2006年 世にも奇妙な物語・松本潤主演『イマキヨさん』

2006年はこのドラマ“イマキヨさん”しかありませんでした。
ドラマ不足の淋しい年ですね。でも舞台“白夜の女騎士”が
この後あり、2007年1月からの「花男リターンズ」の撮影も
始って、充実した年でした

“イマキヨさん”は某サイトで見られます。“古着屋”は観られませんでした。
“古着屋”は超怖いので潤君がカワイイけど1度観たのでもう観ないでしょう。

≪世にも奇妙な物語15周年特別編≫

【イマキヨさん】

タモリ「21世紀を迎えた今も、科学では解明できない事がらがいくつもあります。
現代文明を感受した日常のすぐ傍（かたわ）らに非日常はひたひたと
足音を立てて近づいてくるのです。あなたの傍らに・・・ほら・・・」

2006/3/28

高田 和夫・・・松本 潤（主演）

潤君のドアップの顔が超美しい最初のシーン。
振り返りざま彼女のビンタで始まります。悲しそうな顔・・・
「さよなら・・・」と言って立ち去る彼女。頬を抑える和夫。

心の声・・・東京から地方の大学に進学して4回目の春。その日2年間付き合った
彼女に別れを告げられた。

真赤なシャツが良く似合っています。髪は今よりずっと短め若々しいです。
1人暮らしのアパートに、不採用の通知が届いてがっかりする和夫。
寝っ転がります・・・横顔がエリエール+Waterと一緒・・・
ひとりでにテレビの音が鳴り初めます。

心の声・・・そしてその最悪の日・・そいつはいた。

きったないフードをかぶったオッサンがテレビを見ながらポテチを食べています。
和夫は警察官を呼んで・・・
和夫「コイツです」
警察官の目には見えません。いくらここにいると説明しても見えません。
警察官はそこにいると言った方向に向かって手を合わせ・・・

警察官「いやぁ～初めてだよ、とり付つかれた人見たの。じゃ頑張って、ね？」
と言って帰って行きました。

和夫「えっ！？」

大学の食堂で、友人にその出来事を話します。
友人「いやぁ～初めてだよ、とり付かれた人見たの！」
和夫「だから何なんだよ！とり付いたとかとり付かないとか！」
友人「何って・・“イマキヨさん”だよ！」

こっちの出身ではない和夫に友人が説明します。
イマキヨさんは1人暮らしの人に付く“座敷わらし”のようなこの地方の
迷信、言い伝えで1人身の寂しさを癒す妖怪、神様だと言われていて
イマキヨさんが付いた人は幸せになれると言われているそうです。

中々信じがたい話を聞いていると、昨日ビンタをされて別れた彼女が
友人達とやって来ました。気まずい2人。彼女が目をそらせます。
友人がイマキヨさんと暮らすには守らなければいかけないルールがあると言って
和夫に説明します。

1つ目・・・イマキヨさんを無理やり追い出さない！
2つ目・・・イマキヨさんを傷つけない！
3つ目・・・イマキヨさんの前で引っ越しの話しをしない！
4つ目・・・イマキヨさんに謝らない！

これを破ったら友人も知らないと言う大変な事になるらしいです。
友人「ルールさえ破らなければ幸せになれるって なっ！」

～アパート～
真上から寝っ転がっている和夫のアップ！唇がヤケに唇美男子ですプックリ
和夫「幸せになれる・・・か・・・」
別れた彼女との写真に目をやる和夫。
テーブルの履歴書に目をやり、イマキヨさんを見て・・・

和夫「あのぉ～イマキヨさん・・・でしたよね？」
イマキヨさんのヘッドホンを外して・・
和夫「失礼します・・・あの！肩でもお揉みしましょうか？あっそうだ！
ポテチ・・・お好きでしたよね？」
とイマキヨさんにポテチを差出しました。ポテチを食べるイマキヨさん。
・・サクサクサク・・・

和夫「え～と・・もう、単刀直入に言いますね。」
イマキヨさん「サクサクサク・・・」
和夫「まずは内定…内定下さい！オレを幸せにして下さい！」
とイマキヨさんに手を合せます。
サラサラヘアーのスタジャンの和夫がとってもカッコイイです。

電話の音・・・
木下商事人事課・・・と表示されました。
イマキヨさんを見て喜ぶ和夫・・

和夫「ハイ高田です、ハイ・・・あ・・そうですか・・ハイ失礼します・・」
イマキヨさん「サクサクサクサク・・・」
電話を放り投げイマキヨさんに詰め寄る和夫。

和夫「あんたやっぱ、義男（？）の知り合いか何かだろ！どうせまたあいつの
悪ふざけだろ！これ 、オイ！何とか言ってみろよ！オイ！！」
と怒鳴ってイマキヨさんのポテチを持っている手を下ろします！
イマキヨさん「サクサクサク・・・」

和夫「あーー！！もう うぜぇ～！！」
イマキヨさんを抱えてアパートの外へ追い出しました。
和夫「もう2度と来んな！」
ここの演技が自然でとっても上手いです！

和夫が部屋に戻ると信じられない光景が・・・
イマキヨさんが2人になってオセロをしていました。
友人の忠告を思い出します。

一つ・・・イマキヨさんを無理やり追い出さない！

そして壁に“イマキヨさん四戒”を貼りました。

１.ムリヤリ追い出さない
2.傷つけない
3.引っ越しの話をしない
4.謝らない

和夫「これ守ってりゃいいんだ。難しいこっちゃない！」
イマキヨさんがオセロのコマを置きかねているようです。
和夫「あ～ここ！」
教えました。すると教えてもらったイマキヨさんのコマは黒、黒。黒、と裏返って・・
和夫が微笑んだその時、もう1人のイマキヨさんがガッカリうな垂れていました。

