『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2023/8/20分)

2023-08-25 20:50:50 | 日記

ウルトラマンブレーザー

第3話「その名はアースガロン」は、ゲントが隊長を務める「SKaRD」の、今後の主戦力となってくれる23式特殊戦術機甲獣・アースガロンの初陣でしたね。

もう、完全に、ロボ好き男子の心をくすぐってきますね、デザインが。セブンガーやテラフェイザーを、あえて、人型に分類するのであれば、やはり、このアースガロンは獣型・恐竜系ですかね。人型と獣型、どっちが上か、は議論すべきじゃありません。どっちもカッコよい、それで良いのですよ。

高性能AIを積んでいる訳じゃないので、自動戦闘は出来ず、人間が乗り込んで操縦し、怪獣と戦うタイプでもあります。なので、操縦者の戦闘センスが、相当に求められます。今回は、白兵戦を得意とするアンリが、メインパイロットを務め、ゲントがサポートパイロットに徹していましたね。アンリの格闘センスが高い事もあってか、初戦闘ながら、アースガロンはタガヌラー相手に、十分、良い戦いが出来ていたように見えました。しかし、アースガロン単騎で、タガヌラーを劇は出来なかった事を考えると、活躍した、とは言えても、大活躍だった、とは言えませんな。

新開発されたエネルギーを主食とするタガヌラーは、その内部に桁違いの危険性を孕んでおり、下手な攻撃を加えれば、街一つが綺麗さっぱり吹っ飛ぶほどの爆発を起こしかねなかった。それを知らぬ航空軍が、タガヌラーに攻撃をかまし、内部温度が急激に高まってしまったものだから、SKaRDの面々は冷や冷やさせられる。名の売れているゲントが言って、攻撃を止めさせていなかったら、冗談抜きで危なかった。何せ、ブレーザーですら触れた瞬間に、悲鳴を上げてしまうほど、タガヌラーは熱くなっていたもんな。最終的に、ブレーザーはタガヌラーに喰ったエネルギーを空へと撃たせ、空っぽにした時点で、至近距離から光の鎗で貫いた・・・三話目にして、ついに、投げなくなったのね。

今回、気になったのは、ゲントが帰り支度をしていた時のシーン。まず、ロッカーの扉に貼ってあった母子の写真。これは、ゲントの妻と息子なんだろうけど、未だに登場しないんだよな。単に、ゲントが忙しくて、家に帰れていないからなのか、それとも、既に亡くなっているのか。もし、後者であるならば、その死が、ゲントの心に大きな傷を刻んでいるのではないか、と思う。指輪をここで嵌めているのは、訓練中に失くしたら洒落にならないってのもあるだろうけど、妻子の死を知っている人に気を遣わせちゃうからか? あと、ゲントが、かつての任務で見た謎の光、こちらも気になる。ブレーザーの核となっている力は、この時点で、ゲントをウルトラマンに変身する地球人として決めていたんだろうか。

 

王様戦隊キングオージャー

第25話「王と民の戦い」、ほとんどの方が、私と同じような事を思ったんでしょうが、マヂに、来週が最終回ってノリでしたね。住んでいる星が、敵の首魁が打った最期の手で爆散するって、ほんと、ストーリー終盤のピンチですし、そっから大逆転するために、戦隊メンバー全員だけでなく、サポーターたちも戦いに直接、加わるのは、最終回よ。

自分が、真実を伝えるために書いた児童向け書籍が原因で、現代の者たちが、バグナラクを敵認定してしまっている、と理解し、酷く落胆するジェラミー。そんな常時スベリっぱなしの狭間の王に喝を入れてくれたのは、ギラたちではなく、彼に揺るがない忠誠心を抱いているゲロウジームってのが、激熱。ゲロウジームが、サナギムを伴って、街で暴れているのを見て、全員が、「あ、こりゃ、ゲロウジームの芝居だな」と察したでしょうね。ゲロウジームが、こんな自分の命を懸けた手段に出たのは、己が王と認めたジェラミーに、甘さを捨てさせる為。彼の言葉に打たれ、目が覚めたジェラミーは、同じ血が繋がっているデズナラク8世を、己の手で倒し、自分がバグナラクの王となり、その上で、ギラたちと手を組んで、人間とバグナラクが共生できるチキューを作っていく肚を決めた。

ジェラミーが決めた覚悟に対し、更なる忠誠を誓ったゲロウジームが、差し出されたクモノスレイヤーに触れると、刃が発光する。それは、巨大化し、チキューの核を破壊しようと地中で力を蓄えているデズナラク8世を倒すために必要な、新ロボのパイロットに選出された事を意味していた。最初の一人が、バグナラクってのが、実にグッと来る。そう思いません、皆さん? パイロットの見つけ方が分かり、ヤンマたちは、各々の国へと戻る。とは言え、彼らの中で、既に候補は決まっており、コイツらしかない、って確信はあったかもしれない。

