きらせん

仙台のきらめき










東北大学公共政策大学院准教授
佐分利 応貴

 「若起塾」

2008-06-19 23:52:18 | Weblog
  
  社会起業家研究所(事務局:デュナミス)主催による、第3期若起塾開講。
  http://blog.canpan.info/wakakijyuku/
  初回の講師は、かの加藤哲夫氏である。
  約2時間の講演で500円(体験セミナーだったので)は安すぎ。
  (しかも学生は無料)。
  加藤さんに講演依頼すると、普通は1時間最低10万円はかかるので。

  
  
  若起塾は、加藤さんとデュナミスの渡辺社長の企画する、社会起業家育成講座である。仙台にこのような教育機会があることは、本当にすばらしい。

  社会起業家とは、社会問題の解決のためのビジネス・モデル、会社を作る人である。例えば、「The Big Issue」は、ホームレスの人たちの自立を助けるため、ホームレスの人にしか売らせない雑誌。英国に始まり、世界各国に広がっている。日本では300円で販売し(月2回)、160円が販売手数料として手に入る仕組みである。
  ODAの世界と同じで、ホームレスの人への食事支援は、貧困の罠からの脱出にはつながらない。収入手段を作ることにより、①簡易宿泊所への移動、②頭金を貯めてアパートへ移住、③定職の確保、というエスケープ・ルートを作るわけである。

  税金でホームレス対策をするのではない。ホームレスの人たちの多くは、働きたいのに住所がないから定職につけないだけだから、雇用を作ればいいのだ。その雇用を開発したのが社会起業家、というわけ。「The Big Issue」の場合、毎日立って売っていると、挨拶をされたり、したりするうちに、社会復帰の意欲がわいてくるのだという。

  最終的に、国の仕事はなくなることが理想である。
  すぐれたビジネス・モデルがあれば、国の仕事はどんどん減らせる。
  防衛だって紛争処理だって、国際的なセキュリティ会社があれば本来各国に軍隊は要らないはず。(警察で足りる。) 今はまだそんなことを言っても夢物語だが、きっとそのうち(株)徴税サービスとか、NPO法人○○小学校とか、いろんなサービス形態ができて、政府の仕事は減っていくだろう。いや、減らさねば。(例えば滞納家賃の徴収を宮城県は民間会社に委託すると発表済み。)

 「辞職願」

2008-06-18 23:41:59 | Weblog

  
  法学研究科の月例教授会で、退任のご挨拶。
  7月の教授会はもういないので、ちょっと早いがやむをえず。
  ふだん法学部教授会には出席していないので、「なんじゃこいつ」的な冷ややかな視線が多い中で、M先生が優しくほほえんでくださったのが印象的だった(たぶん地顔だけど)。
  いえ、法学部で授業をしてはいるんですが、霞ヶ関からの教員は法学部の教授会には入れないのです(なぜ?)。別にさぼって出てないわけではないので…

  庶務係のTさんが、申し訳なさそうに、「先生、5分ぐらい今いいですか…」
  「はい、何でしょう?」
  「これを書いていただきたいんですが…」

  紙を見ると、辞職願と書いてある。
  ああ、これが「肩たたき」ね。


  様式によると、
  「辞職願

   国立大学法人東北大学総長
   井上明久殿
  
   私は、任命権者の要請により、      に就職のため、平成 年 月 日付けをもって辞職いたしたいので、ご承認くださるようお願いします。

  平成 年 月 日
                     所属 :
                     役職 :
                     氏名 :                     」
  とある。
  任命権者って何?(東北大学の職員は公務員じゃないし) 
  要請って何?(文書での要請を受けていない(見てない)し)

  とか、役人だとついつい聞きたくなるが、大変お世話になっているTさん(←とってもいい人である)の仕事を増やすのもどうかと思い、素直に受け取る。

  ちなみにこれは「自筆で書け」となっている。辞職願を自筆で書けってのも一種の拷問だが(名前だけ書けならわかるが。死刑囚に死刑執行許可書全文を自筆で書けと言ってるのと同じなので)、大変お世話になっているTさん(←とってもいい人である)に文句をいって仕事を増やすのもどうかと思い、素直に受け取る。
  あ、遺言だから自筆証書がいいわけね。(←ウソです)


  やはり心穏やかでないらしく、何度も書き間違え、ようやく完成。  
 
  

