脱力を心がけましょう

　当院では「肩の力を抜いて・・・」、「歯を喰いしばらないで・・・」等々、言霊みたいに脱力するように時々、言葉を掛けながら施術する場合があります。

　言葉の力というのは意外と効果があるものです。今まで意識しなかったところに意識が通り、より弛む手助けになる場合があります。しかし、それでもなかなか力が抜けない人もいます。

　野口体操で「次に動く筋肉は弛んでいないと動けない」という内容の事を言っていました。初めて聞いた時は本当に目から鱗でしたのを覚えています。武術でもスポーツで芸術でもたぶん一流になればなるほど弛んだ体になるだと思います。

　話が逸れましたが「力を抜いて・・・」と患者さんに言ってもすぐにまた力が入ってしまう場合があります。それでも何度も何度も意識して力を抜いていただくしかありません。

　量的変化が質的変化になるまでは時間が掛かるものです。しかし一旦獲得した身体意識はずっと残り続けます。例えば自転車の乗り方を1度覚えれば何年も乗らなくても忘れる事はありません。私も10年くらい自転車に乗ってないですが大丈夫と思います。たぶん・・・。

　PC仕事等で慢性的な肩凝りの方は無意識に必要のないところに力が入っているかもしれません。脱力を心がけましょう。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院