昨日で9月議会は閉会しました。9月議会は決算認定があり、いつも以上に重要な議会。心して準備をして臨んだ議会でしたが、終わってみればやりきれない思いばかりが大きくなっていきます。地方議会についてはセクハラ発言や政務活動費の不正支出などこのところ厳しい目が向けられ、議会のあり方が問われていると強く感じていますが、議会と町との二元代表制ってなんだろうとあらためて考えています。
前日のブログでも書きましたが、議会最終日に子ども子育て支援法に基づいた条例制定が4本一括で提案されました。担当課長の説明後、わたしともう一人の議員が質疑をしたところで、別の議員から「委員会に付託すべきだ」と動議が提出されました。動議は議員定数の12分の1以上の賛成があれば成立します。即座に動議についての採決が行われ、賛成多数(15人中11人が賛成)で可決、条例は厚生常任委員会に付託されることとなりました。(委員会付託とは、次回の厚生常任委員会で再度審議して、本会議会議に提案することです。)わたしは今日の議会で可決すべきと考えていたので動議には反対でした。なぜなら、この議案について所管である厚生常任委員会で質疑内容が紛糾していたわけでもないし、本会議では他の議員から質疑はなく、問題となるようなことはなかったから。条例成立を先延ばしは町民の不利益につながります。委員会では条例についての追及も特に無く、問題点もありませんでした。それなのに、なぜ「差戻し」なのか理解できません。
芽室町では毎年10月に次年度保育所入所募集のお知らせを行っているのですが、9月議会で条例が可決されなければ関係する事業者、町民(保護者など)への周知は遅れることとなります。制度が変わることへの説明はどのように行っていくのか」という質疑には「広報誌だけではなくあらゆる機会でていねいに行っていく」と担当課長は答弁しており、混乱がないように進めていくためにも条例可決は必要条件だとわたしは考えていました。委員会付託にすることは何の利益もなく、その後の事務作業、町民や事業者への周知を滞らせて住民に不利益を与えることになります。
厚生常任委員会は8月27日に「子ども子育て関連3法に基づく各種基準の制定について」という調査を行っています。わたしは傍聴に行っていました。担当課職員は、子ども子育て支援新制度について「主なポイント」として資料を作成して条例制定の背景、芽室町が定める各種基準に関する条例や町として条例制定に係る基本的な考え方を説明しています。その時の資料には各種条例(案)や概要をまとめた表などもありました。条例(案)は分量が多かったのですが、説明資料はとてもコンパクトに要点がまとめられており、条例を理解するには十分な資料であわせて職員からは補足説明もありました。委員からの質疑もありましたが、特に問題となることはありませんでした。
9月議会が開会すると数名の議員が「条例を委員会付託にしたいと考えているので賛同してほしい」とか「条例の内容が多いので本会議だけで審査するのはどうかと思う」とわたしのところにきました。さらに今週になって「条例についての動議を提出すると聞いているが…」とある議員から言われました。まぁびっくりです。わたしの知らないところで名前があがり、それも動議発動者になっているんですから驚きです。8月27日の委員会の様子や町民への影響についてわたしの考えを述べて、そのような話は聞いていないし、賛成するつもりもないことを伝えました。
こんなことがあって迎えた最終日でしたが、誰が動議を提出するのか、それ以前に動議が提出されるのか、は全くわかりませんでした。そして議会が始まり、わたしともう一人の議員の質疑後、動議提出…
8月27日の厚生常任委員会を傍聴していなくても各委員会資料は議員控室に備えてあります。いつでも資料をみることができます。不明なことがあれば担当課へ行き説明を聞くこともできます。議案送付が3日前だとしても最終日に条例提案されることはすでにわかっていたことです。分量が多い条例であっても資料も時間も十分にありました。芽室町は現状の保育環境についても児童福祉法にもとづいた運営をしており、国が示している基準どおりであっても問題はないとわたしは考えます。むしろ利用者にとっては「保育の必要性や量」は拡大しています。執行者側はこれまで必要な準備をしていると思うのに、なぜ動議で委員会付託なんだろう…
