死ぬまで元気

　先日、大正生まれのおばあちゃんが来院されました。耳は悪いものの今まで大きな病気をしたことがなく、登山や日曜大工のようなことが大好きという大変元気な方です。

　しかし、去年の暮れに腰から足先にかけて痛みや痺れが出て、歩くのも休み休みになってしまったそうです。いわゆる間欠跛行（カンケツハコウ）という症状です。

　気持ちは元気でまだまだやりたいことがあるので、何とかして欲しいと来院されました。

　お話すると本当に矍鑠（かくしゃく）としていて大正生まれとはとても思えません。ただ、筋肉は坐骨神経痛の症状が出てから半年くらい経つので、腰から足先まで固まってしまっています。

　施術後、脚は軽くなったが腰のある一点が逆に痛くなったと言われました。坐骨神経痛は施術をすると痛みや痺れの場所が変わったり、痛みの質が変化したりすることがあります。また、場合によっては重だるくなったりすることもあります。

　ずっと正座していて急に立つと血液が流れジンジンと痺れが一時的に増すようなものです。そういう反応が、治る過程で出ることを説明し納得していただけました。

　帰り際に「本当に元気ですねぇ」と感心すると「私は死ぬまで元気だよ！」と言われ笑ってしまいました。元気で明るいお年寄りは周りの人も元気にさせてくれます。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院