拇指球で立つ

　足は人間の土台となる場所なので施術していて必ず見る場所なのですが、足裏のアーチがあまりない人、いわゆる偏平足の人を多く観ます。

　しかし、アーチがなく偏平足でもバランスよく足裏が使えていれば問題ありません。

　足裏を上手に使うには拇指球の力が重要です。拇指球というのは足の親指を反らせたときに地面に当たる場所です。

　その拇指球に力が無い方を多く観ます。先日来院された女性も拇指球に体重を乗せると不安定になってしまいます。そういう人は多いと思います。踵体重だと安定しますが、それでは素早い運動は出来ません。また、Ｏ脚やＸ脚、更には腰痛にもなりやすいです。

　歩く場合には、踵で着地し、小指側に少し体重が乗り、最後に拇指球に乗って地面を蹴るように歩くのが普通です。何か運動する場合でも拇指球を中心に重心移動したり、回転したりすることが基本です。

　そういう基本を小学校などで学ぶ機会があれば、もっと国民全体の運動能力も上がり、サッカーのワールドカップでも上位に行けるのではないか・・・などと考えてしまいます。

　足腰に問題がある人は、歩くとき、立つときに少し拇指球を意識してみてください。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院