金木病院

太宰治のふるさと津軽の金木町。危機に瀕した金木病院がみんなの協力でもちこたえました。

救急再開の現場記録!

医療界よ団結せよ

2007年07月22日 07時05分33秒 | その他
日医NEWS  勤務医のページ  第1099号(平成19年6月20日)

勤務医の過重労働が医療崩壊を加速!医療界は大同団結せよ!

 済生会栗橋病院副院長,医療制度研究会代表理事 本田 宏


<抜粋>

「医療は命の安全保障」,医療崩壊で最も被害を受けるのは,罪のない国民だ.しかし,国民は正しい情報なしに的確な判断を下すことは不可能である.
 私たちには,「現場の真実」を国民に伝え,専門家集団として日本の医療崩壊を阻止し,新たな日本の医療制度を提言し,再構築する社会的責任がある.今こそ,日医,各病院団体,大学や学会等を越えて,大同団結すべきだ.そのうえで,看護師,薬剤師,歯科医師,医療事務,その他各医療専門職にも呼び掛け,医療崩壊阻止の大きなうねりをつくらなければならない.日本がいくら世界の経済大国を目指しても,自殺大国と格差社会を放置し,国民が不幸なままでは,国の永続的な繁栄はないのだから.

http://www.med.or.jp/nichinews/n190620n.html

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医師は分裂支配にさらされていながら、そのことを自覚できずにいる。理不尽な国策に不満を呈しながらも追従している。

わたしは何度か「医師の組合」の必要性を述べた。医師の勤務状況の改善だけでなく、この国の医療のありかたに医師はもっと発言する機会が与えられなければならないと考えるからである。

「立ち去り型サポタージュ」・・なんと哀しい言葉だ。

この国の非正規労働者は3割にのぼり、彼らは厳しい労働と低賃金に喘いでいる。かれらは声をあげはじめた。個人労働組合「ユニオン」に加入したり、あるいは「ガテン系」といわれる労働組合が結成されつつある。

団結と連帯・・言葉は古いがめざすものは常に新しい。
全国の医師よ団結せよ。医療界よ団結せよ。

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18 コメント

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お返事 (内科医12年目)
2007-07-29 21:06:31
私も最近まで壁地に勤めていたのですが、看護婦不足から発生した病棟閉鎖や検査業務縮小のため診療がしにくくなったため、実家の病院に移りました。
この僻地病院は、看護師不足が表面化する前までは、非常にコメディカルの対応もよく、勤めやすい病院だったのですが、病棟がない、という状態で公立病院に勤務するというのは、医師としてはかなり厳しい(危険)ものがあるため、辞職しました。三ヶ月も前から辞職を予告していたのに、町は、代わりの医師の募集を最近になってやっと始めたらしく、まだ後任のめどはたってません。
テレビではそのためこの地域の医療が崩壊し、関連基幹病院までドミノ現象を起こして崩壊しかかっている、と報道されたようです。
大学病院勤務はこりごりです。コメの協力的な(僻地の)病院は勤務しやすかった。それは実感します。
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ご返事 (れい)
2007-07-28 15:52:48
そうですか。働きやすい病院にお勤めになったことがなくてそれは気の毒です。
うちは、小さい田舎の公立病院ですが、末梢ルートは看護師さんが取りますし、採血や測定もしていただけます。呼び出しになりますが、レントゲンやCTも放射線技師さんが可能な限り待機してくださりますし、緊急内視鏡もその後片付けも看護師さんが(別に1,2人呼び出していただくのですが)していただけます。ただ、看護師さんは時間外外来に1人しかいなく、仕事量が多くなりどうしても効率が悪くなるので、その分は医師が手伝ったり、救急隊の方が5-10分くらいいてくださり、患者さんのお手伝い(法律でできる範囲で)をお願いしています。近隣の大きい病院でも、同じようにしてくださります。
造影のCTが必要な場合は、その理由(造影CTをとらないと患者さんの生命予後が変わること)を話すれば放射線技師さんが受けていただけます。理由を話しないで造影CTを注文するのはよくないと思いますね。
これは、先人の先生方がコメディカルの方の教育をきちんと行ったこと、コメディカルの方が仕事をしてくださることで、患者さんが助かっていることに医師が絶えず感謝すること、こういうことで成り立つものだと思います。恐怖政治みたいに話をつけようとしても、それは無理な話だと思います。
自分自身、僻地の病院にいますので、医療崩壊の実態は心に染み入るような感じで理解させられます。働きやすい病院なのですが、仕事量が加速度的に増えてきている実感がしています。通常診察+時間外診察ではもはや疲れてしまうのです。昔は、雪が降った日なんて患者さん誰も来ないから、職員と一緒に雪景色を眺める余裕くらいはありましたが、、、これは今の金木病院と同じ状況なのだと思います。
医師が毛嫌いしている厚生省の役人の方も、大学病院・国立病院の不毛さはよくご存知なのかもしれません。学生運動が盛んだったころの大学生が役人になられている世代ですので、もしかしたら、30年かけて不毛な権力をようやくつぶすことができると、考えているのかもしれないし、国立病院の給与体系のおかしさにもきづき、つぶすしかないと考えているのかもしれませんね。まあ、公立病院も給与体系は国のものを少しアレンジしているだけですのでその影響は受けると思いますが。
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内科医12年目さまへ (Unknown)
2007-07-27 18:14:32
内科医12年目さまは弘大にいらっしゃった方ですか?
弘前大学の上層部の方達のお話では「弘大も昔は医者に色んな雑務が押しつけられていたけれども、今ではそんなことは全くないので、研修医の先生方も心配しないできて下さい」とおっしゃっているようですよ。
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れいさんへ (内科医12年目)
2007-07-27 00:10:57
よくご理解いただけたようで嬉しく思います。
このような僻地医療の崩壊、地域の基幹病院さえ崩壊しようとしている元凶が一体何なのか、あなたならお分かりいただけるかと思います。研修医制度のせいかも知れないし、内弁慶の医局長や教授先生も原因かも知れません。