  ひょっとして、これ出さなければ辞めなくていいんですか?
  … 辞めないと裁判で解雇になる? でもさすがに法学研究科の教員を大学が訴えるなんて恥ずかしくてできないですよねぇ。。。

  1974年、総理辞任に追い込まれた田中角栄は、辞任に際して声明(辞職願)を発表し、官房長官だった竹下登が記者会見で読み上げた。何度読んでも胸が詰まる文章である。
  
  スケールは全然違うが、心中は同じ。
  さらにこちらは宮仕え。紙一枚でどこへでも。
  無事提出終了。(泣)


 「宮城県市町村職員研修①」

2008-06-17 22:52:27 | Weblog

  宮城県市町村市町村自治振興センター主催による、県内市町村職員研修に参加。
  40人の職員を相手に、まちづくりの視点について講義。

  

  この研修所、東北自治総合研修センターと建物を共用しており、非常にきれいな施設である。宿泊機能もついて、これぞまさに「研修所」って感じ。図書館、テニスコート、大浴場などが完備してあり、部屋では無料インターネットもできる。

  午前中は、研修所千田所長(気仙沼市から出向)による講義があったらしい。
  気仙沼市は数々の市民活動で有名な町。ふかひれラーメンやスローフード都市宣言、風待ち研究会、大島のエコプロジェクトなど。前気仙沼市観光課の千田さんの話、聞きたかった。残念!
  気仙沼に数々の魅力あれど、東京から人を呼べるマグネットはないか。
  磁力は違いから発生する。他の地域とどのような差異をもてるのか。
  「オンリーワン」は何か。コアな客がつく産業は何か。
  (例えば、ラーメンは全国から客が来る産業。温泉なども。)
  県内からも「遠い」「陸の孤島」といわれており、仙台からの観光客もそれほど多いとは思われない。人口も減少している。どうすれば?


     さて、自分の講義。クラス委員(?)の起立、礼、着席で始まる。(すげ…)
  「まちづくりの視点」と題して、3時間半の講義とワークショップ。
   ポイントは「社会の問題解決のために」「いかに人を動かすか」。

  事前課題で、それぞれの出席メンバーの抱える問題、どう対処すべきか等を考え、書いて提出してもらった。それを基に、グルーピングをしてディスカッション。
  メンバーは入庁8~10年の若手、39人。(地震で来られなくなった人2名。)
  男性1対女性3。職種は幅広く、総務課、企画、税務課、市民課、学校教育課、農業振興、観光振興、町民環境課、健康推進課や病院、福祉事務所から水道管理、保育士、歯科指導、図書館司書、公民館勤務まで実にさまざま。市町村職員の人たちってこんなにいろんなところで働いているんだ。な~る。
  (参加者に女性と保育士さんが多いのにびっくり。)

  彼らは4日間この研修所で研修を受ける。
   うらやましい限りである。(国分町まではタクシーで30分らしい。)
  夜は懇親会。方言の話になり、
  「山形県人は、①、②を、いちまる、にまると呼ぶ」
  「山形県人は、電話で名乗るとき、「○○でした」って言う。」←北海道弁だと思っていた。
  「ねっぱす」(くっつく)
  「かます」(かきまぜる)

  ちなみに、亘理町の「亘(とおる)」君の情報によれば、亘理の知られざるラーメン店「ときわ屋食堂」のラーメンは旨いらしい。しばらく食べないと手が震えるそうだ。
  (何が入ってるんだ?) 


 「市長のお仕事」

2008-06-16 22:39:07 | Weblog
  経済産業政策Ⅱの授業にて、本日は梅原仙台市長が登場。

  
  質疑応答を交えまるまる90分、大いに語っていただいた。
  
  
  仙台市103万人の暮らしを守る首長54歳。
  仙台市支倉町生まれ、仙台一高、東大法学部を経て経済産業省入り。
  平成17年8月に市長選に当選。
     http://www.city.sendai.jp/mayor/motion/2005/index08.html

  仙台市の顔であり、仙台市職員1万人を率いる長であり、年間予算4,000億円を動かす最終責任者である。今日もこの講演のあと、被災地へヘリコプターで視察に向かわれるとのこと。災害時の要人受入れは現場にとっては大変だが、現場に行かないとわからないこと、感じられないこともある。もし宮城県沖地震が発生したら、災害救助の陣頭指揮を執るのも梅原市長である。ジュリアー二NY市長とのツーショットの写真も今日紹介されていたが、ジュリアー二に負けないリーダーシップをお願いしたい。(もちろん、そんな災害はこないのが一番だが。)


