金木病院 赤字3億円
06年度決算見込み 救急停止で患者減
『陸奥新報』
http://www.mutusinpou.co.jp/news/07033006.html
医師不足で今年一月から救急車受け入れを休止している公立金木病院(五所川原市金木町)の二〇〇六年度の収益的収支の決算見込みが二十九日、分かった。休止が明らかになった昨年十二月以降、入院・外来患者数とも減少が顕著で、同年度の純損益は前年度(約一億三千八百万円の赤字)を上回る約三億円の赤字見込み。
入院・外来の一日平均患者数は昨年十二月ごろから落ち込みが続き、今年二月は入院百六・八人(〇六年度目標値百五十一人)。同年度の経常収支は約十五億六千八百八十万円。純損益は約三億円の赤字。累積欠損金は約十九億二千四百八十万円の見込み。
病院を運営する事務組合管理者の平山誠敏五所川原市長によると、救急車受け入れ後も、タクシーや自家用車での外来は時間外も受け付けている。しかし「時間外診療すべてが休止した」と誤認する地域住民もおり、収支を圧迫する要因になっているという。
このため同事務組合側は時間外診療の周知を図るととともに、救急体制の早期復活に向け、現在二人の常勤内科医を三人体制にするため医師確保に努めている。
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夜間の時間外外来の利用が低下したのは誤認もあろうが、金木病院が救急体制を失うとともに失った地域住民の信頼感にある。不完全な病院より、まともな病院を選ぼうとするのは人情というものだ。また、救急取り下げの引き金となった「内科医二名」の退職により、内科患者を西北中央病院に向かわせている傾向もある。
自治体病院の生命線は救急体制にある。民間の医療機関がカバーしきれないものであるがゆえに税金を投入している公的医療機関がはたすべき本務である。
救急取り下げによって金木病院は心臓部を抜かれた。赤字が前年度の倍になったことがその証左である。
医師は引く手あまただからどこでも勤務先を変えることができるし、また開業という手段もあるだろう。しかし、地域に生きるわれわれはそうはいかない。泣きをみるのは住民だけである。
一日も早く救急を復活して金木病院の信頼を回復しなければならない。
06年度決算見込み 救急停止で患者減
『陸奥新報』
http://www.mutusinpou.co.jp/news/07033006.html
医師不足で今年一月から救急車受け入れを休止している公立金木病院(五所川原市金木町)の二〇〇六年度の収益的収支の決算見込みが二十九日、分かった。休止が明らかになった昨年十二月以降、入院・外来患者数とも減少が顕著で、同年度の純損益は前年度(約一億三千八百万円の赤字)を上回る約三億円の赤字見込み。
入院・外来の一日平均患者数は昨年十二月ごろから落ち込みが続き、今年二月は入院百六・八人(〇六年度目標値百五十一人)。同年度の経常収支は約十五億六千八百八十万円。純損益は約三億円の赤字。累積欠損金は約十九億二千四百八十万円の見込み。
病院を運営する事務組合管理者の平山誠敏五所川原市長によると、救急車受け入れ後も、タクシーや自家用車での外来は時間外も受け付けている。しかし「時間外診療すべてが休止した」と誤認する地域住民もおり、収支を圧迫する要因になっているという。
このため同事務組合側は時間外診療の周知を図るととともに、救急体制の早期復活に向け、現在二人の常勤内科医を三人体制にするため医師確保に努めている。
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夜間の時間外外来の利用が低下したのは誤認もあろうが、金木病院が救急体制を失うとともに失った地域住民の信頼感にある。不完全な病院より、まともな病院を選ぼうとするのは人情というものだ。また、救急取り下げの引き金となった「内科医二名」の退職により、内科患者を西北中央病院に向かわせている傾向もある。
自治体病院の生命線は救急体制にある。民間の医療機関がカバーしきれないものであるがゆえに税金を投入している公的医療機関がはたすべき本務である。
救急取り下げによって金木病院は心臓部を抜かれた。赤字が前年度の倍になったことがその証左である。
医師は引く手あまただからどこでも勤務先を変えることができるし、また開業という手段もあるだろう。しかし、地域に生きるわれわれはそうはいかない。泣きをみるのは住民だけである。
一日も早く救急を復活して金木病院の信頼を回復しなければならない。