がこもっていたり、割れていたりという気すらしてきます。音として楽しむならCDなりDVDなり、メディアのほうがきっと聴ける。しかし、同じ空間で音楽を共有するライブってこういうものなんでしょう。恥ずかしながらいい年をしてやっと気づいたことなのです。聴くものではなく一緒に参加するもの。

 テラス席は、音も景色もよくない代わりに客席がよく見えるというメリットがあります。スタ☆レビが40周年だということですが、客層もそれなりの年齢の人たちです。杖をついた人もいます。20歳代(と思える)の男性3人が私たちの前を横切りましたが、かなり異例かと思われました。そんなご高齢のみなさんが、座席から立ち上がり手拍子を打って、曲により拳を上げる。この国のコンサートは当面の間高齢者が支えていくものだと思ったことでありました。

 舞台上と客席が力を合わせて仮想の敵と戦う。これって、テーマパークのアトラクションの作り方ですよね。根本さんいわく、「おじさんの学芸会」。楽しみました。誘ってくれた友人に感謝します。


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