和夫「あ～トイレ行こう・・」
トイレから出てくるとイマキヨさんが4人に増えて麻雀パイを混ぜていました。
和夫「何で・・・何で増えてんだよぉ～！！」

2つ・・・イマキヨさんを傷付けない！

和夫「もしかして・・・傷付けちゃったとか？」
イマキヨさん達は麻雀パイをガラガラ混ぜています・・・

和夫「ガラガラうるせぇ―！・・・止めてくれよぉ～・・・もしかして
麻雀出来ないとか・・・」
イマキヨさん達の手が一瞬止まりました。
和夫「図星か・・・」

就職活動からアパートに帰って来ると部屋ではイマキヨさん達が麻雀パイを
いつものようにガラガラ混ぜていました。
和夫「幸せにしてくれよ・・・」
イマキヨさん達の手が止まります。

ピンポン

別れた彼女が玄関に・・・
和夫「はるみ・・・」
和夫とはるみが向かい合ってイマキヨさんの間に挟まれて座っています。
この画がとってもおかしいです。

和夫の心の声・・・やっぱオレにしか見えてないんだ・・・

はるみ「就職活動大変そうだね。」
和夫「あ・・・あ～ボチボチ・・」
はるみ「あっ！」
和夫「何？」
はるみ「そのブレスレッド・・・まだしてくれてるんだ。」

和夫の手首にははるみがにプレゼントしたシルバーのブレスレットが・・・

和夫「あ～！気に入ってるし・・」
イマキヨさんが和夫を隣でじっと見つめています。
はるみ「うん・・ごめん！」
和夫「えっ？」
はるみ「もっと早くに謝るべきだった。もう遅いよね？」

和夫「イヤ・・・遅くなんかないよ。謝るのはオレの方だ！ごめん・・」
はるみ「フフ・・」
和夫「フッ・・」
イマキヨさん「」

和夫「もしかして・・こいつらホントに福の神？」
はるみが目を閉じています。はるみを挟んでいるイマキヨさんが
和夫を見ます。和夫がはるみにゆっくり近づいて唇を・・・その時
いきなりイマキヨさんがはるみの前に！！

和夫「おわぁーー！！」
はるみ「えっ？どうしたの！？」
和夫「イヤ違う・・ちょっとした手違いがあって・・・」
はるみ「疲れてるのね、大丈夫？あそうだ！内定決まったら一緒に住まない？」
和夫「えっ？」
はるみ「そうしようよ。家賃も得だし・・」
和夫「あ～あ・・いいな！それ・・・」
はろみ「ここ狭いから違う所引っ越してさ！」

和夫「そうだね！ここ引っ越し・・・」
イマキヨさんに見つめられる和夫・・・

3つ・・・イマキヨさんの前で引っ越しの話をしない！

和夫「わぁ～！取りあえず今日は帰って！連絡するから！ゴメン、早く！」
はるみを帰らせます。

部屋に戻って
和夫「増えてない・・・セーフ」

～川菱商事採用試験会場～

順番が来て面接会場に入ると、イマキヨさんも面接官に混じって座っていました。

和夫「○○大学から来ました、高田和夫と申します。経済学部で・・」
イマキヨさんが大きくうなずいています・・・ふざけてますねぇ～イマキヨさん・・・
イマキヨさんが隣に・・・和夫がビックリして椅子から転げ落ち床に倒れました。

面接官「本当に大丈夫ですか？」
イマキヨさんはいません。
和夫「あれ？いや少し気分が・・・すいません・・ちょっとトイレに・・」

トイレの鏡にイマキヨさんが・・・そして全てのドアから・・・逃げる和夫！
和夫「わぁ～！！」
廊下にもイマキヨサンが・・・
和夫「いい加減にしてくれ！！」
階段を駆け降りたら下では麻雀パイをかき混ぜるイマキヨさん・・・
そして上からも大勢のイマキヨさん・・

和夫「止めてくれ・・」

和夫はイマキヨさんに囲まれます。
和夫「もう追い出したりしない！ひどい事も言わない、今までごめん許してくれ！」
と土下座をします。

4つ・・・イマキヨさんに謝らない！

イマキヨさん達が声を出さずに笑っています。
和夫「何？・・・何だよぉーー！！止めてくれーーー！！！」
イマキヨさんに囲まれて伸ばされた奇麗な手も次第に見えなくなって・・・

～大学～
和夫の友人が女友達にイマキヨさんの話をしています。
ばあちゃんによると追い出したり傷つけたりすると増えて、
引っ越しの話をすると離れたくないと付きまとい、謝ると・・・
なんとなくそんな話を聞いてしまったはるみがマンションに戻ると

消えているはずのテレビがついています。
テレビの前にはフードをかぶったきったないオッサンが・・・
そして和夫の友人の話を思い出します。

友人「謝るとね・・・その人も新しいイマキヨさんにされちゃうんだって・・・」

そのイマキヨさんの手首にはシルバーのブレスレッドが・・・
はるみ「キャー！！！」

ビックリしたり苛々したりする演技がとっても上手い潤君でした


From : K