議会改革、二元代表制の一翼を担うという大きな目標を掲げて進んでいる芽室町議会ですが、町民の福祉向上につながっているのだろうか、と立ち止まってしまいました。個人的には動議に反対したとしても委員会付託は議会の出した結論です。議会を構成する一員としてこの重みを深く感じ、やりきれなさでいっぱいです。
前日のブログでも書きましたが、議会最終日に子ども子育て支援法に基づいた条例制定が4本一括で提案されました。担当課長の説明後、わたしともう一人の議員が質疑をしたところで、別の議員から「委員会に付託すべきだ」と動議が提出されました。動議は議員定数の12分の1以上の賛成があれば成立します。即座に動議についての採決が行われ、賛成多数(15人中11人が賛成)で可決、条例は厚生常任委員会に付託されることとなりました。(委員会付託とは、次回の厚生常任委員会で再度審議して、本会議会議に提案することです。)わたしは今日の議会で可決すべきと考えていたので動議には反対でした。なぜなら、この議案について所管である厚生常任委員会で質疑内容が紛糾していたわけでもないし、本会議では他の議員から質疑はなく、問題となるようなことはなかったから。条例成立を先延ばしは町民の不利益につながります。委員会では条例についての追及も特に無く、問題点もありませんでした。それなのに、なぜ「差戻し」なのか理解できません。
芽室町では毎年10月に次年度保育所入所募集のお知らせを行っているのですが、9月議会で条例が可決されなければ関係する事業者、町民(保護者など)への周知は遅れることとなります。制度が変わることへの説明はどのように行っていくのか」という質疑には「広報誌だけではなくあらゆる機会でていねいに行っていく」と担当課長は答弁しており、混乱がないように進めていくためにも条例可決は必要条件だとわたしは考えていました。委員会付託にすることは何の利益もなく、その後の事務作業、町民や事業者への周知を滞らせて住民に不利益を与えることになります。
厚生常任委員会は8月27日に「子ども子育て関連3法に基づく各種基準の制定について」という調査を行っています。わたしは傍聴に行っていました。担当課職員は、子ども子育て支援新制度について「主なポイント」として資料を作成して条例制定の背景、芽室町が定める各種基準に関する条例や町として条例制定に係る基本的な考え方を説明しています。その時の資料には各種条例(案)や概要をまとめた表などもありました。条例(案)は分量が多かったのですが、説明資料はとてもコンパクトに要点がまとめられており、条例を理解するには十分な資料であわせて職員からは補足説明もありました。委員からの質疑もありましたが、特に問題となることはありませんでした。
9月議会が開会すると数名の議員が「条例を委員会付託にしたいと考えているので賛同してほしい」とか「条例の内容が多いので本会議だけで審査するのはどうかと思う」とわたしのところにきました。さらに今週になって「条例についての動議を提出すると聞いているが…」とある議員から言われました。まぁびっくりです。わたしの知らないところで名前があがり、それも動議発動者になっているんですから驚きです。8月27日の委員会の様子や町民への影響についてわたしの考えを述べて、そのような話は聞いていないし、賛成するつもりもないことを伝えました。
こんなことがあって迎えた最終日でしたが、誰が動議を提出するのか、それ以前に動議が提出されるのか、は全くわかりませんでした。そして議会が始まり、わたしともう一人の議員の質疑後、動議提出…
8月27日の厚生常任委員会を傍聴していなくても各委員会資料は議員控室に備えてあります。いつでも資料をみることができます。不明なことがあれば担当課へ行き説明を聞くこともできます。議案送付が3日前だとしても最終日に条例提案されることはすでにわかっていたことです。分量が多い条例であっても資料も時間も十分にありました。芽室町は現状の保育環境についても児童福祉法にもとづいた運営をしており、国が示している基準どおりであっても問題はないとわたしは考えます。むしろ利用者にとっては「保育の必要性や量」は拡大しています。執行者側はこれまで必要な準備をしていると思うのに、なぜ動議で委員会付託なんだろう…
議会改革、二元代表制の一翼を担うという大きな目標を掲げて進んでいる芽室町議会ですが、町民の福祉向上につながっているのだろうか、と立ち止まってしまいました。個人的には動議に反対したとしても委員会付託は議会の出した結論です。議会を構成する一員としてこの重みを深く感じ、やりきれなさでいっぱいです。