阿弥陀寺～浄光寺 京都府長岡京市

阿弥陀寺

　

　紅葉で有名な光明寺の南方にある。歩いてもすぐだ。創建等は不明。
　しかし阿弥陀寺に着いてみると、山門らしきものは開けっぱなしのような状態であり、雑草もあちこち育ち放題だ。真言宗泉涌寺派のお寺だが、山門を入ってみると、これもあちこちに欠けている石灯籠があり、目の前に宝篋印塔が現れた。そこは狭い通路になっており、横に本堂と言っていいのかどうかわからないが建物がある。
　どこからどう考えても住職さんが住んでいるという状況ではない。はっきり言って半ば廃寺状態と言うと言い過ぎかもしれないが・・・　おそらく近辺のお寺が管理しているのかもしれないが、それにしても長い間、掃除を含めて整備されたような様子も見当たらない。ただ、細い通路には手が入っているようだ。それにしても一体どうしたことなんだろうか。このままいけば10年か20年後には完全に廃寺となってしまうかもしれない。
　　　


浄光寺

　

　阪急京都線西向日駅から西へ約2 kmあまり。周囲は住宅や田畑が広がる地域だ。
　お寺の山門はさほど大きなものではないが、境内へ入ってみると意外に広くまた本堂も立派なものであり、新しい石灯籠や真逆のかなり風化した古い石造物が数多く並べられていた。風化具合からおそらく江戸時代以前の物だと思われる。
　西山浄土宗のお寺で、慶長2年（1597）に創建。明治初期に地蔵院と合併して今に至る。　浄土宗そのものは法然によって開かれたものだが、後に西山上人が別の派閥をつくり、その中の一つが西山浄土宗となる。総本山は同じ長岡京市内にある光明寺だ。