金木病院

太宰治のふるさと津軽の金木町。危機に瀕した金木病院がみんなの協力でもちこたえました。

救急再開の現場記録!

医療界よ団結せよ

2007年07月22日 07時05分33秒 | その他
日医NEWS  勤務医のページ  第1099号(平成19年6月20日)

勤務医の過重労働が医療崩壊を加速!医療界は大同団結せよ!

 済生会栗橋病院副院長,医療制度研究会代表理事 本田 宏


<抜粋>

「医療は命の安全保障」,医療崩壊で最も被害を受けるのは,罪のない国民だ.しかし,国民は正しい情報なしに的確な判断を下すことは不可能である.
 私たちには,「現場の真実」を国民に伝え,専門家集団として日本の医療崩壊を阻止し,新たな日本の医療制度を提言し,再構築する社会的責任がある.今こそ,日医,各病院団体,大学や学会等を越えて,大同団結すべきだ.そのうえで,看護師,薬剤師,歯科医師,医療事務,その他各医療専門職にも呼び掛け,医療崩壊阻止の大きなうねりをつくらなければならない.日本がいくら世界の経済大国を目指しても,自殺大国と格差社会を放置し,国民が不幸なままでは,国の永続的な繁栄はないのだから.

http://www.med.or.jp/nichinews/n190620n.html

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医師は分裂支配にさらされていながら、そのことを自覚できずにいる。理不尽な国策に不満を呈しながらも追従している。

わたしは何度か「医師の組合」の必要性を述べた。医師の勤務状況の改善だけでなく、この国の医療のありかたに医師はもっと発言する機会が与えられなければならないと考えるからである。

「立ち去り型サポタージュ」・・なんと哀しい言葉だ。

この国の非正規労働者は3割にのぼり、彼らは厳しい労働と低賃金に喘いでいる。かれらは声をあげはじめた。個人労働組合「ユニオン」に加入したり、あるいは「ガテン系」といわれる労働組合が結成されつつある。

団結と連帯・・言葉は古いがめざすものは常に新しい。
全国の医師よ団結せよ。医療界よ団結せよ。

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18 コメント

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医局を壊して後悔してませんか? (内科医12年目)
2007-07-22 19:43:11
医師の唯一の組合的組織『医局制度』を国民総出でぶっ壊したのでは???名義貸しや盆暮れのお歳暮にまでメスを入れ、医局と地方自治体病院とのパイプを完全に破壊して喜んだのは国民自身ではないですか?
ネーベン先や派遣先に文句言ったり待遇改善を要求するのも医師派遣要求も、医局制度が生きていた時代にできていた。地域医療も地元の要望を聞いた医局が、嫌がる医局員を無理やり派遣してきていた。
いまさら医師の組合をつくるのですか?すでに壊したのですよ。あなた達国民が。
何度も言われたことですが、医師は先輩や同輩、同僚、後輩などの医者仲間の言うことしか聞きません。ましてやユニオン?医師をバカにしてませんか?医師は就職には不自由していません。困ってるのはあなた方僻地の住民の方でしょ。
今後、医師を招聘するためには医局や教授を説得すればよい時代は終わったのです。医師個人個人(20万人以上)に打診して、来てもらえるかどうか、聞いて回る時代になったのです。そういうふうにしたのは国民自身です。

団結と連帯が必要なのはあなた方であって、医師ではありません。
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Unknown (管理者)
2007-07-22 19:57:06
なるほど。

おなじ医師仲間であろう本田宏氏の意見には真っ向から反対というわけですね。

当然のことですが、医師にもいろいろあるというわけですね。

ところで、医局制度が廃止になるとき、国民の対応ばかり責めていますが、あなたは何をしたのですか?是非ともお伺いしたいものです。因みに、わたしはその当時は関心がありませんでした。偽らざるところを申し上げます。
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追加 (管理者)
2007-07-22 20:05:07
話が医局問題に意図的に流されましたが、内科医12年目さんは医療界の団結に関してはどう考えますか?
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医師に組合なんて必要ない。あなた方が壊したんでしょ。医局と言う組合を。 (内科医12年目)
2007-07-22 23:12:11
>あなたは何をしたのですか?是非ともお伺いしたいものです