ヤンマの臣下から選ばれたのは、シオカラ、アッカ、ウスバ、マユタの四人。彼らは、やっと、ヤンマが、自分たちを命懸けの戦いに巻き込んでくれる事に嬉し泣きしてしまっていた。まぁ、気持ちは解る。ヒメノの臣下から選ばれたのは、セバスチャン、エレガンス、クレオの三人。本来ならば、ヒメノだって、彼らを、こんな命懸けの戦いに連れて行きたくない。だけど、彼らは覚悟を決めている。そんな覚悟を穢さぬよう、自分の我儘に付き合って、と言えるヒメノ、イイ女だわ。カグラギの臣下っつーより、黒子衆から選ばれたのは、特にこれまで出番の多かったクロダさん、そして、カグラギの愛妹であるスズメ。あえて、三人で戦いに赴く前に食していたのが、トウフ名物の豪勢な、食材をふんだんに使ったフルコースでなく、質素なものだったのは、ご馳走は勝ってから、みたいな験担ぎ? リタの所は、まぁ、一人しかない。モルフォーニャだ。当然のように選ばれてしまい、逃げようとしたモルフォーニャだったけど、リタから壁ドンとハグの連続技で、一つ、命を懸けますか、と軽く、でも、しっかりと覚悟を決めてましたね。そして、ギラの臣下の中から選ばれたのは、研究者であるコフキ、武官の筆頭であるドゥーガ。残るは一人なんだが、ここで、まさか、最年少であるブーンが選出されるとはなぁ。だけど、幼かろうと、憧れの兄であり、敬うに値する王のために、命を張る覚悟が出来ていた。

死んでも勝つ、じゃない、全員、生きて、勝って、平和な日常に戻ってくる、その覚悟をより強めたギラたちは、ついに、王、伝説、超越すら凌駕するゴッドキングオージャーを光臨させた!! 他の特撮ファンの方が、玩具による合体を、動画でアップしてましたが、やはり、モノホンは迫力が違いました。もう、予算は大丈夫なのか、とハラハラしつつも、ありがとうごっざいまーす、と大声で礼を言いたくなるくらい、カッコよかったァァァァ。20人の心が、勝つ、の一点で揃っているからこそ、巨大化したデズナラク8世を圧倒するほどの強さを、見事に発揮していました。強烈な必殺技によって大ダメージを喰らい、元のサイズに戻ってしまったデズナラク8世の前に姿を見せる、己の手を汚し、今の王を討って、新たな王となる決意が出来ているスパイダークモノス。果たして、ジェラミーは、己の我を貫き通す事が出来るんだろうか・・・

 

仮面ライダーギーツ

48話「創世Ⅹ:ツムリの鎮魂歌」は、あぁ、次で最終回なのか、そんな淡い絶望と、それがあるからこそ、より際立つ、最高なラスト、ハッピーエンドへの期待感を、もう、そりゃ、デカくしてくれるストーリー展開でした。

英寿の存在、彼と仲間が作らんとしている「誰もが幸せになれる世界」が、腹の底から気に食わないスエルたちは、現代の人類を巻き込んだ、終幕のデザイアグランプリをスタートさせる。それは、人々を強制的に、武装した仮面ライダーに変身させ、幸せの奪い合いをさせるゲームだった。英寿たちを、とことん、嘲笑ってくるな、運営。しかし、悲しいかな、人々は、英寿たちほど強くはない、心が。私は他人より幸せになりたい、アイツが俺より幸せなのはムカつく、自分の望みを叶えたい、と欲を制せず、戦い始めてしまう。身も蓋もないが、これもまた、人間の本性か。

無論、中には、仮面ライダーに選ばれても、自分を優先してまで、大切な人と争いたくない、と思う者もいた。それが、アオハル真っ只中のカップルってのが、実に好かった。しかし、戦う事から逃げたカップルは、ルールに従わない事を決して許さぬゲームマスターによって、爆散させられてしまう。そん時の絶望と言ったら、もう、ないですね。制作陣、とことん、攻めてきやがる。

運営の好きなようにさせてたまるか、と英寿たちは、一致団結して、仮面ライダーたちの戦いを止め、一般人を安全な場所に非難させる事に尽力する。そんな英寿たちの信念に共感し、力を貸してくれる者もいた。一人は、ジャマトに魂を売り、種族すら変わったが、つまらない人間の人生にある小さな幸せを守る事の大義を知った大智。彼は、新たに創りだしたポーンジャマトの大勢をフルに使って、ゲームマスターを囲み、また、ライダー同士の争いを止めさせる。どうして、頭にヒマワリが生えているのか、は判らんが、これは大智のセンスが悪い、と思うしかない。もう一人が、弥音の父である光聖。一度は運営に加担してしまった負い目、なおかつ、愛娘からのお願いで、彼は父として動く。さすが、財閥を束ねていた才人だけあって、他者の心の隙に付け入り、不安を煽って、寝返らせる事が上手い・・・いや、褒めてますよ。そして、最後の一人は、まさかの、ギロリ。まさか、ここで、ギロリが舞い戻り、しかも、英寿に力を貸すとは。彼個人としては、英寿の事を好きにはなれないんだろうが、ゲームを盛り上げる役目を担う存在としては、英寿が、自分達の求めた仮面ライダーである事を素直に認めているらしい。

VIPたちの欲を利用しているからこそ、ジットが変身したリガドよりも遥かに強力な攻撃力を有するリガドΩ。ギーツⅨと互角に戦っていたリガドΩだったが、いきなり、戦闘力に不具合が生じてしまう。それは、先述した通り、光聖によって、自分を優先したVIPたちが、スエルに力を貸すのを止めたから。一気に力が落ちたリガドΩの隙を逃さず、決着の一撃をぶち込もうとしたギーツ。だけど、リガドΩは、まだ、力を秘めていた。よもや、対象の時間を好き勝手に巻き戻す、反則的な能力を持っていたとは・・・チートやん!? しかも、一転して、窮地に陥った英寿へ銃口を向けたのは、ツムリ!! オルタじゃなくて、ツムリだ。一体、何が、どうなってる? でも、英寿の笑顔と言葉から察するに、これは、英寿にとっては想定内で、揺るがない完勝を得るための布石、つまり、化かしなのか? うわぁ、もう、来週、待ち遠しいわ。


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