でっかい富士山を見たくて甘利山(韮崎市)へ行った。
富士山は見えたけど、二度と行かない!
怖かった!
本当はもう忘れたいので書きたくないけど、
命がけで撮った写真を捨てるのは悔しいので書いてみます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cars_red.gif)
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昨日、富士山に雪が降ったようで寒い朝。
「そうだ、でっかい富士山を見に行こう」
なんて事を急に思い立ちナビ設定。
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甘利山の入り口までは順調。
頂上に繋がる道は、
急勾配とヘアピンカーブが次々押し寄せてきて、
一度スピードを緩めたら、バックしてしまう?
停まったらアクセルを踏んでも前進できない?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/e0/f4a12f21ce9ba418ceba84001aa2ac39.jpg)
踏むしかない状況が約1時間。
私の車は軽自動車。
四駆にしておけばよかった。。
Uターンすればいいものの道幅は狭く、
平坦な所もあって、このまま行けるかも!
なんて、思ってしまったり。。
途中、滝が見えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/37/2abd3a030100670ad0ff5fb91b5f7dbd.jpg)
コンクリートで固められた人口の滝だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/24/afce4cbb146eafc4caf2b243534405b4.jpg)
更に行くと、クマ出没注意の立て看板の後ろに池があった。
ここで、ちょっと心を落ち着かせようと池まで行ってみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/e5/7fb7da63cfe756e9ca3cf4ac6bf76895.jpg)
小さいけれど、美しい池だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/bb/f57ae88a7986aa5d2396b800e6aaa254.jpg)
ここまで人とも車とも会っていない。
熊が気になる。
カウベルを持って来なかったので、池まで降りずにすぐ引き返した。
車4~5台停まれる余裕があり、ここで帰ろうと思えば帰れた。
でも、下りの道は登りよりもっと怖い。
イチかバチか登ってみよう。
強気の団塊魂が湧いてきた。
それにしても、四駆にしておけばよかった。。
箱根や日光のいろは坂よりキツイ道が続く。
頂上まで30キロとか、10キロとかの看板があっても、
生死が掛かっている私にはなんの気休めにもならない。
やっとの思いで甘利山の駐車場に到着。
人がいた。
しかも、4人も。
ここで、何やら工事をしている人らしい。
頑張ってニッコニコの笑顔を作って、話しかけてみた。
元青年の現役おじさんたちも笑顔で迎えてくれた。
「生きていてよかった!」といったら、
全てを飲み込んだらしく、みんな頷いていた。
1人のおじさんが呟いた。
「帰りが怖いよな。トラックが4台ぶっこんでいるから」
「4だい?」
な、なんと、真実味のある台数。
「踏み続けるとブレーキがスカスカになって効かなくなる」
「スカスカ?」
この時私の顔色はどんなだったんだろう?
「遠回りでいいなら緩い道があるよ」
「北杜の武川回りだけど・・」
「え!私の家北杜で、武川は近い」と言ったら、
みんなで寄ってたかって道を教えてくれた。
「大丈夫!大丈夫!ちゃんと帰れるから安心して」
良い人ばかりだった。
こんな時になって初めて膝ががくがく震えた。
駐車場から富士山は見えなかった。
「今日の富士山は綺麗だと思うから、
頂上に行ってゆっくりして」
嬉しくて涙が出そうになったが堪えた。
「いってらっしゃい!」の声に送られて、頂上をめざした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/63/6c2351fc52c59bf08b85d088582b08da.jpg)
駐車場から20分ほどで頂上に着いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/67/c1054538ba7cc93e42dc87c4cb9b0488.jpg)
頂上は晴れていたが、
富士山の周りは雲がしつこく纏わりついていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/3d/b9493c705f387e7e1d49b6edd6192f38.jpg)
※上の白い部分は雪。線のようになったところが雪と雨の境目。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/78/7cd22a865876af7c22e95ed69ca2fe29.jpg)
頂上についても、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/28/0843bcf5cc23f577462c0b976343a667.jpg)
綺麗な風景を見ても、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/de/012ae4654233b672de702e4cf8dfe7ea.jpg)
富士山を見ても、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/68/20ef6b9488c8bdf403794765b253fac9.jpg)
心は落ち着かなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/c1/186c29a7f120162114f1af90c796c06f.jpg)
今日が私の命日にならなくてよかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/68/ceb95254091c33d02a2a60105323b46e.jpg)
帰ったら、やり残したことをやろう。
悔いのないように今日やれることをやっておこう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/e2/cd307d071613fda459718707f585d5d5.jpg)
そんなたわいもない事を思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/80/cf7b71116b68ed6548017d9d94aa954e.jpg)
トリカブトがとても美しかった。
ノコンギクが可憐に咲いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/f4/7007e135b067fa5a45740349052dd35c.jpg)
帰路は、砂利道あり、大穴あり、
路肩崩落危険。
山側落石注意。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/dd/cc6803801109a95f8243d0bd493741df.jpg)
なかなかの悪路だったが、
カーブも高低差も比べ物にならないくらい少なかった。
助かった!
ギアをローに入れ、
模範運転をしながら降りた。
帰宅後、サツマイモを掘った。
やり残したこと、今日出来る事をやった。
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芋を掘りながら、おじさん達の笑顔を思い出した。
おじさん達に助けて貰った。
おじさん達のお陰で生き延びた。
感謝しかない!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/f2/c9eaaf2bd8b9ba549cadd8bc46226ad8.jpg)
長文を最後まで読んで頂きありがとうございました。