きらせん

仙台のきらめき










東北大学公共政策大学院准教授
佐分利 応貴

 「安倍内閣メール」

2007-08-16 14:17:36 | Weblog


  16日の官邸メールに興味深い情報が。
  特に22CHはおもしろい。

  <22CH>ホットトピックス
  魅力ある地方づくり「日本全国お国自慢!地方の活力は国の活力!」
   http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1306.html

  <31CH>ニッポンの元気
  夏特番!森を知り、森に親しむ 親子里山教室(愛知県日進市)
   http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1311.html


  昔は政府広報といえば、つまらないポスターかテレビ番組・CMだったが、今ではこうやってインターネットで政府広報ビデオが見られるようになった。画期的なことだ。
  何より直接一国のトップが、国民向けにメッセージを発することができるようになったところが官邸メールのすごいところである。小泉内閣時代の「らいおんはーと」はH14年に最高227万部を記録した。安倍内閣で発行部数は減ってはいるが、それでも公称160万部、もちろん世界一の配信数のメルマガである。

  「民主主義の根本は、率直な、力のこもった討論である。」とサッチャーは言ったが、イギリスで重視されるのが公開討論会であるのに対し、日本では選挙の宣伝カー。官邸メルマガは、与党が税金使って発信する「率直な、力のこもったメッセージ」になるパワーを秘めている。これは、打ち返せないと立派な洗脳ツール。民主党も毎週木曜日にメルマガを出しているが、さて?

 ※ちなみに官房長官時代の安倍さんの漢字を内閣官房の職員がよく間違えて、問題になった。さすがに総理になったら間違われないでしょうが。