大学病院に救急車で夜中に運ばれてきた場合、ルートを取り、挿管し、IVHを入れ、採血し、採血した検体を検査室に持っていき、検査機にセットし、結果を処置室に持って帰り、CT室へ患者を搬送し、(そのCTをとるのすら、夜勤の技師さんに平身低頭してお願いしてやっと撮影していただけるのですが造影剤を使うことすら何だかんだと文句を言われ・・・)必要に応じ専門医を呼ぶか自分で何とか処置する・・・・これすべて、国立大学病院ならば医者がやるんです。私立なら多少、看護婦も手伝いますが、基本的に看護婦は傍観者にすぎません。
そして、処置をした後に血液やなんやらが散乱した後をきちんと清掃しないと翌日の朝、看護婦さんが医者を叱るかその医師をパージ・無視し、仕事が非常にやりにくくなるのです。看護婦さんにとって、目の前の患者をとりあえず助けることより、医師がコンピューターに打ち出す薬品投与指示シール(と言っても実際に患者に投与するのも医者ですが)が手順に乗っ取ってカルテに貼られているかのほうが大事なのです。だって、医者には患者に対する責任がありますが、看護婦にはそんな責任ってほとんどないでしょ。コンピューターが停止している夜間に出した点滴・投薬指示を、翌日の朝5時に稼働し始めるコンピューターに正式に打ち出し、きちんとカルテに貼るよう看護婦から言われるのが大学の医師です。医師は、一晩寝ずに良く働いた、とは褒めてもらえないんです。責任があるから寝ずに働いて当然だと思われているのです。
看護婦さんが夜中も気安く処置を手伝ってくれたら・・・技師さんも気持ち良くCTを取ってくれたら・・医療崩壊もなかったのかも。
こんな具合ですから、大学の医師には団体で声をあげる元気は残っていませんし、元気のあるうちに技術や資格をゲットして逃げ出すことを普通は考えます。また、看護婦に改善提案して逆に恨まれたら業務に差し支え、最終的に患者に害があれば責任は医者が取らねばなりません。だから、患者を人質にとった看護婦やコメディカルに対し、医師は物を言えないのです。そんなわけで、ブランド力すらないような大学病院には研修医は近づきません。れいさんのおっしゃる通り大学病院はおかしいのです。もしかしたら、看護婦などの職員のために存在しているのかもしれません。
でも、医局内での徒弟制度、仲間意識、これらも捨てがたい物があるのも事実です。ほんとに悩ましい問題です。少なくとも、私がもし夜間に意識不明になって患者として運ばれるとしたら、国立大学病院よりは私立大、また、私立大よりは大手の民間病院がいいです。その方が効率的に処置されるはずです。長文失礼しました。
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大学病院はおかしいよ。 (れい)
2007-07-25 20:33:16
内科医12年目さんは一所懸命やっていたと自負されているが、無駄な仕事が多い。内視鏡の準備をするくらい暇があれば、時間外外来に来ている患者さん1人か2人くらいは診察可能なのである。
内視鏡であれば、医者は内視鏡を操作することだけに専念するべきなので(医師が不足しているのであればなおさら)、それ以外のことを医師がするのはもってのことである。内視鏡を準備したり・洗ったりする時間や、床に落ちている血液を拭く時間があれば、1分でも多く患者さんのところに行くべきだし、また、カルテ作成に費やすべきである。もし、深夜であれば、1分でも多く睡眠時間に当てないといけないだろう。寝不足で翌日診療することは、まともな時間に診察に来ていただいて長時間お待ちである患者さんに失礼である。