何をしていたか述べると個人が特定されかねないので要約しますが、研修医制度によりまる2年入局者がいなくあり、たまに回ってくるローテート研修医もまともに消化器内科を手伝う気も無くなりました。
夜中も明け方もひたすら大学病院で消化器内科(止血やPTCD)やってました。かつてならカメラの準備やあと片づけ、洗浄、検査室に飛び散った血液の掃除など消化器内科専属の研修医がてつだってくれましたが、ローテート組がまったく手伝わない。彼らにすれば「よけいなことをしてカメラを壊したら申し訳ない。」「私ら研修医は9時5時なんです」とのこと。結局、指導医たる私が1人で止血し、カメラを洗浄し、検査室を掃除し(午前2時とか3時)、待たせてある軽症患者(風邪など)に「いつまで待たせるんだ」と罵声を浴びながら夜間の診療が明け方まで続きます。緊急内視鏡が夜中に2件あることもあり、それを私1人で対応するのです。研修医の手助けなく。そして、内視鏡の洗浄の仕方が悪いと看護婦から非難言われ、それが上司に伝わり、「お前の内視鏡は一体なんだ」と小言を言われます。
前日からの続きの深夜業務であるものの、つらくて患者のためと思ってやっても、病院内からは文句こそいただいても、だれも良くやったといってくれない。数年して辞めました。これがいわゆる立ち去り型サボタージュなのでしょう。その後、私の抜けた穴埋めによその市中病院から補充されますたが。引き抜かれた市中病院は困ったでしょうが。ちなみに今の大学研修医の給料の方が、10年目の私の給料より多かったのは事実です。

青森なんて田舎のお話ではなくではなく、都会での話です。
今はまったり田舎の病院で仕事してますが。職探しには全く苦労しませんでしたよ。

>医療界の団結に関してはどう考えますか?
診療報酬の改定と自治体職員出向による人件費の重さにたえかねてあと4-5年で目ぼしい自治体病院を除いてほとんどすべて倒産(行政が病院運営を放棄する)でしょう。その時こそ、自分たちが培ってきた技術を「自費診療」という形で民間病院なり、開業なりして発揮いこうと思ってます。ですから、団結なんて想像外です。頼れるのは自分と自分の才覚だけです。
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Unknown (管理者)
2007-07-23 06:05:49
タイトルに違和感がありますが、ご丁寧に回答いただきありがとうございます。

医局=組合かどうかは異論ありますが、それはさておき、医局が医師配置に大きな役割をになっていたことは了解します。ただ、現場での運用が「不透明」だったことも指摘されなければなりません。

某自治体病院では、医局の有力教授に毎年「カニ」を贈っていました。ある病院は「商品券」を贈っていました。一種のワイロが公然とおこなわれていました。医局が廃止になりパイプが失われ「カニをどこに届ければいいのか」といった笑えない自治体病院も出たわけです。

医局廃止が発展的解消として、それに変わるシステムをもてなかったことが今の医師偏在、地方の極端な医師不足を引き起こしたことはよく理解できます。あらたなシステムの構築が求められているのかも知れません。

医療をまもるために、現場の医師がはたすべき役割は非常に大きいものがあると思います。(医療崩壊は自分には関係ないと言いたい気持ちもよくわかります)。医師の連帯、行政・病院・住民の連帯なくしてこの国の医療崩壊を防ぐことはできないと考えます。わたしのこのスタンスは決して変わることがないでしょう。
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Unknown (長さん)
2007-07-23 11:41:19
連携して文句ばかり言う住民の所には、医者は赴任しないモノですよ。金木病院もそう言う病院だと言う風評を得ていますね。そして、厳しいようですが、ブログ主さんこそが「連携して文句ばかり言う住民」の代表として理解せられていると言う訳です。
特に以前のブログにあったコメント、
>職業選択の自由です。
これが良くなかった。権利ばかりを主張して、自覚の乏しい人間だと言う強い印象を与えていました。大変残念な事です。
ネットを見れる人間が金木病院に赴任しようとする場合、確実に検索サイトでこの病院の評判を調べようとするでしょう。検索サイトで「金木病院」を調べると、このブログが上位に来ます。そしてブログ主の上記のコメントを見る、どう思うでしょうか?
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Unknown (管理者)
2007-07-23 11:53:10
わたしたちの主張に誤りがあるとは思いません。医師招聘問題は医師不足という社会問題ですから施策の批判もおこないます。

