現役時代の古い話
40代半ばの頃
手稲の麓にある中学校に赴任した。
手稲オリンピア ハイランドのスキー場には車で
15分ぐらい・・・そのせいか
生徒はみんなスキーが上手今までの学校とは
段違い・・・スキーに自信のあった私も
「先生・・思っていたより下手・・・」と言われて
しまった。
みんな上手過ぎるんだから・・・。
この学校のスキー遠足では忘れられない出来事があった。
なんせ当時札幌一のマンモス校
二年生の時のスキー遠足
二年生の学年だけ9台のバスを連ねて
いざいざ・・・。
パンフレットより
まずハイランドの頂上・・・
広いスキー場なので生徒の姿もちらほら
絶好のスキー日和
雪の華がキラキラ輝いて反射して美しい
頂上から見下ろす下界もステキ・・・ファンタジック
日本海 石狩湾をしばしみとれる・・
最高 感動
パンフレットより
ルンルン気分で下りて行く・・・・・
と
過去のオリンピックの女子回転コースに入ってしまった
ここには鉄の壁ならぬ
傾斜35度?の雪の壁・・・こんな傾斜初めてジャ
観光客らしい派手な恰好の一団が固まっていた。
滑る人全てが途中で転び転がっていく
それを見てみんなビビっている様子・・・
私もどうしたもんか・・・と躊躇
こんな壁・・・どう滑ればいいのさァー
と
我がクラスの女子のグループ
「ヤッホー先生何やってんのさ・・・」
とほざく
こんな急斜面滑ったことないしい・・・と
どもる私を尻目に彼女たち
みごとなスキーさばき・・・
スイスイと軽やかに魔の壁を
次々と乗り越えていく・・・・。
みんな上級者だ・・・多分一級はあるんで
ないかい・・・。
さすがぁー地元の子だねぇー・・とギャラリーは
感嘆の声
そして腕に腕章を付けている私に皆の視線が移った。
わたしの目は無駄に空を仰ぐ・・・。
そのうち残っていたギャラリーも次々と
転がりながら落ちて行った・・・。
わたしはそのあと
ゆっくりと横滑りしながら魔の壁をクリアした。
最後のコースはこれまた
すごいでこぼこ・・・コブだらけ
もっと簡単なコースもあったのだが
ついついここに下りてきてしまった。
女子のグループが悪戦苦闘してた
その中の一グループがなかなか前進しない
一人だけ初心者のようで
みんなで待っている
そのうち出発時間が近付いたので
他の子たちを帰し
その子の面倒を見ることになった私
転んでは起き転んでは起きの連続
尻り滑りもできるコースではない・・・
なんで上級コースに来たのよー・・・と
言いたいのをこらえ
後からそこでボーゲン・・・・と言うのが
やっと
そのうち遠くに見える貸切バスが
次々出発して行く・・・
無情にも私のクラスと彼女のクラスのバスだけが
ポツンと二つとり残されていた。
やっとコースの半分に来た時
他学年で応援に来ていた体育の男性教師が
現れた・・・。
生徒が待っているので先に下りて・・・・という
有難いお言葉に甘え
下りた時
副担任の優しいI先生が現れスキーを持ってくれた。
やっとバスに乗ると
全員で
「おっそーい・・・」
の合唱。
事情は分かっていたらしいので
非難では無く温かい声だった。
でも不思議なことにあの生徒と先生はその後
どのように下りたのか記憶がない・・・。
今は携帯で連絡できる時代なので
あのようなことは起きないでしょう・・・。
マンモス校で生徒が荒れていた時代だったが
何故か今はあの手稲山の美しい景色とともに
辛かったことも私の中で浄化されて
懐かしくみんな美しい思い出になって甦る。
40代半ばの頃
手稲の麓にある中学校に赴任した。
手稲オリンピア ハイランドのスキー場には車で
15分ぐらい・・・そのせいか
生徒はみんなスキーが上手今までの学校とは
段違い・・・スキーに自信のあった私も
「先生・・思っていたより下手・・・」と言われて
しまった。
みんな上手過ぎるんだから・・・。
この学校のスキー遠足では忘れられない出来事があった。
なんせ当時札幌一のマンモス校
二年生の時のスキー遠足
二年生の学年だけ9台のバスを連ねて
いざいざ・・・。
パンフレットより
まずハイランドの頂上・・・
広いスキー場なので生徒の姿もちらほら
絶好のスキー日和
雪の華がキラキラ輝いて反射して美しい
頂上から見下ろす下界もステキ・・・ファンタジック
日本海 石狩湾をしばしみとれる・・
最高 感動
パンフレットより
ルンルン気分で下りて行く・・・・・
と
過去のオリンピックの女子回転コースに入ってしまった
ここには鉄の壁ならぬ
傾斜35度?の雪の壁・・・こんな傾斜初めてジャ
観光客らしい派手な恰好の一団が固まっていた。
滑る人全てが途中で転び転がっていく
それを見てみんなビビっている様子・・・
私もどうしたもんか・・・と躊躇
こんな壁・・・どう滑ればいいのさァー
と
我がクラスの女子のグループ
「ヤッホー先生何やってんのさ・・・」
とほざく
こんな急斜面滑ったことないしい・・・と
どもる私を尻目に彼女たち
みごとなスキーさばき・・・
スイスイと軽やかに魔の壁を
次々と乗り越えていく・・・・。
みんな上級者だ・・・多分一級はあるんで
ないかい・・・。
さすがぁー地元の子だねぇー・・とギャラリーは
感嘆の声
そして腕に腕章を付けている私に皆の視線が移った。
わたしの目は無駄に空を仰ぐ・・・。
そのうち残っていたギャラリーも次々と
転がりながら落ちて行った・・・。
わたしはそのあと
ゆっくりと横滑りしながら魔の壁をクリアした。
最後のコースはこれまた
すごいでこぼこ・・・コブだらけ
もっと簡単なコースもあったのだが
ついついここに下りてきてしまった。
女子のグループが悪戦苦闘してた
その中の一グループがなかなか前進しない
一人だけ初心者のようで
みんなで待っている
そのうち出発時間が近付いたので
他の子たちを帰し
その子の面倒を見ることになった私
転んでは起き転んでは起きの連続
尻り滑りもできるコースではない・・・
なんで上級コースに来たのよー・・・と
言いたいのをこらえ
後からそこでボーゲン・・・・と言うのが
やっと
そのうち遠くに見える貸切バスが
次々出発して行く・・・
無情にも私のクラスと彼女のクラスのバスだけが
ポツンと二つとり残されていた。
やっとコースの半分に来た時
他学年で応援に来ていた体育の男性教師が
現れた・・・。
生徒が待っているので先に下りて・・・・という
有難いお言葉に甘え
下りた時
副担任の優しいI先生が現れスキーを持ってくれた。
やっとバスに乗ると
全員で
「おっそーい・・・」
の合唱。
事情は分かっていたらしいので
非難では無く温かい声だった。
でも不思議なことにあの生徒と先生はその後
どのように下りたのか記憶がない・・・。
今は携帯で連絡できる時代なので
あのようなことは起きないでしょう・・・。
マンモス校で生徒が荒れていた時代だったが
何故か今はあの手稲山の美しい景色とともに
辛かったことも私の中で浄化されて
懐かしくみんな美しい思い出になって甦る。