当然するべきことは、医局の医師が団結して、純粋な医業以外のことをすべて医師以外にアウトソーシングする、そういう運動が必要なのに、大学病院の先生方はそれをしない。医者には大声あげる癖に、医局長や教授は看護師や放射線技師には一言も自分の主張を言えないのである。内弁慶なのである。おまけに限界いっぱいの市中病院から吸収するからたちが悪い。地域住民の方にも大迷惑なのである。医師が足りないから、医師がいろいろ仕事(雑用)をすると、患者さんの診察がおろそかになるし、また夜遅くなってからしか診察できないため、患者さんにも迷惑がかかるという立派な理由があるのにだ。そりゃ当然、研修医からも見限られる。医師不足といわれるが、普通の市中病院の感覚だとまだまだ余裕があるようにしか見えない。
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Unknown (管理者)
2007-07-24 05:57:10
地域に有効な金木病院の救急体制のありかたを検討することや、コンビニ救急の防止などの住民の啓発はわたしたち「維持する会」の取り組むべき大きな課題であると認識しています。
金木病院の救急実績年間700件の中身を精査すればもっと効率化できる可能性もありますから医師の負担を軽減することもできそうです。
いずれにしろ、金木病院救急体制のありかたを三者(行政・病院・住民)で煮詰めることが喫緊の課題だと思いますし、またその構想が無理なく「持続可能」なものでなければ元の木阿弥となってしまいますから特に留意が必要だと認識しています。
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議論が白熱してきましたが (デスマーチ)
2007-07-23 20:20:01
 このエントリーに関しては、管理人さんは医師の本田先生もいっているように、国や行政のいいなりになっていないで、団結してもっと自分の立場を主張すればいいんじゃないですかといったスタンスだと思います。
まさか、こんなに反論がくるとは思わなかったでしょう。内科医12年目さんのいうことはまさに実感していますが、この問題に関しては私は管理人さんの立場に近い考え方です。
私は、医局がもっと労働基準法の遵守を病院に強くはたらきかけてほしいと思っています。たとえば、救急患者を診た場合は、いまはただ働きですが、きちんと時間外労働として認め、次の日の休めをきちんと認めてほしいのですが。個人で言っても変人扱いされてしまいます。
さて、名義貸しや盆暮れの付け届けについてメスをいれたことで、医局制度がくずれ、今日の状態をまねいたことは明らかですが、だからといってそれが容認される時代でないでしょう。
結果として、民間の派遣会社に10倍以上のコストをかけても派遣される医師の質が補償されず、契約料だけむしりとられる現状をみれば、バカなことをしたものだと思うのは当然でしょう。
しかしながら、医局のしばりが緩くなったおかげで、実力のある医局員は、なにも金木病院のような僻地の病院や、理不尽な勤務をしいられる大学病院に無理にいかなくても、どんどん自分を必要とする病院にいくチャンスが増えてよかったと思います。それが、ちょっと皮肉混じりではありますが、内科医12年目さんの主張だと思います。したがって、金木病院の常勤医を増やすためには、魅力ある勤務体制がとれるかにかかっています。
管理人さんを代表とする住民のみなさんもどうやって、住民の立場から魅力ある勤務体制を実現できるかを考えてほしいのですが、その方法の1つがコンビニ受診をひかえることを呼びかけることです。

