蹴ッパル力

　９月は悪天候が続いたせいか色々な症状の方が来院されました。そのなかで膝痛の方が多かったです。普通はもっと寒くなってから多くなるのですが・・・。

　膝痛の方の場合、隣の関節をよく観ます。隣の関節とは膝の場合は足関節や股関節です。その隣の関節の可動性が良くなると結果的に膝の負担がなくなり良くなります。人の身体は皆繋がっていますから当たり前ですね。

　膝が悪いから膝だけを観るというのは「木を見て森を見ず」ということです。Hさんの場合、右膝が痛いということで来院されましたが、施術は身体全体の調整で特に右足首の調整に時間を掛けました。本人は自覚していませんでしたが右足首の可動性が左足首に比べてだいぶ悪かったです。

　青竹を使ったり、足首を廻したりしてもらい左右の違いを認識してもらいました。本人が原因となる箇所を自覚してもらう事はとても大事です。次に来院されたときにはっきりと左右の足関節の可動性が分かったようで「先生の言うように右は蹴ッパル力がないことが分かりました」と報告してくれました。

　「蹴ッパル力」とは足で地面を蹴る力のようです。（笑）　上品ではないけれど雰囲気が伝わる面白い言葉なので使わせてもらいました。人の身体は左右で完全に同じではありませんが、あまりバランスが悪いとよくありません。たまには「蹴ッパル力」を左右で比べてみましょう。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院