きまま舎(や)

自宅カフェや民泊のAir BnBをマイペースでやっています。

くつやのマルチン

2014年10月21日 | 日記

週初めの日曜日、『くつやのマルチン』の話を聞きました。

そして、本棚からこの本を出してきました。



前にもご紹介したかもしれませんが、トルストイの書いた民話からです。
『くつやのマルチン』です。
トルストイ 「愛のあるところ神あり」



くつやのマルチンは、ちいさな町の ちいさなへやに すんでいました。



へやには まどが ひとつしか ありません。
まどからは 道を あるく ひとの足だけが みえました。
マルチンは くつをみただけで、それが だれか すぐにわかりました。
どれも マルチンがぬったり、つぎをあてたりした くつだったのです。



夜になると マルチンは しごとを かたづけて、
聖書を よみます。
あるとき マルチンは かみさまが おかねもちの家へやってきたところを
よみました。もし かみさまがうちへ やってきたら、わしは どうするだろうか。
マルチンはかんがえました。
それから ベットに はいりました。



とつぜん 「マルチン」とよぶ声が みみのそばできこえました。
「マルチン、あした わたしは おまえのところへ いくよ」
マルチンは おきあがって 目を こすりました。
へやには だれも いません。
いまのは ゆめだったのでしょうか。




つぎの朝はやく マルチンは だんろに やかんをかけると、そとを ながめました。
とおりは まだ からっぽです。
マルチンは お茶を のんで、パンを たべました。
それから しごとを はじめました。
ふと そとを みると すりきれたおんぼろぐつがみえました。
道路そうじのステファンじいさんです。
ステファンじんさんは さむそうに 手に いきをふきかけながら
道を はいていました。





マルチンは まどを あけて よびました。
「おーい、じんさん。うちへ よってあたたまっておいきよ」
ステファンじいさんは よろよろしながら はいってきました。
「ほんとうに ありがとうよ、マルチン」
じいさんは だんろに あたり、あついお茶をおいしそうに すすりました。




ステファンじいさんが かえっていくと、
マルチンはキャベツスープを だんろに かけ、しごとにもどりました。
つぎに そとを みあげると、あかちゃんをだいた おかあさんが
うすいふくで さむそうに ふるえています。




マルチンは かいだんを かけあがって、そのおんなのひとに
やすんでいくように いいました。
そして キャベツスープを ごちそうし、
ふるいオーバーとおかねをすこしばかりあげました。
おんなのひとは なんども おれいを いって でていきました。




マルチンはキャベツスープののこりを たべてしまうと、
また くつをぬいはじめました。
ときどき そとを みても、いつものように
町のひとが あるいているだけで、かみさまらしいひとは
ちっとも あらわれません。

とつぜん まどのそとから どなり声が きこえました。
りんごうりのおばあさんが おとこのこを つかまえて おこっています。
おとこのこは りんごを ぬすもうと したのです。



マルチンは とんでいくと、ふたりのあいだに はいっていいました。
「まあ まあ ばあさんや、手をはなしておやりよ。
かみさまは わたしたちのやることを ゆるしてくださるんだ。
こどものやることくらい ゆるしてやろうじゃないか」

おばあさんが 手をはなすと、マルチンはおとこのこにいいました。
「さあ、ばあさんに あやまるんだよ。わるいことをしたのだからね」
おとこのこは ちいさい声で ごめんなさいと いいました。
それから おばあさんのかごをもってやり、いっしょにあるいていきました。



マルチンは くらくなるまでに くつを せっせと ぬって
しあげてしまいました。
それから ランプを ともして聖書を よみはじめました。
そのとき へやのすみに だれかが いるようなきがしました。
でも くらくて はっきり わかりません。



「マルチン、わたしが わかったかね」という声が きこえてきました。
「いったい だれだい」
「わたしだよ」
その声といっしょにステファンじいさんが あらわれて わらいかけました。

「これも わたしだよ」
あかちゃんを だいた おかあさんが すすみでました。
ふたりとも にこにこしています。

「これもわたしだよ」
りんごうりのおばあさんと おとこのこが わらいながら まえへ でてきました。
それから みんな ぼやけて きえてしまいました。



そのとき マルチンに、かみさまが その日 ほんとうに
やってきたのだということが わかったのです。
マルチンのしたことは ただしかったのです。
マルチンはうれしくなりました。
そして 聖書を みると、そこには こう かかれていました。

  わたしのきょうだいである
  ちいさいもののひとりに したことは
  すなわち わたしに したことである。




水曜日からも皆さまをお待ちしております。


きまま舎 営業時間・場所のご案内

札幌市豊平区美園7条2丁目3番1号

普段は普通の一軒家ですが、水・木・土に看板と旗がでます!

営業日時
毎週 水曜日  11時~17時(ランチあり)
    木曜日  11時~16時(ランチあり)
    土曜日  11時~15時(ランチあり)

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17時,16時,15時と営業終了時間がそれぞれ曜日毎に違いますので
ご注意ください。ごめんなさい。

 営業日が祝日と重なった場合も営業します。
 開店をお電話で確認してくださると確実です。  080-3296-5758 秋田

             お問い合わせアドレス kimamaya2009@yahoo.co.jp                       

場所 地下鉄 東豊線 豊平公園駅下車 3番出口から徒歩5分ほど。
   お車の方は、駐車場あります。

地図です。


『一人でお店に入るのはちょっと~不安~それも一軒家』と
思われている方もご安心ください。
店主、かなりの引っ込み思案で臆病者

その気持ちすっごく分かりますので
勇気を持ってピンポ~ンしてくださいね

小さなお子様連れ大歓迎です。


ランチは水曜日・木曜日両日ともにあります。
ランチ800円で食後の飲み物つきです。

土曜日は飲み物付きで700円です。

ランチはなくなり次第終了です。

ご予約頂けると、予定がたつので助かります。
皆様のおこしをお待ちしています。


扱っている商品
布物・アクセサリー・洋服・バッグ・食器類・小物
手作り品・子供のおもちゃ等

**レンタルスペース、レンタルルーム**
  リーズナブルなレンタル料でお使いいただけます。
  詳しくはレンタルスペース・ルームのカテゴリーをご覧下さい。
  またご質問は    080-3296-5758 秋田                                kimamaya2009@yahoo.co.jp へご遠慮なく。