>掛川病院が出した「救急診療についてのお願い 」を参考に、救急利用について住民の認識を深めるキャンペーンをおこなう予定でいます。それは救急復活が現実味をおびたときに展開する計画です。

したがって、こんなのんきなことをいっている場合ではないと思います。今すぐできる方法です。
また、医師の緊急派遣にしても、管理人さんは良い方法と思っておられるようですが、今までの医局にかわり国が強制して同じコトをするにすぎないので、医師にとってはふざけるなという気持ちです。この辺の機微が管理人さんにはわからないと思うので、議論になってしまうのでしょう。

さて、そこで、グランドデザインですが、管理人さんは

>請願書では「救急復活」しか要請していません。なぜなら、どの程度の救急体制が金木病院で実現可能なのかという大きな問題があるからです。
基本的には救急停止前の状態に戻すことです。高度な救急医療体制を求めているものではありません。

といっていますが、平成12年と現在では救急医療にもとめられているレベルが格段にちがいます。また、高度な救急体制を求めないなら、なおさら、高次病院との連携が不可欠になるので、交通事故などでは、1秒でも早く根治的な治療のできる病院に搬送することが大切で、「トラウマバイパス」という概念です。これが、ドクターヘリにつながってきます。すると多発外傷では、救急隊が電話で状況を各病院の医師に連絡をして、金木が無理なら、西北に、西北で対応がむりなら、弘前に搬送するという対応が1%でも助かる可能性を追求するのであれば正しい対応になります。それをマスコミのいうことをいうのみにして「たらいまわし」と表現されるのは、中傷、侮辱であり、患者さんを助けようとしてやっていることがそういわれるのであれば、やはり金木病院では救急はやりたくありません。金木病院で断って他の病院にダイレクトでいけば助かったかもしれない患者を、金木病院で診て、「もう手のほどこしようがありませんでした」と「言うほうが確かに住民の皆さんからみれば、一生懸命やっているようにみえるし、そういう高度でない救急体制を求めているのでしょうか。
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うーん (ある医師)
2007-07-23 14:35:48
>掛川病院が出した「救急診療についてのお願い 」を参考に、救急利用について住民の認識を深めるキャンペーンをおこなう予定でいます。それは救急復活が現実味をおびたときに展開する計画です

このキャンペーンを先に行うべきです。(医師に来て欲しいという前に)
それが今いる医師を減らさないために真っ先にすべきことであり、スタート地点です。

また、救急利用の住民認識のみならず、今の最低限の体制を維持するためにどの程度地元で負担すべきか、そのための増税や他の部分への出費の削減をどうするかといった財源への言及も必要です。
それは住民に痛みを伴うものになると思います。
何でも行政がやってくれる時代は終わりました。
自分たちがどうしたいか?そのためにどんな負担を受け入れられるか?この論議が大事と考えます。

黙っていれば(ただ救急をやって欲しい、医師に来て欲しいというのみ、署名するのみ)、今の体制を保つことすらままならなくなるでしょう。
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Unknown (Unknown)
2007-07-23 12:42:48
>団結と連帯・・言葉は古いがめざすものは常に新しい。
>全国の医師よ団結せよ。医療界よ団結せよ。

団結してユニオンを作って、交渉力を高める、ということですね。
で、交渉の武器としては、昔医師会がやった「保険医総辞退」とかですかね。
でもその方法は当時ずいぶん叩かれて、医師会=悪者というイメージが世間に定着しちゃったからなあ。
ドイツなんかは医者がストライキしましたけどね。
でもこのご時世でストなんかやっても国民は味方についてくれないでしょ。
マスコミは一斉に叩くだろうし、患者さんに申し訳ないし。
もっと個々人に負担がかからなくて、世の中にインパクトを与えるような闘争方法無いのかしら。
って考えたらあるじゃん。「一身上の都合で」辞めちゃうの。病院から合法的にいなくなるの。
どうだろう。
って考えたらもう始まってるじゃん。「立ち去り型サボタージュ」。
哀しい言葉だっておっしゃるけど、「サボタージュ」というのは立派な闘争手段なんですよね、労働争議。