  地震のため、午後の河北新報へのインタビューが急遽延期に。
  社内はまだ戦争状態だろうか。

 「崩壊」

2008-06-15 22:51:17 | Weblog
  仙台観光ツアー御一行様は、秋保温泉~秋保大滝~大崎八幡宮~きらせん宅~輪王寺庭園~仙台駅前アーケード~塩釜神社~松島瑞巌寺~瑞鳳殿~東北大学~青葉城趾伊達政宗像を経て、無事帰郷。

  家の被害は食器棚から落ちた食器が割れた程度だったが、研究室は…
  やはりぼろぼろ。
  

  いえ、もとから汚いのもあるんですけどね…
  (タロットで“崩れる塔”が出てたのはこのことだったらしい)


  秋保大滝
  

  輪王寺
  
  回遊式庭園は見事。

  
  塩釜~松島間遊覧船。
  かっぱえびせん消費日本一はこちらの方々。

  
  瑞宝殿。展示館も見事。

  
  正宗きりり。

    とにかく疲れますた。
  


  … “伯楽星”の新澤酒造さんは貯蔵していた瓶がぐちゃぐちゃらしい。
  むー

 「弱り目に祟り目にハチ」

2008-06-14 23:46:36 | Weblog
  マーフィーの法則は宇宙の法則(by 嘉門達夫)

  不幸は必ず連続してやってくる。
  昨日、突然パソコンのメールが消えた。
  昨日、突然親が仙台にやってきた。
  今日、突然地震がやってきた。
  かなり揺れて棚から落ちた食器がいくつも死亡した。

  地震があっても、親の旅行日程は変わらない。
  = アッシーは逃げられない。
  研究室はきっと棚から落ちた本で埋もれているだろう。
  
  … と書いていたらまた地震がきた。
  不幸は明日へ続く?
  いまのところ、知人で大きな被害に遭った人はいないことがせめてもの救いだけど。
   (といっても加美町は震度5強だし、鳴子や栗原は震度6強。みんな大丈夫かな…)

 「東北大学生協」

2008-06-13 23:09:06 | Weblog

  東北大生協関係者が、歓送会を開催してくださった。
  店は国分町(こくぶんちょう)のシブいお店。
  
  
   フジツボ。
   … フジツボってあのフジツボ? 船の底とかにつく。食べるんですか?
   … へぇ~、ここの尖ったところを引っ張って。
   …  あ、ほんと。食べられる。カニのハサミみたいな味だわ。
      確かに珍味。なるほど、フジツボは甲殻類の仲間なんですか。
     スキューバダイビングの時に踏むと痛い貝。キミ、食べられたのね。
     養殖もしてるんですか。そーですか。
     でも、ふじつぼっていえばやっぱ源氏物語の藤壺の宮だよね。

  ホヤとか、マンボウとか、仙台には三陸の珍味がたくさん。
  でも、今日のような国分町のいいお店はぜんぜん開拓できなかった。東京からの出張者が少なかったせいだな、きっと。

  東北大生協には、大変お世話になった。
  着任早々、ゼミの学生を紹介してくれたMさんやCさん。これで経済産業行政論ゼミは公務員内定組の優秀な人材を得て、一気に活性化した。
  昨年度学生のプロジェクト「日本SHOCK!」(食糧自給率39%啓発プロジェクト)を年末の忙しいなか電話一本で実現のため奔走してくれたSさんやSさん。おかげで年末に企画の新聞投げ込みができ、1月3日、4日の産経新聞記事での紹介につながった。その後全国紙に続々と紹介され、民放テレビにも大きくカバーされた。週刊プレイボーイにも学生達が登場。その後、農水省でのプレゼンや、全国の教育委員会からの取材・同様の取組の実施など、ものすごいことになっている。これは企画や集客、取材対応、その後のフォローに頑張っている学生達の努力の賜物だが、裏方で支えてくれたのは生協のみなさんだった。う~ん、やはり足を向けて寝られませんな。

