ラヴォス村へようこそ

RPGクロノトリガーのラスボスだった「ラヴォス」を、お茶目なキャラに改変し、物語みたいなものを綴ってます。

乙女ラヴォスのちょっと都合のいい物語その1

2010-03-22 | ラヴォス物語
乙女ラヴォスの初恋の相手でもあったワイルド・ラヴォスが宇宙へ旅立ちました。

初恋・・・とは言っても片想いです。
いえ、乙女ラヴォスは両想いだと思っているようですが、告白はしなかったので、ワイルド・ラヴォスの気持ちは本当のところ分かりません。

とにかく、ワイルド・ラヴォスの旅の無事を祈る乙女ラヴォスです。まさに「乙女の祈り」です。ちょっと自己陶酔入ってます。

乙女ラヴォスは、ますます空想の世界に入り浸ります。
そう、空想の世界では、宇宙へ旅立ってしまったワイルド・ラヴォスと両想いになる主人公・乙女なラヴォスなのです。

では、乙女ラヴォスが考えている恋愛物語の内容・プロットをお話しましょう。以下、乙女ラヴォスの空想による物語です。

・・・・・・・・・

オスの「冒険家ラヴォス」は前々から、メスの「乙女なラヴォス」のことが気になっていました。
でも、硬派なので、なかなか気持ちを伝えることをしませんでした。
しかし、宇宙へ旅立ってしまえば、少なくても数億年は帰ってくることはありません。
この星と同じような「生命あふれる豊かな星」を見つけるまでは帰らないつもりです。
冒険家ラヴォスのオスの意地です。

というわけで、冒険家ラヴォスは旅立つ前に、乙女なラヴォスに自分の気持ちを伝えようか迷いました。
もしかしたら、会えるのもこれが最後かもしれません。

・・・いえ、だからこそ、ここは黙って旅立つほうがいいのかもしれません。
告白したところで、乙女なラヴォスの気持ちをかき乱すだけです。

冒険家ラヴォスは迷いながら、ついに旅立ちの日を迎えてしまいました。

見送りにきてくれている大勢のラヴォスたちの中から、乙女なラヴォスの姿を探す冒険家ラヴォス・・・でも、乙女なラヴォスの姿が見当たりません。

冒険家ラヴォスはがっかりしてしまいます。
が、ふと、遠くの木を見やると、なんとそこに乙女なラヴォスがお口から涙を光らせながら、自分を見つめているではありませんか。

冒険家ラヴォスは、乙女なラヴォスのもとに飛んでいきました。

そして、告白したのです。

乙女なラヴォスはお口の涙をぬぐい、頷いてくれました。冒険家ラヴォスの気持ちを受け入れてくれたのです。

なんという幸せなひと時でしょう。

けど、旅立ちの時が近づいてます。
せめて延期しようかと、冒険家ラヴォスの気持ちは揺らぎました。
が、延期をしてしまえば、ますます乙女なラヴォスから離れがたくなるでしょう。
かといって、旅立ちをやめるわけにはいきません。

涙を呑んで、冒険家ラヴォスは旅立ちます。

乙女なラヴォスは、冒険家ラヴォスの無事を祈ります。

・・・・・・
・・・・・・・・・

と、ここで、現実に戻りましょう。ここは、第一のクライマックスです。
この話を読んで、お口から「涙」を流さないラヴォスはいないでしょう。

乙女ラヴォスも、「よだれ」ではなく「涙」を流しながら、この話を書きました。

でも、まだまだ続きがあります。
以下、乙女ラヴォスの創作恋愛物語の続きのプロットです。

・・・・・・
・・・・・・・・・

けれど、宇宙に旅立っていった冒険家ラヴォスからのテレパシーが、やがて届かなくなり、音信不通となります。
乙女なラヴォスは心配でたまりません。

乙女なラヴォスは祈り続けます。
どんどん元気がなくなる乙女なラヴォスに、お友達ラヴォスは心配し、冒険家ラヴォスを忘れさせようと、ほかのオスラヴォスを乙女なラヴォスに紹介します。

でも、乙女なラヴォスは、冒険家ラヴォスひとすじです。一途であることこそ、乙女というものです。

ところで、冒険家ラヴォスはどうしてしまったのでしょう。



このお話の続きは次回にて。

・・・・・・
・・・・・・・・・

ということで、ちょっとここでお腹も空いてきたし、乙女ラヴォスは休憩したいようです。

そう、お腹が減っては、妄想力も落ちてきます。
思い浮かぶのは食べ物のことばかりになってしまいます。

お口から流れるのは「涙」ではなく、いつの間にか「よだれ」になっているようです。これではいけません。乙女としての品格も落ちてしまいます。

ここで無理して妄想に励んでも、いえ、創作に励んでも、良いアイディアは浮かんでこないでしょう。
マイペースな乙女ラヴォスは決して無理はしません。とくに食欲の無理は禁物です。

乙女ラヴォスは、今、ラヴォスおばさんからいただいたクッキーとお紅茶をいただいてます。
スイーツは乙女の基本です。

それでも、まだちょっと足りないので、マフィンやケーキもいただきました。至福の時です。

今の乙女ラヴォスの心の中は、クッキーやマフィンやケーキへの恋心で占められてます。ワイルド・ラヴォスが入る隙間はありません。

もしや、これはひょっとして、あまり乙女らしくないのでは、と思わないでもありませんが、そういうことはあまり考えないようにします。

スイーツは乙女のエネルギー源なのです。

乙女エネルギーを得て、食欲も満たされ、よだれもおさまってきました。

乙女ラヴォスの心に、乙女心が、恋心が、ワイルド・ラヴォスが戻ってきたようです。
乙女ラヴォスは恋の妄想を再開させます。

冒険家ラヴォスの運命は?そして乙女なラヴォスの恋の行方は?

ちょっとだけ気になりますが・・・乙女ラヴォスのちょっと都合のいい妄想は次回へ続きます。


最新の画像もっと見る