本田先生もこのブログの管理人さんも「団結と連帯」とおっしゃいますけど、実はもう医者は「団結と連帯」をはじめているのかも知れません。
これまでとは違った形での「団結と連帯」。
どこにも本部はない、意思決定機関もない、個々人が自立したままなんだけど、結びつき支えあうようになってきているんじゃないだろうか。
いいか悪いかは別として、医者というのはやっぱり他の仲間の医者の評判が一番気になる生き物で、それが行動を律していたところがあった。
ちょっと前までは、後任も決まってないのに辞めるなんて無責任なことだと、医者は思っていた。
いや、正確には「無責任だと仲間の医者に言われるんじゃないか」と医者は思っていた。
でもそうじゃなかった。たとえ地域の住民が迷惑しても、辞める決断を責める医者はいない、むしろ「ご苦労様」と労ってくれる。
どこで協議したわけでもないけれど、医者の意思の集合体が、「サボタージュ」を是とした。
そういうことなんだろうと思います。
さらには、仲間を酷い扱いにしたところは行かない。誰かが行こうとしたら止める。そういう病院や自治体の情報は、仲間で共有する。
ほら、そう考えたらもう「団結と連帯」は、始まっているんですよ。
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Unknown (管理者)
2007-07-23 12:27:28
掛川病院が出した「救急診療についてのお願い 」を参考に、救急利用について住民の認識を深めるキャンペーンをおこなう予定でいます。それは救急復活が現実味をおびたときに展開する計画です。
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この言い方は (ある医師)
2007-07-23 12:01:33
>わたしたちの主張に誤りがあるとは思いません。医師招聘問題は医師不足という社会問題ですから施策の批判もおこないます。

>へつらい、媚びて医師に来ていただくのでは無意味ですし、それはまた医師を侮辱することにもなりますからそのつもりもありません。金木病院問題はそう言う意味を孕んでいます。

確かに本質をついているのかもしれません。
ただし、その言い方が医師を傷つけ、医師を侮辱しているように捕らえられかねないことも事実です。

国がどんな政策を取ろうとも勤務する医師に対し、きちんとした待遇や地域の後押しをしてあげないと来た医師も去ってしまいます。
まあ、きっと今の政権はこのままの医療政策を変えないので、金木問題は管理人さんの望む方向には解決しないと思います。

また、医師サイドの意見として、署名だけして行政や今いる医師にプレッシャーを与えるのみで、自分たちはどれだけの負担をしてもいいとか夜間の不必要な受診を控えるようにするとかといった今いる医師の負担を減らすための運動をされていないのは片手落ちの印象です。
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Unknown (管理者)
2007-07-23 11:53:10
わたしたちの主張に誤りがあるとは思いません。医師招聘問題は医師不足という社会問題ですから施策の批判もおこないます。

へつらい、媚びて医師に来ていただくのでは無意味ですし、それはまた医師を侮辱することにもなりますからそのつもりもありません。金木病院問題はそう言う意味を孕んでいます。
返信する
Unknown (長さん)
2007-07-23 11:41:19
連携して文句ばかり言う住民の所には、医者は赴任しないモノですよ。金木病院もそう言う病院だと言う風評を得ていますね。そして、厳しいようですが、ブログ主さんこそが「連携して文句ばかり言う住民」の代表として理解せられていると言う訳です。
特に以前のブログにあったコメント、
>職業選択の自由です。
これが良くなかった。権利ばかりを主張して、自覚の乏しい人間だと言う強い印象を与えていました。大変残念な事です。
ネットを見れる人間が金木病院に赴任しようとする場合、確実に検索サイトでこの病院の評判を調べようとするでしょう。検索サイトで「金木病院」を調べると、このブログが上位に来ます。そしてブログ主の上記のコメントを見る、どう思うでしょうか?
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Unknown (管理者)
2007-07-23 06:05:49
タイトルに違和感がありますが、ご丁寧に回答いただきありがとうございます。

医局=組合かどうかは異論ありますが、それはさておき、医局が医師配置に大きな役割をになっていたことは了解します。ただ、現場での運用が「不透明」だったことも指摘されなければなりません。

某自治体病院では、医局の有力教授に毎年「カニ」を贈っていました。ある病院は「商品券」を贈っていました。一種のワイロが公然とおこなわれていました。医局が廃止になりパイプが失われ「カニをどこに届ければいいのか」といった笑えない自治体病院も出たわけです。

医局廃止が発展的解消として、それに変わるシステムをもてなかったことが今の医師偏在、地方の極端な医師不足を引き起こしたことはよく理解できます。あらたなシステムの構築が求められているのかも知れません。

医療をまもるために、現場の医師がはたすべき役割は非常に大きいものがあると思います。(医療崩壊は自分には関係ないと言いたい気持ちもよくわかります)。医師の連帯、行政・病院・住民の連帯なくしてこの国の医療崩壊を防ぐことはできないと考えます。わたしのこのスタンスは決して変わることがないでしょう。
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医師に組合なんて必要ない。あなた方が壊したんでしょ。医局と言う組合を。 (内科医12年目)
2007-07-22 23:12:11
>あなたは何をしたのですか?是非ともお伺いしたいものです