  数々の恩をお返しをすべく、昨年度1年間生協の理事として働き、「一番エライのは現場で毎日学生のために働くパートのおばさん」「彼らのモチベーションを上げるために本部は全力を挙げるべき」と理事会で言い続けた。「コミュニケーションは問題解決の万能薬」と現場の職員さんやパートの方に話を聞き、要望を執行部に届けた。スーパー専務理事とは途中何度も対立したが、結果的に東北大学生協は昨年度黒字決算を実現し、期末に一時金が支給された。「黒字を達成したら、何らかの形で報いてほしい」という約束を専務は守ってくれたわけで、執行部と現場との信頼関係がますます高まることが期待される。これまで理事会で吠えまくって、何度も空気を凍らせたが、これも生協への愛情の裏返しだと今更ではあるが許していただきたい。

  現場での対応にイラッとすることもあれば、おばさんの笑顔やあいさつでこっちも幸せになることもある。毎日の食材の安全・安心をどう担保するのか。通販や大型量販店に負けないサービスとは何か。学生のニーズや悩みは幅広く、大学生協への期待もそれだけ多様化・高度化している。地域独占企業の弊害に陥ることなく、感度の良い柔軟なサービスと日々の改善・挑戦を続ける、エクセレント・コーポレーションをこれからも目指していって欲しい。

  記念品として、新発売の湯飲みをいただいた。
  
  … 涙でるなぁ。
  2年間働いたとしても、大学はきっと湯飲みもくれないんだろうなぁ。。
  (そんな予算ないからね。)
  つうか、法学部で授業担当してるのに、なんで法学部の教授会には入れないのかな? 退任あいさつもできないじゃんか。  

  
  生協の皆様、大変お世話になりました。
  いいサービスは、健全な財政基盤なくしてはありえません。
  利益率3%は不可能ではない、っていうかそれぐらい稼がないと、長期的に安定的な経営はできません。結果として学生に迷惑をかけることになります。
  原油価格、食材価格の高騰で非常に厳しい環境ではありますが、厳しいのはどこも同じ。これからもがんばってくださいませませ。


 「教育の問題?」

2008-06-12 23:01:31 | Weblog
  法学部のT君と久しぶりに会う。T君は日本の教育を改革すべく文部科学省を志望している。

  
  「今の子供達は、昔みたいに先生を尊敬して話を聞くって感じじゃないんですよ」
  「ほぉ。」
  「授業中に携帯メールしたり、マンガ読んだり当たり前。」
  「ほぉ。」
  「“自分は将来寿司職人になるから勉強なんてしなくていいんだ”とか。そうやって、自分の将来の選択肢を狭めているんですよ。僕だって、学生の頃は野球ばっかりやってたけど、社会科の先生になろうと思って勉強もしました。だから今こうやって公務員になりたいと思ったときにそういう道にも進めるんです。若いときにちゃんと勉強しておかないと、もったいない。」

  「… ってことは学校が悪いってことなのかな?」
  「いや、悪いのは学校だけじゃないですよ。先生の権威がなくなってきたことも問題だと思うけど、しつけをきちんとできない家庭も問題です。」

  「うーん、話はわかるけど、結局のところ問題は何だっけ? 学生が勉強しないことが問題なのかな?」
  「そうですね。」
  「誰の問題かといえば、学生の問題だと。」
  「はい。」

  「… でもさ、彼らは好きでメールしてるんだろ? どうやって説得するわけ?」
  「勉強しないと、自分のためにならないって。」
  「自分の人生なんだから自分の好きなようにするんだって言われたら?」

  「親が悲しむでしょう。」
  「親なんか知るか、とか言われたら?」
  「でも、ちゃんと勉強しておいた方がいいんです。」
  「勉強しないのは自己責任じゃないの?」

  「彼らは分かっていないんですよ。勉強しておけば将来の選択肢が増えるってことに。」
  「じゃぁ、将来の選択肢を増やすために勉強すべきなんだ。」
  「そうですね。そう思います。」
  「でもさ、みんなが勉強したら、大学入試の合格点が上がるだけで、倍率も将来の選択肢も別に増えないよね。」
  「まぁ、人材は優秀になりますけど… 」

  「国にとっての問題はそれで解決するとして、勉強したくない学生の問題は解決しないんじゃない?」
  「やっぱ教師の情熱ですかね。」
  「社会の問題に直面していないからじゃないの。問題解決を求められていないから、勉強意欲がわかない。」
  「う~ん。そういうもんですかね。」