へつらい、媚びて医師に来ていただくのでは無意味ですし、それはまた医師を侮辱することにもなりますからそのつもりもありません。金木病院問題はそう言う意味を孕んでいます。
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この言い方は (ある医師)
2007-07-23 12:01:33
>わたしたちの主張に誤りがあるとは思いません。医師招聘問題は医師不足という社会問題ですから施策の批判もおこないます。

>へつらい、媚びて医師に来ていただくのでは無意味ですし、それはまた医師を侮辱することにもなりますからそのつもりもありません。金木病院問題はそう言う意味を孕んでいます。

確かに本質をついているのかもしれません。
ただし、その言い方が医師を傷つけ、医師を侮辱しているように捕らえられかねないことも事実です。

国がどんな政策を取ろうとも勤務する医師に対し、きちんとした待遇や地域の後押しをしてあげないと来た医師も去ってしまいます。
まあ、きっと今の政権はこのままの医療政策を変えないので、金木問題は管理人さんの望む方向には解決しないと思います。

また、医師サイドの意見として、署名だけして行政や今いる医師にプレッシャーを与えるのみで、自分たちはどれだけの負担をしてもいいとか夜間の不必要な受診を控えるようにするとかといった今いる医師の負担を減らすための運動をされていないのは片手落ちの印象です。
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Unknown (管理者)
2007-07-23 12:27:28
掛川病院が出した「救急診療についてのお願い 」を参考に、救急利用について住民の認識を深めるキャンペーンをおこなう予定でいます。それは救急復活が現実味をおびたときに展開する計画です。
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Unknown (Unknown)
2007-07-23 12:42:48
>団結と連帯・・言葉は古いがめざすものは常に新しい。
>全国の医師よ団結せよ。医療界よ団結せよ。

団結してユニオンを作って、交渉力を高める、ということですね。
で、交渉の武器としては、昔医師会がやった「保険医総辞退」とかですかね。
でもその方法は当時ずいぶん叩かれて、医師会=悪者というイメージが世間に定着しちゃったからなあ。
ドイツなんかは医者がストライキしましたけどね。
でもこのご時世でストなんかやっても国民は味方についてくれないでしょ。
マスコミは一斉に叩くだろうし、患者さんに申し訳ないし。
もっと個々人に負担がかからなくて、世の中にインパクトを与えるような闘争方法無いのかしら。
って考えたらあるじゃん。「一身上の都合で」辞めちゃうの。病院から合法的にいなくなるの。
どうだろう。
って考えたらもう始まってるじゃん。「立ち去り型サボタージュ」。
哀しい言葉だっておっしゃるけど、「サボタージュ」というのは立派な闘争手段なんですよね、労働争議。

本田先生もこのブログの管理人さんも「団結と連帯」とおっしゃいますけど、実はもう医者は「団結と連帯」をはじめているのかも知れません。
これまでとは違った形での「団結と連帯」。
どこにも本部はない、意思決定機関もない、個々人が自立したままなんだけど、結びつき支えあうようになってきているんじゃないだろうか。
いいか悪いかは別として、医者というのはやっぱり他の仲間の医者の評判が一番気になる生き物で、それが行動を律していたところがあった。
ちょっと前までは、後任も決まってないのに辞めるなんて無責任なことだと、医者は思っていた。
いや、正確には「無責任だと仲間の医者に言われるんじゃないか」と医者は思っていた。
でもそうじゃなかった。たとえ地域の住民が迷惑しても、辞める決断を責める医者はいない、むしろ「ご苦労様」と労ってくれる。
どこで協議したわけでもないけれど、医者の意思の集合体が、「サボタージュ」を是とした。
そういうことなんだろうと思います。
さらには、仲間を酷い扱いにしたところは行かない。誰かが行こうとしたら止める。そういう病院や自治体の情報は、仲間で共有する。
ほら、そう考えたらもう「団結と連帯」は、始まっているんですよ。
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