何をしていたか述べると個人が特定されかねないので要約しますが、研修医制度によりまる2年入局者がいなくあり、たまに回ってくるローテート研修医もまともに消化器内科を手伝う気も無くなりました。
夜中も明け方もひたすら大学病院で消化器内科(止血やPTCD)やってました。かつてならカメラの準備やあと片づけ、洗浄、検査室に飛び散った血液の掃除など消化器内科専属の研修医がてつだってくれましたが、ローテート組がまったく手伝わない。彼らにすれば「よけいなことをしてカメラを壊したら申し訳ない。」「私ら研修医は9時5時なんです」とのこと。結局、指導医たる私が1人で止血し、カメラを洗浄し、検査室を掃除し(午前2時とか3時)、待たせてある軽症患者(風邪など)に「いつまで待たせるんだ」と罵声を浴びながら夜間の診療が明け方まで続きます。緊急内視鏡が夜中に2件あることもあり、それを私1人で対応するのです。研修医の手助けなく。そして、内視鏡の洗浄の仕方が悪いと看護婦から非難言われ、それが上司に伝わり、「お前の内視鏡は一体なんだ」と小言を言われます。
前日からの続きの深夜業務であるものの、つらくて患者のためと思ってやっても、病院内からは文句こそいただいても、だれも良くやったといってくれない。数年して辞めました。これがいわゆる立ち去り型サボタージュなのでしょう。その後、私の抜けた穴埋めによその市中病院から補充されますたが。引き抜かれた市中病院は困ったでしょうが。ちなみに今の大学研修医の給料の方が、10年目の私の給料より多かったのは事実です。

青森なんて田舎のお話ではなくではなく、都会での話です。
今はまったり田舎の病院で仕事してますが。職探しには全く苦労しませんでしたよ。

>医療界の団結に関してはどう考えますか?
診療報酬の改定と自治体職員出向による人件費の重さにたえかねてあと4-5年で目ぼしい自治体病院を除いてほとんどすべて倒産(行政が病院運営を放棄する)でしょう。その時こそ、自分たちが培ってきた技術を「自費診療」という形で民間病院なり、開業なりして発揮いこうと思ってます。ですから、団結なんて想像外です。頼れるのは自分と自分の才覚だけです。
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追加 (管理者)
2007-07-22 20:05:07
話が医局問題に意図的に流されましたが、内科医12年目さんは医療界の団結に関してはどう考えますか?
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Unknown (管理者)
2007-07-22 19:57:06
なるほど。

おなじ医師仲間であろう本田宏氏の意見には真っ向から反対というわけですね。

当然のことですが、医師にもいろいろあるというわけですね。

ところで、医局制度が廃止になるとき、国民の対応ばかり責めていますが、あなたは何をしたのですか?是非ともお伺いしたいものです。因みに、わたしはその当時は関心がありませんでした。偽らざるところを申し上げます。
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医局を壊して後悔してませんか? (内科医12年目)
2007-07-22 19:43:11
医師の唯一の組合的組織『医局制度』を国民総出でぶっ壊したのでは???名義貸しや盆暮れのお歳暮にまでメスを入れ、医局と地方自治体病院とのパイプを完全に破壊して喜んだのは国民自身ではないですか?
ネーベン先や派遣先に文句言ったり待遇改善を要求するのも医師派遣要求も、医局制度が生きていた時代にできていた。地域医療も地元の要望を聞いた医局が、嫌がる医局員を無理やり派遣してきていた。
いまさら医師の組合をつくるのですか?すでに壊したのですよ。あなた達国民が。
何度も言われたことですが、医師は先輩や同輩、同僚、後輩などの医者仲間の言うことしか聞きません。ましてやユニオン?医師をバカにしてませんか?医師は就職には不自由していません。困ってるのはあなた方僻地の住民の方でしょ。
今後、医師を招聘するためには医局や教授を説得すればよい時代は終わったのです。医師個人個人(20万人以上)に打診して、来てもらえるかどうか、聞いて回る時代になったのです。そういうふうにしたのは国民自身です。

団結と連帯が必要なのはあなた方であって、医師ではありません。
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