腹式呼吸の薦め

　寝つきが悪い、熟睡出来ない、早くも夏バテ気味だ・・・等の方にお薦めなのが「腹式呼吸」です。自律神経のバランスを整えるのにも効果があります。腹式呼吸は、息を吸った時にお腹が凸になり、吐いた時にお腹が凹になります。

　吸った息はもちろん肺に入るのですが、肺は風船みたいに柔らかい臓器です。それが横隔膜の上に乗っています。この横隔膜が押し下げられ腹部が出ます。

　肺の大きさは男性で平均1060g(右約570g,左約490g)、女性で930g(右約500g,左約430g)です。右肺は上葉、中葉、下葉の３つからなり、左肺は上葉、下葉の２つからなります。心臓が左側に大きく出ているため、肺は左右均等ではありません。

　腹式呼吸をすると、横隔膜が押し下げられ、胃や腸、膵臓、膀胱、等の色々な臓器が圧迫されます。その結果、お腹が膨らみます。それにより、内臓や普段あまり使われない筋肉がマッサージされ腹部の血行がよくなります。

　色々な呼吸法がありますが、どれも吸気より呼気（吐くほう）に力点を置き、意識させていると思います。これは肺が陰圧であるため、息を吐くと自然に空気が入ってくるからです。

　腹式呼吸もお腹を膨らませることを意識することも大事ですが、肺に溜まっている空気を全部出し切ることも意識しましょう。また、無理に腹を膨らませようと背中を反らせると腰に悪いです。腹と腰の両方を膨らませる感じで行うといいでしょう。

　お金もかからず、場所もとらずに簡単に出来ます。お試し下さい。