  吉田松陰は、10歳の子供にも日本の危機を訴え、この国難をどうしたらいいのか問うた。松下村塾では、それが当たり前の光景だった。子供に問題解決の力がないなんて大人の偏見である。名探偵コナンを見よ。(いや、あれは高校生…)

  危機的状況にも関わらず、危機感がない時が一番危ない。この未曾有の国難を、相変わらず「知らしむべからず寄らしむべし」で国を運営せざるをえないところが官僚の限界でもある。(部分最適化)


  民主主義と市場経済の最大の長所は、そのダイナミズムにある。問題に直面させずして、問題解決のエネルギーは生まれてこない。ディズニーランドのクルー(スタッフ)が、来場者の幸せのためにあれだけのパフォーマンスを発揮できるのに、国を救うためにパワーが出ないわけがないだろう。

  政府の任務は社会問題の解決であり、その本質はモグラ叩きのように発生する問題に対処することではなく、予防措置をとること、放置しても全体最適が達成されるよう「社会的ジレンマ」を解消することにある。そのシステム構築にこそ最大の資源が投入されなければならない。
  教育でいえば、いくらカリキュラムを変え、入試制度を変えてみても、①競争を激しくすると、受験熱がヒートアップし、「負け組」が発生する。②競争を弱めると、全体的な学力が低下する。一人一人が合理的に行動すると、社会的問題が発生する構造=社会的ジレンマ(ちょっと正確でないが)である。
  全体最適を実現するには、競争をシングル・イシュー(一つの目標)にしないことが鉄則である。尊敬される軸を、学歴、スポーツ選手、芸能界という乱暴な集約から、社会問題を解決することがカッコいいとされるべく解放すること。問題解決する公務員が、問題解決する社会起業家が、問題解決する市民活動家が、尊敬される社会を作ること、じゃないですかね。T君。



 「死の受容」

2008-06-11 22:32:57 | Weblog

  キューブラー・ロスのモデルによれば、死の受容には5つの段階がある。
  (ただし、すべての患者がこのような経過をたどるわけではないともしている。)

1.否認
   「そんなバカな!!」 嘘ではないのかと疑う段階
2.怒り
   「なぜ自分が」 怒りを周囲に向ける段階
3.取引
   「なんとかしてください」 死なずにすむように取引をしようと試みる段階
   霊感商法とかに手を出すのもこのとき。
4.抑鬱 
    「…」 ふさぎ込んでなにもできなくなる段階
5.受容
   最終的に自分が死ぬことを受け入れる段階

  いまの自分は … 4ですかね。

 「有事?」

2008-06-10 23:34:44 | Weblog
  
  東松島市の勉強会第2回目。


  途中の信号機に「有事対策用」という看板が。
  何これ? 有事には「戦車優先」とか表示がでるのかな?

  

  確かに東松島は自衛隊基地がある。
  毎日飛行機がびゅんびゅん。かのブルーインパルスも駐在。
    若手勉強会でも、東松島市の長所(?)として「この騒音の中で市民が我慢してること」と挙げるくらいである。


  さて、第2回若手勉強会。
  
    チームに分かれ、課題を発表。
  大事なことは、「楽しく」「エンパワメント」。
  楽しくなければ元気が出ない = 当然お菓子と飲み物つき。
  「エンパワメント」みんなで力を発揮しないと続かない。
  リーダーの意見の強いチームは、他のメンバーにも発言してもらう。
  
  各プロジェクト毎にロジック・ツリーを作ってもらうのだが、ここで肝心なことは“自分が動く”のではなく“人を動かす”こと。「こうしたい」「ああしたい」「こうあるべき」といくら職員同士で盛り上がっていても、実際に駅前を元気にするのは商店街主だったり、市民のパフォーマンス団体だったりするわけで。その人たち抜きに勝手に盛り上がっていてもだ~め。

  政策ターゲットは誰か。誰が動けば問題は解決するのか。
  その人に動いてもらうには、どうやって誘えばいいのか。どのようなきっかけと動機付けが必要なのか。それを考えるのが市役所職員の仕事ですぜ。

  
  研修後はコアメンバーでメシ会。
  それにしてもここの若手はむちゃくちゃ元気&アイディア豊富。
   企画会社とか作れそうだな。