県内勤務医へのアンケート結果まとまる
五所川原市民団体実施、医師不足「国策が原因」
『陸奥新報』 http://www.mutusinpou.co.jp/news/07040602.html
五所川原市金木町などの有志でつくる「金木病院の救急体制を維持する会」が、県内公立総合病院の勤務医を対象に、勤務環境や医師不足問題などに対する考えを尋ねたアンケートの集計結果を公表した。
同会によると、設問への回答に加え、いわゆる緊急を要しない「コンビニ受診」などへの苦言や、「地方の勤務医不足は国策が原因。勤務医の開業ラッシュも影響している」とする指摘が寄せられた。同会事務局の一戸彰晃さん=同市金木町=は「問題解決には医師、住民、病院を運営する自治体の相互理解と連携が必要」との見解を示している。
アンケートは13の質問項目をつくり、各3―7の選択肢を設定。県立中央病院、西北中央病院(五所川原市)、八戸市民病院など13の公立総合病院の勤務医740人に用紙を送付し、期限とした3月末までに88人が回答。今月4日に集計結果がまとまった。
一週間の時間外勤務時間を尋ねた項目では、40人が30―50時間以上勤務していると回答。地方の医師不足の原因を尋ねた設問(複数回答、無回答あり)では、「国策の問題」を選択した医師が最も多く、65人だった。
コメント欄には「面倒を見てくれる人がいないとの理由で、退院できるのに長く入院する傾向があり、必要な治療を受けられない患者が出る可能性がある」「入院ついでに他科も受診したいとの希望が多く、入院の理由が分からなくなる」との苦言や「臨床初期研修医制度の導入が地域の医師不足に拍車を掛けた」「最近は開業ラッシュ。医師不足は公立病院の医師が開業していることも影響しているのではないか」との指摘が記された。
一戸さんは「回収率の低さは残念だが、今回のアンケート結果を医療現場の諸問題解決のため役立てられれば」とし、同会が目指す地元の公立金木病院の救急体制復活に向けた住民、医師、自治体の連携を訴えている。
五所川原市民団体実施、医師不足「国策が原因」
『陸奥新報』 http://www.mutusinpou.co.jp/news/07040602.html
五所川原市金木町などの有志でつくる「金木病院の救急体制を維持する会」が、県内公立総合病院の勤務医を対象に、勤務環境や医師不足問題などに対する考えを尋ねたアンケートの集計結果を公表した。
同会によると、設問への回答に加え、いわゆる緊急を要しない「コンビニ受診」などへの苦言や、「地方の勤務医不足は国策が原因。勤務医の開業ラッシュも影響している」とする指摘が寄せられた。同会事務局の一戸彰晃さん=同市金木町=は「問題解決には医師、住民、病院を運営する自治体の相互理解と連携が必要」との見解を示している。
アンケートは13の質問項目をつくり、各3―7の選択肢を設定。県立中央病院、西北中央病院(五所川原市)、八戸市民病院など13の公立総合病院の勤務医740人に用紙を送付し、期限とした3月末までに88人が回答。今月4日に集計結果がまとまった。
一週間の時間外勤務時間を尋ねた項目では、40人が30―50時間以上勤務していると回答。地方の医師不足の原因を尋ねた設問(複数回答、無回答あり)では、「国策の問題」を選択した医師が最も多く、65人だった。
コメント欄には「面倒を見てくれる人がいないとの理由で、退院できるのに長く入院する傾向があり、必要な治療を受けられない患者が出る可能性がある」「入院ついでに他科も受診したいとの希望が多く、入院の理由が分からなくなる」との苦言や「臨床初期研修医制度の導入が地域の医師不足に拍車を掛けた」「最近は開業ラッシュ。医師不足は公立病院の医師が開業していることも影響しているのではないか」との指摘が記された。
一戸さんは「回収率の低さは残念だが、今回のアンケート結果を医療現場の諸問題解決のため役立てられれば」とし、同会が目指す地元の公立金木病院の救急体制復活に向けた住民、医師、自治体の連携を訴えている。